社労士おすすめ通信講座ランキングトップ10!特徴や特典を解説

社労士の資格を取りたいけれど、難しいから無理かもしれない、働きながらでは社労士の資格取得はできないかも……と思っている人も多いものです。

確かに合格率が6~7%の社労士の資格試験は難関です。しかし、合格者の多くは社会人であることも事実です。

働きながら社労士の資格取得のための学習をしたいと考えている場合、通信講座を検討している人も少なくないでしょう。

数ある通信講座の中からおすすめを紹介します。学習スタイルの特徴や受講料、合格実績や割引制度などをお伝えしますので通信講座選びの参考にしてみてください。

社労士の資格取得におすすめ通信講座10選

社労士の資格試験に合格するために、おすすめの通信講座を紹介します。それぞれの通信講座の特徴を比較し、自分に合った通信講座を見つけましょう。

アガルートアカデミーは合格に必要な内容を徹底的に絞った講義で効率的な学習ができる

合格実績が35.82%と高いアガルートアカデミー。オンラインでの講義がメインで合格に必要な講義を必要なだけ、最小限に絞った講義を行うのが特徴。そのため、効率的な学習ができると評判です。

フルカラーで見やすいレイアウトなどテキストにも細やかな配慮があり、たくさんの情報量を整理した内容で理解しやすく覚えやすいのがメリットです。

講義映像の音声をダウンロードできるので、インターネット環境がなくても講義を聴くことができます。視聴制限もありません。

講師への質問は「マイページ」からアクセス可能です。添削サービスを受けたいときもすぐにアクセスできます。

社会保険労務士試験講座には、次のようなカリキュラムがあります。

基礎講義&総合講義 87,780円
入門総合カリキュラム/フル 228,800円
入門総合カリキュラム/ライト 151,800円

ほかにも、気軽に楽しく学べる「キックオフ社労士」(43,780円)、カリキュラム限定オプション・定期カウンセリング(110,000円)など多彩な講座があり、選択しやすいです。

受講前のオンライン受講相談もあるので気軽に相談をしてみるのもおすすめです。

割引制度も受験経験者割引や家族割引などいろいろあります。合格者はお祝い金3万円、もしくは条件を満たせば全額返金といった特典があるのも魅力です。

受講者の声
  • 短時間でまとまった内容を学習できるので集中力が続きやすかった
  • フルカラーのテキストは分かりやすく必要な内容がすぐに理解できた
  • 他社よりもリーズナブルな料金である点もメリット
  • 科目横断整理講座は記憶しやすく、頭が整理されて非常に便利だった
  • 合格者特典はやる気につながった
支払方法 クレジットカード、コンビニ支払、銀行振込、ペイジー、教育クレジットローン
運営会社 株式会社アガルート

スタディングは1動画5分から学べる!スマホを使いスキマ時間に学習できるのもメリット

スタディングは短期的に知識を身につけたい、合格したい、という人におすすめです。スマホで学習ができるので通勤時やお昼休憩、家事の合間などスキマ時間で必要な知識を学べます。

1動画5分から学べるので集中力が続かない……という人にもおすすめです。AI技術によって学習状況を分析するなど、受講者に合わせた学習ができるのもスタディングの特徴です。

勉強仲間とのコミュニティもあり、全国の仲間とコミュニケーションも取れます。自分の学習に適したチャレンジを選択し、目標をクリアしていくといったゲーム感覚で学べるシステムも楽しく学んでいける秘訣です。

主なコースは以下の通りです。

ミニマム(基本的な内容) 61,800円
レギュラー(合格に必要な講座) 74,800円
フル(基礎や直前対策、模試やサポートなど) 89,800円

学習Q&Aチケットは講師に質問できるチケットです。Webサイトから質問が可能で、ほかの受講者の質問や解答も閲覧できます。

受講者の声
  • スマホで学習ができるので勉強しやすかった
  • 初めての勉強でしたがイラストなどを使った講義はわかりやすかった
  • AIを使った勉強方法は学習の進み具合なども確認できモチベーションにもつながった
  • 体験談なども聞けた講義は勉強になった
  • オンラインですべて勉強できるシステムは便利で効率的に勉強できた
支払方法 クレジットカード、Amazon Pay支払、コンビニ支払、ペイジー支払、銀行振込、ローン(分割払い)※利用条件あり
運営会社 KIROラーニング株式会社

フォーサイトのeラーニングはライフスタイルに合わせた学習スケジュール管理してくれる

フォーサイトのeラーニング「ManaBun(マナブン)」は、ライフスタイルに合わせて学習計画を立ててくれます。どのようにどれくらいのペースで学習をすればわからない、といった不安も解消されるでしょう。

デジタルテキストだけではなく、あえて紙のテキストを用いて学習するのもフォーサイトの特徴です。便利なデジタルテキストと、フルカラーで色を有効に使った紙のテキストは、高い学習効果が期待できます。

社会保険労務士通信講座には以下のようなコースがあります。

バリューセット1(基礎講座、過去問講座) 78,800円
バリューセット2(基礎講座、過去問講座、直前対策講座) 110,800円
バリューセット3(基礎講座、過去問講座、直前対策講座、過去問一問一答演習) 121,800円~

このほか、模試試験講座や直前対策講座など、単科講座もあります。

対象コースにはeラーニングで100点を取得など条件はありますが、不合格だった場合受講料が全額返金される保証制度があるのも安心できる点です。

受講者の声
  • 一問一答演習は便利でモチベーションをキープしながら勉強ができた
  • 仲間と一緒に問題にチャレンジしていくという学習方法がよかった
  • 法律の知識はなかったが学びやすい教材があり合格できた
  • バラエティに富んだ教材で飽きることなく学べた
  • 反復しやすいテキストは記憶に残りやすく非常に役に立った
支払方法 代金引換、クレジットカード、銀行振込、コンビニ払い、ショッピングローン(分割払い)、Amazon Pay、楽天ペイ
運営会社 株式会社フォーサイト

ユーキャンのスマホ学習は無料で体験できる

視覚的に覚えやすいと評判のフルカラーテキストは理解しやすい教材の一つです。スマホでテキストを読むこともできるので、場所を選ばず学習できます。

1本5~6分程度の講義動画はポイントをつかんで学ぶことができ、効率的な学習に一役買ってくれます。

総合課題添削を含む11回の添削指導、1日3回までの質問サポートのほか、弱点対策ができるWEBテストやスケジュール管理などサポート体制も充実しています。

学習期間に満たない場合は、延長指導も可能です。

社会保険労務士講座は一括払いで79,00円。4,980円の16回払いも可能です。スマホの無料体験もあるので、申し込んでみるのもおすすめです。

受講者の声
  • 学習スケジュールがあり計画的に勉強できたのがよかった
  • 質問メールには助けられた。理解できない点が解けて前に進めた
  • 講座のテキストがわかりやすく感心しながら勉強した
  • わからない点は積極的に質問した。いつもていねいに答えてもらいやる気がわいた
  • 講師のサポートが充実していて安心して勉強できた
支払方法 後払い(一括・分割)、クレジットカード、Amazon Pay、PayPay、楽天ペイ、d払い
運営会社 株式会社ユーキャン

ヒューマンアカデミーは講師への質問が無制限で安心

ヒューマンアカデミーの社労士(安心合格)講座は、テキスト教材のほか、eラーニング、課題とテスト、さらにマイページassistで合格を目指します。

講座は過去20年間の試験問題を分析し、勉強すべき内容を抽出し短期間での合格を目指します。Web映像での講義はスキマ時間でも学習可能です。講義資料や音声はダウンロードが可能なので、ネット環境がないところでも学習できます。

Assistは受講者に適した学習スケジュールを作成。一問一答形式の練習問題もあり、スマホで隙間時間を利用して学習ができます。

また、質問が無制限なのも安心です。講師が理解できるまでしっかりと解説してくれます。

標準学習期間は12ヵ月。受講料は250,800円です。

受講期限内に修了できなかった場合は、無料で期間を1年間延長することも可能です。また、就職や転職相談にのってくれるのもヒューマンアカデミーの魅力の一つでしょう。

受講者の声
  • マイペースで学習でき、短期間で資格が取れた(ペット講座受講生)
  • 受講前にスケジュールや内容などをていねいに説明してくれた(日本語教師養成講座)
  • 他転職に関するアドバイスもうれしかった(プログラミング系講座)
  • オンライン授業で全国の仲間といろいろな話ができて勉強になった(NLPマスタープラクティショナー講座)
  • オンライン授業と通学の両方があったのがよかった(Webデザイン講座)
支払方法 クレジットカード、Amazon Pay、NP後払い(商品によって利用可能な支払い方法は異なる)
運営会社 ヒューマンアカデミー株式会社

クレアールは講座の種類も豊富で特典も充実している

クレアールでは「出題数の7割程度を得点できること」「満点ではなくてもよいこと」を前提に、合格に必要な範囲の学習を行います。合格に必要な学習を集中して行い、短期間で合格を目指します。

出題確率の高い部分をまとめたコンプリーションノートを使用した講義や、学習した知識を定着させる基本マスター答練、得点をアップさせる横断整理の講義や演習など、盛りだくさんの方法で学べるのが魅力です。

ライブ配信のフォローアップ質問会では、テキストの活用方法や仕事と勉強の両立のコツなど、勉強方法の質問や悩みなどを解決できます。また、学習のススメ方セミナーもYou Tubeで体験可能です。

クレアールの社会保険労務士講座の主なコースには、次のようなものがあります。

2025・26年目標 一発ストレート合格セーフティコース Web通信 248,000円
2025年目標 一発ストレート合格パーフェクトコース Web通信 192,000円
2025・26年目標中級セーフティコース WEB通信 214,000円
2025年目標中級パーフェクトコース WEB通信 164,000円
2025年目標上級スタンダードコース WEB通信 128,000円

ほかにも、オプション講座や1年レギュラーコースなどさまざまな講座があります。個別相談窓口もあるので、どの学習プランがよいか相談をしてみるのもおすすめです。

特典も多いのがクレアールの魅力。特にセーフティコースは以下ようにお得に受講できると好評です。

未受講分返金 1年目で合格すれば未受講分は全額返金
合格お祝い金 合格すれば20,000円のお祝い金(条件あり)
受験料を負担 1年目の受験料をクレアールが負担

通常1年で合格できなければ2年目も受講料がかかり倍の料金がかかりますが、セーフティコースの場合、2年目は無料で受講可能です。1年目で合格すれば、未受講分は全額返金されます。

受講者の声
  • 横断整理講義や答練マスター講義などが充実しているにもかかわらず受講料が安い
  • セーフティコースがあるので安心して受講できた
  • 手軽に復習できるWebテストでしっかり知識を得られた
  • 完全オンラインで学習できたので都合よく学べた
  • 動画とテキストの質が高く満足した
支払方法 クレジットカード、コンビニ(番号通知)、払込票(コンビニ・ゆうちょ)、ペイジー、銀行振込、学費ローン
運営会社 株式会社クレアール

キャリカレのていねいな添削問題の指導やアドバイスは好評

合格に必要な勉強を効率的に学習できるメソッドを採用しています。必要な学習範囲を選択し、必要な部分だけを繰り返し集中して学びます。

また、法律条文や過去問題などが集約されたテキスト・過去問題集は、学習時間の効率化を可能にするものです。

単元別にわかれた映像講義はポイントがわかりやすく、スマホで繰り返し見られます。質問があれば用紙に書いて送ればていねいに回答してもらえます。またスマホからでも気軽に質問が可能です。

専任講師が一人ひとりに合わせた指導をする添削指導サポートは、受講者の間でも好評です。ていねいな解説や励ましの言葉がモチベーションアップにつながります。

キャリカレの社会保険労務士合格指導講座は以下の3コースです。

Bコース(学習サポート期間2026年度試験終了+1ヶ月) 93,800円
Aコース(学習サポート期間2026年度試験終了+2ヶ月) 98,800円
Cコース(学習サポート期間2026年度試験終了まで) 88,800円

講座修了後は専属のキャリアコーディネーターが就職や転職をサポート。求人情報やセミナー情報も入手できます。

受講者の声
  • 講義やテキスト、過去問題集を繰り返し行い基礎をしっかり身につけられた
  • 動画やテキストがわかりやすく使いやすかった
  • 添削問題の解答がていねいでわかりやすかった
  • ポイントを抑えたテキストや短時間の講義動画はモチベーションの持続につながった
  • 一問一答式の過去問は便利。復習もしやすかった
支払方法 Amazon Pay、PayPay、代金引換、クレジット決済、振込(コンビニまたはゆうちょ銀行・郵便局)
運営会社 株式会社キャリカレ

大原は講師のサポートが受講者のモチベーションアップにつながる

大原の魅力の一つが豊富な受験指導経験のある講師陣です。効率性を重視した講義、モチベーションを持続させる講義展開など、受講者が前向きに学習に取り組める講義を行います。

見やすくわかりやすい教材、ダウンロードが可能な動画学習など、効率的に学べるほか、質問は24時間いつでも質問できる体制(回数制限あり)です。

社会保険労務士コース・パックには次のようなものがあります。

2025年受験対策社労士合格コースinアドバンス9 215,000円
2025年受験対策必勝リスタート講座+社労士経験者合格コース 185,000円
2025年受験対策社労士経験者合格コース 175,000円

このほか、インプット講義が24時間で完結するコースや受験対策単科講座などがあります。

大原ではスマホやパソコンから気軽に参加できる受講相談を実施しているので、わからないことや迷っていることがあれば相談してみるとよいでしょう。

受講者の声
  • 講師のトークがわかりやすくモチベーションをキープしながら学習できた
  • 途中、あきらめそうになったときも先生に励まされ乗り越えられた
  • 社労士フェスで先生方に会えてモチベーションアップにつながった
  • 教材もすぐに送ってもらいほかの手続きなどもスムーズで安心した
  • 勉強の方法についてもアドバイスをもらえるなどいろいろな面で支えられた
支払方法 クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、教育ローン(窓口での支払いは現金、デビットカードも可)
運営会社 学校法人 大原学園

TACのオンラインライブは臨場感がありリアルタイムでコミュニケーションが取れる

資格の学校TACは通学と通信講座があり、通信メディアではWeb通信講座とDVD通信講座があります。Web通信講座はスマートフォンやタブレットで、何度でも動画を視聴可能です。

講義動画は2倍速まで速度変更ができ、再生スキップや続きから再生、視聴したい位置から再生させるしおり機能などもあります。

オンライン学習画面からいつでも質問ができるのも安心な点です。マイページ上では試験の最新情報や成績、進捗状況などを確認できます。

TACの社会保険労務士試験の合格率は41.1%(2024年 TAC本科生カリキュラム修了者)。高い合格率を出せるのも、信頼できる講座があるからと言えるでしょう。

主な受講コースには次のようなものがあります。

総合本科生Wide(初学者向け) 264,000円
総合本科生Wide+Plus(初学者向け) 352,000円
速修本科生(初学者・受験経験者向け) 165,000円

TACにはオンラインライブ通信講座があります(オンラインライブ通信講座:275,000円~)。

オンラインライブ通信講座では教室で授業を受けているような感覚が味わえ、質問ボタンなどでリアルタイムにコミュニケーションが取れるのが魅力です。

受講者の声
  • オンラインライブは仲間がいることを実感できモチベーションアップにつながった
  • 実務と直結した内容の講義は興味深く充実した資料もありがたかった
  • 不合格となった原因を解明し講師のアドバイスによって学習方法を変えたら見事合格した
  • 教材の使い方などもていねいに教えてもらえた
  • 質問メールなどサポート体制がしっかりしていて安心して受講できた
支払方法 クレジットカード、銀行振込、各種コンビニ、TAC教育ローン、ペイジー
運営会社 TAC株式会社

山川靖樹の社労士予備校は月額4,400円で受講システムがシンプルでわかりやすい

山川靖樹の社労士予備校の特徴は月額制であることです。月に4,000円(税込4,400円)の支払いですべての講座を受講できます。

さまざまな種類の教材を組み合わせて学習するのではなく、実施する講座(カリキュラム)をすべて受講しマスターすれば合格につながるシステムです。シンプルでわかりやすいのがメリットでしょう。

短期間で習得したい場合は集中して受講し、じっくりと勉強したい場合は計画的にマイペースで受講することもできます。年度が替わっても継続受講可能です。

受験経験者は受講したいカリキュラムを選択して学習することもできます。全テキストはPFDダウンロードも可能です。

試験まで10ヵ月を切っている場合でも10ヵ月は支払いをする必要がありますが、合格した場合「合格返金制度」が適用されます。

受講者の声
  • 2年目と3年目を受講し合格できた。すばらしい講義の結果だったと思う。
  • 先生が配信するYou Tubeに励まされた
  • 講師の個性的な講義で勉強のコツをつかめた
  • コンテンツが充実していて飽きずに勉強ができる
  • 講義は聞きやすかったし理解しやすかった
支払方法 銀行振込、クレジットカード
運営会社 株式会社E-PROST

独学では難しい!難易度の高い社労士の資格取得試験

社会保険労務士の試験は難しいと言われています。どれくらい難しいのか、独学では資格取得は無理なのかについてお伝えします。

社会保険労務士の試験の合格率は低い

第55回社会保険労務士試験の合格率は6.4%でした。

受験者数 42,741人
合格者数 2,720人
合格率 6.4%

社労士の資格試験の合格率は6~7%といった難易度の高い資格です。

難易度が高いと言われている他の資格の合格率は次の通りです。

司法書士 4~5%
中小企業診断士 4~5%
不動産鑑定士 5~6%
公認会計士 7~11%
行政書士 10~14%
宅地建物取引士 15~17%

社労士は公認会計士や行政書士といった資格よりも合格率が低く、不動産鑑定士と同程度の合格率です。合格率の低い資格は専門性が高く、社会においても重要な役割を担う職業です。

なかなか合格できない資格は試験範囲も広く、必要な勉強時間も多いもの。社労士の資格はそういった難易度の高い資格の一つと言えます。

やはり、社労士の資格試験の勉強は、独学では難しいと考えられます。その理由の一つが、覚えなければならない情報量が膨大であることです。覚えなければならない情報量が多いということは、以下のようなデメリットが生じます。

  • 暗記をしなければならない内容が多い
  • 膨大な情報量を整理できない
  • 試験までに学習を終えることができない
  • 覚えたと思っても忘れてしまう(知識が定着しにくい)

また、法律に関する内容なので、理解するのも簡単ではありません。法律を少しでも勉強したことがある人ならまだしも、初めて学習する人にとっては難解で勉強にも時間がかかるでしょう。

独学では「わからないことがわからない」「何を調べてよいかわからない」など、疑問点の解決までに時間がかかってしまいます。そうすると、試験までに十分な学習ができる合格できないということになります。

難解で膨大な量の学習が必要な場合、やる気が出ないこともあるでしょう。誰かに悩みを相談することもできず、モチベーションが下がったままになり、さらに学習は進まないということになります。

社労士の資格試験は広い範囲から出題されるため覚える情報量が多い

社労士の資格取得は独学では難しいと言われています。

社労士の資格試験は選択肢健と択一式試験。合格基準は満点の7割以上です。

選択式試験 40点中28点以上(各科目5点中3点以上)
択一式試験 70点中49点以上(各科目4点以上)

7割以上で合格できるなら、そう難しくはないのでは?と思うかもしれません。しかし、独学では難しい理由の一つが、広い試験範囲であること。知識として得なければならない情報は膨大です。

社会保険労務士の試験科目は以下の通りです。

  • 労働基準法及び労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法
  • 雇用保険法
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

上記のように広い範囲における法律や制度を勉強しなければなりません。条文の量は多く、例外などもあり覚えなければならない内容は膨大です。

それぞれの条文の背景や目的、事例なども学ぶ必要があります。さらに法律は頻繁に法改正があるため、その都度最新の情報を得て、理解しておかなければなりません。

内容は複雑で初心者には難しくたくさんの学習時間が必要

法律や制度に関する知識がないと、複雑で煩雑な条文を理解するまでに時間がかかります。それぞれの条文の関連性も踏まえて理解する必要もあり、暗記をするだけでは解答できないこともあります。

合格するための学習時間は必然的に長くなるでしょう。一般的に社労士の資格試験に合格するための学習時間は800~1,000時間とされています。

他の資格試験と比べてみましょう。

宅地建物取引士 300~400時間程度
社会福祉士 300時間程度
通関士 500時間程度
行政書士 1,000時間程度
司法書士 3,000時間程度

難易度が高い資格試験ほど勉強する時間は長くなります。

学習に必要な時間は個人差があります。法律に関する知識がある場合はもう少し少ない時間ですむこともあるでしょう。知識がない場合は、もっと時間が必要になる可能性は高いです。

社労士の資格取得は学習時間の確保とモチベーションの持続が難しい

1,000時間の学習が必要となれば、毎日約3時間勉強しても約1年程度かかる計算です。1日1時間しか勉強できない場合は約3年かかる可能性もあります。

丸1日勉強に費やせるならもっと短期間で資格が取れるかもしれませんが、仕事をしているとなればなかなか時間が取れない場合も多いでしょう。

社労士の資格試験に合格しているのは会社員が半数以上です。

第56回社会保険労務士試験合格者の職業別構成
会社員 59.9%
無職 10.6%
公務員 8.6%
団体職員 4.9%
自営業 4.2%
役員 3.4%
学生 0.7%
その他 7.7%

年齢においては30歳代が最も多く(32.5%)、次いで40歳代(28.9%)、50歳代(19.2%)です。

会社員で社労士の資格を取る場合、思うように時間が取れないことも多く、2年かけて取るという場合も少なくありません。ちょっと勉強してすぐに取れる資格ではないので、計画的な学習が必要です。

また、毎日継続して学習をすることが大切です。やったりやらなかったりでは、知識が定着せず、さらに時間がかかってしまうでしょう。

さらに社労士の試験はすべての科目に3点以上、4点以上といった合格ラインがあります。「この科目は勉強しなくてもよい」というわけにはいきません。

1年目に合格ラインに達している科目があっても、2年目にその科目の受験が免除されるということもありません。

難しい内容をまた膨大な量の知識を得るための継続的な学習は、やる気やモチベーションをキープすることも重要です。

独学ではモチベーションのキープは難しいものです。また、多くの学習内容をすべて学ぼうとすると、さらに時間がかかるでしょう。

独学で苦労をした、という口コミや体験談も少なくありません。

  • 独学で勉強を始めたが少しも理解できずテキストを無駄にしてしまった
  • 一般的なテキストを購入し独学で勉強していたが2度失敗した
  • 自分で考えて勉強をしていたが合格できず4年が過ぎてしまった
  • 合格率が6%と知り独学で学ぶのは無理だと感じた
  • 不合格が続き自分の勉強方法を見直した

独学では難しい社労士の資格取得も、スクールや通信講座では合格するための内容をまとめて学習できるので、効率的な勉強が可能です。講師や仲間とのコミュニケーションを取れることもあり、モチベーションを維持しながら学ぶこともできます。

免除資格者なら試験科目の一部が免除される

社労士の試験において、試験科目の一部が免除されるケースがあります。

主な免除資格としては、以下のようなものがあります。

  • 国又は地方公共団体の公務員として労働社会保険法令に関する業務に通算10年以上就いていた
  • 厚生労働大臣が指定する団体の役員もしくは従業者として労働社会保険法令の事務に15年以上就いていた
  • 日本年金機構の社会保険に関する法令に関する実務事務を15年以上従事した
  • 全国健康保険協会の実務事務を15年以上従事した など

公務員として社会保険などの法令に関する業務を10年以上行っている場合、つまり実務経験が長い場合は社労士としての知識があると判断されるということです。

すべての試験科目が免除されるわけではなく、また申請が必要です。

社労士の通信講座ならモチベーションをキープしながら効率的な学習が可能

一般的には、社労士の資格試験に合格するには独学では難しいと考えられます。試験に合格するには、スクールや通信講座で学んだ方がより早く試験に合格できる可能性が高いでしょう。

特に働きながら社労士の資格試験に挑戦するなら通信講座がおすすめです。

通信講座なら膨大な量の情報を整理して学習できる

通信講座では、社労士の資格試験に必要とされる膨大な量の学習を整理して学ぶことができます。何からどのように勉強するのかはカリキュラムがあるので、それに沿って学習を進めていけばよいだけです。

わかりやすいテキストや講義で基礎から学べるので、理解しやすくスムーズに学習を進めていけるでしょう。

目標を設定すれば適したスケジュールを作成してくれるケースもあります。添削問題や試験などが定期的にあることもあり、どれくらい知識が身についたか、学習の進捗状況も把握できます。

合格を目的とした内容の学習を効率的に学べる

いくら通信講座でも、社労士に必要な知識をすべて習得するのは時間がかかるものです。通信講座では社労士の資格試験に合格するために必要な学習を見極め、効率的に学べる仕組みになっています。

どのような問題が出るか、その部分をしっかり勉強しておくべきか、などを社労士の資格試験に詳しい講師などが分析し学習内容やスケジュールを作成するのです。

さらに、見やすくわかりやすいテキストや講義動画、過去問などで知識を定着させ、合格を目指します。

試験に合格するためのメソッドがある

それぞれの通信講座には独自の合格メソッドがあります。

  • 試験合格のために作成されたオリジナルテキスト
  • 効率的に学べるカリキュラム
  • 短期合格を目指す合格点主義の教材
  • 時間を有効に使えるようスマホでも講義動画が見られる
  • テキストや講義をダウウンロードでき通信環境に関係なく学習できる
  • 試験合格のために必要なポイントをまとめたノートやテキスト
通信講座は自分では考案できない勉強方法があり、それを使用することで短期間で資格試験に合格できる内容を学べるのがメリットです。

最新の情報などがわかる

さまざまな情報が満ち溢れている中、独学での学習は正しい情報を得られるかどうかもわかりません。通信講座であれば、講師から最新の情報、正しい情報を得ることが可能です。

社労士の資格試験は最新の情報を得ている必要があります。法律の改正などを把握しておくためには、厚生労働省などのサイトをチェックするなどの方法がありますが、知識がないとどれを確認すればよいかさえもわからないものです。

通信講座では最新情報や試験のためにチェックしておきたい情報などが、会員サイトなどで逐一確認ができるようになっています。自分で探す手間も省けますし、最新の情報を入手できるでしょう。

通信講座の講師には社会保険労務士として仕事をしている、予備校の講師をしている、独立して社会保険労務士事務所を設立しているなど、社会保険労務士に関して、また資格試験に関して熟知しています。

資格試験をどのように乗り越えるかについてのよく知っているため、アドバイスやメッセージは信頼でき、納得できるものです。講師のアドバイスによって勉強のモチベーションがアップすることも少なくありません。

質問できるなどサポート体制がある

通信講座には、理解できない点を質問できる、勉強方法について相談がある、学習がスムーズに進まないなどさまざまな疑問や悩みを相談でき、それに対応してくれるサポート体制があります。

わからない点は自分で調べることで身につく、ということもありますが、法律や制度などに詳しくない場合、調べ方もわからない、調べるのに時間がかかるといこともあります。

資格試験に合格するには時間も有効に使いたいものです。調べる時間が無駄とは言えませんが、内容によっては講師に質問をすればスムーズに答えがわかります。ていねいに解説もしてもらえるでしょう。

また、学習につまずいたときに相談ができれば、そこであきらめることなく、社労士の資格試験へのやる気が途切れずにすむ可能性も高いものです。

同じ目標に向かって学習をしている仲間がいるのは心強い

通信講座でも社労士の資格試験の勉強をしている仲間と、交流ができることが多いものです。同じ目標の仲間との交流は心強いものです。

スケジュール通りに勉強できない、どうしても理解できないことがあるなど、学習中は悩みも尽きないでしょう。仲間と話ができれば、「同じ悩みを持っている」「自分だけができないわけではない」など、不安が解消されることもあります。

勉強方法は人それぞれなので、ほかの人の学習方法などを取り入れることで理解しやすくなったり、学習がスムーズに進められるようになったりすることもあるでしょう。

また、人脈を作ることも可能です。社労士の資格試験を取得しようとしている人の中には、すでに行政書士や中小企業診断士などの資格を持っている人がダブルライセンスと目的に勉強している人もいます。

ほかの資格に興味があれば話を聞くこともでき、また独立を考えている場合は将来的に助けを借りられるなどといった可能性も出てくるかもしれません。

受講料の割引や特典などがある

通信講座は通学よりも料金が安いです。さらに、キャンペーンなどで受講料が割引になったり、合格するとお祝い金が出たりすることもあり、結果リーズナブルな費用ですむこともあります。

社労士の資格試験は1年目に受からず2年間勉強することになる、といったことも少なくありません。その場合、通常は受講料も2倍かかるものです。

通信講座の中には2年分の割安コースなどを提供していることがあります。1年目で合格すれば2年目の受講費が返金される、ということも。

1年目で無事合格すれば、未受講分(2年目)の受講料は全額ご返金します!
1年目のコースとの差額を返金するので、全く無駄がありません。

引用元:クレアール 社会保険労務士 経験者対象のセーフティコース

また、2講座目は無料、不合格の場合は受講料を返金などの制度を提供しているケースもあります。

自分のライフスタイルに合わせて都合よく学習できる

先に述べたように社労士は少なくとも1,000時間の学習が必要とされています。仕事をしている人は特にスキマ時間などを使い、効率的に学習をしたいものです。

通信講座は決まった時間に講義を受けなくてもよい場合が少なくありません。講義動画やテキストはスマホやタブレット、パソコンにダウンロードが可能で、いつでもどこでも視聴できるケースが多いものです。

ライフスタイルに合わせて都合のよい時間に学習できるのが、通信講座のメリットです。また、1動画5分など短時間で視聴できることも多く、隙間時間に気軽に学習ができるシステムになっていることもあります。

学習に毎日まとまった時間を取れなくても、隙間時間を利用して学習できるのは便利であり、少しの時間で繰り返し復習ができるので知識が身につきやすいでしょう。

社労士の資格試験合格のための通信講座の選び方

社労士の資格試験合格のためには、どのような通信講座を選べばよいのでしょうか?選び方のポイントについてお伝えします。

効率的に学習する方法をチェック

覚えなければならない内容が多い社労士の資格試験対策としては、効率的に学習ができる通信講座を選ぶことです。

多くの通信講座では、「合格のための効率的な学習方法」を提案していますが、どのような方法なのかをしっかりチェックし、自分に合った学習方法なのかを見極めることが大切です。

  • 「半年で合格できる」など最短学習方法などを打ち出している
  • スマホやタブレットでいつでもどこでも復習ができる
  • 社労士の資格試験に精通した講師などが過去問などを分析している
  • 学習レベルに応じた教材がある
  • 学習の流れが自分に合っている
  • テキストがフルカラーで見やすいなど情報を整理しやすい教材が用意されている
  • 個人に合った学習スケジュールが作成され進捗状況が確認できる
  • 合格率が高い
  • 定期的な試験があるなど理解度を確認できるシステムがある
  • アプリが使いやすい

などといった点を確認してみましょう。講義やテキストなどは無料で試せることも多いので、まずはお試しをしてみることをおすすめします。

モチベーションが持続しやすく継続して学習できる

社労士の資格試験に挑戦するには、短くても1年はかかると考えた方がよいでしょう。働きながら1年間毎日勉強をするのは根気がいるものです。

通信講座を選ぶ際には、モチベーションをキープできる体制や学習方法、システムがあるところを選ぶとよいでしょう。特に自己管理は苦手な人は、楽しく学べる、仲間がいる、講義が楽しいなどといった通信講座がおすすめです。

時にはモチベーションが上がらず勉強を休みたい日もあるでしょう。忙しいときは勉強の時間が取れないときもあるかもしれません。

そういった場合には、短時間で学習ができるテキストや問題集があったり、5分で聴ける講義があったり、またはコミュニティがあり気軽に参加できたりする環境があるとモチベーションアップにつながります。

質問できるなどサポート体制がしっかりしている

特に初めて社労士の資格試験を受ける場合は、質問や相談がしやすい通信講座を選びましょう。通信講座によっては質問回数が限られていたり、すぐに返答がもらえなかったりすることもあります。

  • 質問回数に制限はあるか
  • 質問できるタイミングはいつか
  • 講師に直接質問できるか
  • 質問の方法(メールやチャットなど)は何か
  • 質問に対してどのような形で返答が来るか

などといった点をチェックすることです。

最初はわからない点もたくさん出てくるものです。その度に自分で解決しようとしても時間がかかってしまったり、答えが見つけられなかったりするものです。時間だけが経過すると学習が進まず、焦ってしまうこともあるでしょう。

そのようなことを避けるためにも、気軽に、タイミングよく質疑応答ができる体制になっている通信講座がおすすめです。また、困ったことやシステムなどでわからないことが生じた場合に相談ができる通信講座の方が安心して学習に取り組めるでしょう。

スキマ時間に学習できるなど時間を有効に使えるシステムがある

仕事をしているとなかなかまとまった学習時間が取れないこともあるものです。そのような場合には、通勤時間帯や休憩時間など、スキマ時間に少しでも学べるシステムになっている通信講座を選びましょう。

テキストや講義動画をダウンロードできれば、ネット環境がないところでも勉強できます。一問一答式の問題集があれば少しの時間を有効に使えるでしょう。

また、カリキュラムを選択できるシステムになっている通信講座も便利です。自分の苦手な個所や復習をしたいところだけ勉強したい、というときにそれをチョイスして学べると効率よく知識を定着できます。

費用対効果や割引などを確認する

社労士の資格試験講座の受講料は通信講座によって幅があります。安いから信頼できないのでは?しっかりしたサポートがないのでは?と不安になるかもしれませんが、そうでない場合もあります。

受講料は講義や教材、学習システムやサポート体制などを確認し、費用対効果を考慮して比較しましょう。自分自信の知識や学習方法などに適した内容を選ぶことが大切です。

受講料には何か含まれているのかも忘れずに確認しましょう。いいと思ったテキストが別売だったり、受けたいと思った講義はオプション料金がかかったりすることもあります。

受講料の割引を行っているケースも少なくありません。早く申し込んだり、2年間申し込んだりすれば割引になったりすることもあります。

また、合格したらお祝い金がもらえたり、不合格だったら受講料を返金してもらえたりする通信講座もあります。お得に受講した場合は、割引や特典をチェックするとよいでしょう。

チェックする際には、条件や期間などの内容をしっかり確認することです。キャンペーンは期間が決まっていたり、社労士の講座でもコースによって割引がなかったり、割引金額が異なったりすることもあるので注意しましょう。

講義動画やテキストをチェックして自分に合っているものを選ぶ

教材や講義内容が自分に合っているか確認しましょう。

通信講座は初心者コースや受験経験者コースなどのほか、短期合格を目指したい、じっくりマイペースで学びたいなどさまざまなコースを設定しているところもあります。自分の知識レベルや目的に合ったコース選びが重要です。

フルカラーのテキストを提供しているケースも多いですが、自分には合わないということもあるかもしれません。講義内容が自分にはちょっとわかりにくい、といことも考えられます。

教材や講義も無料体験などで確認し、自分に合っている通信講座を選びましょう。

通信講座はメリットばかりではない!注意点やデメリットも把握しておく

通信講座はメリットも多いものですが、デメリットや注意点もあります。

独学より費用が高額になる

通信講座はスクールに通って勉強するより安い費用ですみますが、独学よりは高額になります。コースによっては10万円~20万円の受講料がかかるため、合格できなかったり、途中であきらめてしかったりするとそのお金がもったいないと感じるでしょう。

費用を気にするなら受講料が安いところ、2年で割安になる、キャンペーンで割引になっているなど安く受講できる通信講座を選ぶことです。

教材や講義などが合っているかが判断しにくい

テキストや問題集などの教材や講義が自分に合っているかどうかは、実際に学習を始めてみないとわからないこともあるものです。

無料体験ができても、社労士の勉強は長期間学習を続けていかなければならないため、最初に少し試してみただけではわからないこともあります。

無料体験はもちろんのこと、口コミや体験談などもチェックしてみましょう。

教材を使いこなすまでに時間がかかることがある

通信講座によって学習方法はいろいろですが、学習システムを理解し、数ある教材をつかいこなすまでに時間がかかってしまうことがあります。

オンラインでの学習はアプリをダウンロードしスケジュールを作成したり、講義動画を見たりするのが一般的です。そもそもスマホやパソコンを使いこなせなければ、学習できない、もしくは学習方法のメリットを活かせないこともあります。

テキストや問題集なども複数あり、どれをどのように利用すれば効果的なのか、をすぐに理解できないこともあるでしょう。理解できないままでは効果的な学習ができなかったり、結果無駄になってしまったりすることもあります。

通信講座の学習方法の流れや方法、教材の特徴などを確認し、スムーズに学べるかどうかを確認することも必要です。

疑問点をすぐに解消できるとは限らない

通学で学ぶ場合は、疑問点などがあればその場で、または授業のあとなどにすぐ確認ができ、疑問を解決できますが通信講座の場合はそれができないこともあります。

通信講座によってはメールやチャットで質問を受け付けていることも多いですが、返答がリアルタイムで返ってくるとは限りません。また、質問回数に制限を設けているケースもあります。

疑問点をすぐに解決できないとストレスが溜まるものです。質疑応答の方法や回数などもチェックしておきましょう。

サポートがあっても自己管理は必要

サポートがある通信講座であっても自己管理ができなければ、社労士の資格取得には至らない可能性が高いです。

通信講座によってはコミュニティがあったり、相談窓口があったり、または継続しやすい問題集や学習システムなどさまざまな工夫がなされていることも多いものです。

しかし、学校と異なり、決められた時間に講義を受けなければならないわけではありません。自分で学習スケジュールを立て、もしくは通信講座のシステムによって提案されたスケジュールに沿って学んでいくものです。

スケジュールを守るも守らないも自分次第です。「今日は疲れたから勉強はやめておこう」「やる気がしないから寝てしまおう」といったこともあるかもしれません。

体調を崩すほどの無理はいけませんが、気分次第で学習を怠ってしまうと、社労士の資格試験は合格できないでしょう。

通信講座の場合、社労士になろうと決めた目的を認識し、自分自身でモチベーションをキープしながら学習を続けていくことが必要です。また、自分なりの学習方法を見つけることも継続する秘訣となるでしょう。

社労士の資格試験に合格するには自分に適したシステムや方法を見つける

学習量が多く長期にわたって継続した勉強が必要な社労士の資格試験。合格率も低く、難易度の高い資格試験をどのように勉強すればよいのでしょうか?社労士の資格試験に合格する勉強方法のコツをお伝えします。

予備校や通信講座か自分に合った学習スタイルを選ぶ

自分に適した学習スタイルを決めましょう。

独学では難しいと言われている社労士の資格試験ですが、基本的な知識がある、または費用をかけたくないなどの理由があれば、独学も選択肢の一つです。その場合は、自分が勉強しやすい教材を選ぶことが重要です。

一般的には予備校もしくは通信講座の選択になるでしょう。働きながらでも通学での学習は可能です。しかし、自己管理ができるなら通信講座の方が費用は安く、自分の都合に合わせて学習ができるでしょう。

体験談やアドバイスを参考にしてみるのもおすすめです。

  • 仕事もしていたし子どもも小さかったので通信講座を選んだ
  • 自分の都合に合わせて学習計画を立てられる通信講座は便利だった
  • 質問してもすぐに返答が来ないこともあったがメールをしておけば回答が得られるのであまり不便さはなかった

自分のライフスタイルの中で学習時間を確保する

1,000時間程度の学習が必要とされる社労士の資格試験は、学習時間の確保が大切。勉強する時間を増やせばよいわけではありませんが、試験に合格するためには時間も必要です。

自分のライフスタイルの中で、いつ学習できるか、どのタイミングなら無理せず学習時間を確保できるかなどを考えてみましょう。

経験者の中には、以下のような方法で学習時間を確保していたようです。

  • 約2年間の勉強で週に平均10~15時間の勉強時間を確保。7月~8月はその倍くらい勉強した
  • 朝と昼に30分~1時間程度、夜寝る前に2時間程度勉強する習慣をつけた
  • 週に1回は全く勉強しない日を決めていた
  • 上司に資格試験のことを話し飲み会などは出席しなかった

試験日から逆算してスケジュールを立てる

社労士の資格試験は毎年8月に行われます。試験日から逆算してスケジュールを立てましょう。通信講座なら目標に応じた学習内容を計画的に進められるカリキュラムがあります。中には、目標を設定すれば適したスケジュールを提案してくれるケースもあります。

長期に渡った学習が必要な社労士の資格試験は、どの時期にどの程度勉強が進んでいるか、どの程度知識を得られているかを確認しながら進めることが必要です。

以下のような受験者の体験談もあります。

  • スケジュールだけでなく学習時間に何ができるかをリストにしておくと時間を無駄にしない
  • 本番直前の模擬試験も重要だがあまり受けすぎるのも時間の無駄に思えた
  • 試験範囲は早い段階で網羅しておいた方がよいと思う
  • 早めに全貌を確認することが大切

苦労は報われる!自分の学習方法を信じて迷わず学ぶことが大切

1年もしくは2年など、社労士の勉強は長く、また毎日数時間の学習時間が必要です。仕事と睡眠時間以外はすべて勉強時間になった、という体験談もあります。

  • 自分の選んだ勉強方法やペースが合っているのかいつも不安を抱えていた
  • 3回目のチャレンジで合格できた。長い時間かかったが合格するまであきらめたくなかった
  • 模擬試験が散々な結果だったこともあって落ち込んだこともあった

大変なのは自分だけでは?本当にこの方法でよいのか?など不安になることも多いでしょう。しかし、多くの人が同じ気持ちで学習をしているものです。

しかし、自分の選んだ学習方法を信じて迷わずに学ぶことが大切です。

社労士の試験当日に慌てないためにも注意点などを把握しておく

試験当日に体調を崩したり、忘れ物をして慌ててしまったりすると、試験の失敗につながることもあります。今までの苦労を水の泡にしないためにも、試験当日までの準備や試験当日の注意点などを知っておきましょう。

試験スケジュール(令和6年8月25日の場合)は以下の通りです。

選択式 10時30分~11時50分(80分)
択一式 13時20分~16時50分(210分)

試験時間の30分前までに着席します。

当日必要なものを忘れないよう前日に用意しておく

試験当日に必要なものは前日に用意しておきましょう。主な持ち物としては、

  • 受験票
  • 筆記用具
  • 腕時計
  • 身分証明書
  • ハンカチやティッシュ
  • お昼ご飯
  • 飲料水

などです。

注意点としてスマートウォッチは使用できないので注意しましょう。

デジタル腕時計は、計算機能がなく、音を発しないものであれば持参できます。スマートウォッチのようなウェアラブル端末の場合は使用できません。

引用元:全国社会保険労務士会連合会試験センター 社会保険労務士試験オフィシャルサイト よくある質問 
Q 「腕時計」について、デジタル腕時計は使用できますか。

また、ペットボトルを試験会場に持ち込むことは可能ですが、自由に水分補給ができるわけではないので、試験前に水分補給を済ませておきましょう。ただし、飲みすぎるとトイレに行きたくなるので、喉をうるおしておく程度にしておきましょう。

当日の服装は体温調節ができる服装を選ぶ

服装は自由ですが、体を締め付けるものや窮屈な服装は避け、体温調節のできる服装にすることです。試験会場が快適な室温調節ができるとは限りません。

寒くて試験に集中できなかった、と言うことのないようにしましょう。

リラックスできるよう精神をコントロールする

緊張しすぎると本番で実力を発揮できないものです。深呼吸をしたり、ストレッチをしたり(周囲に迷惑をかけないように)して、体をほぐすのもおすすめです。

試験直前まで復習をする人も多いようですが、頭が疲れてしまうほど勉強するのは避けておきましょう。

前もって試験会場の下調べをしておく

試験地は以下の通りです。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 群馬県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 東京都
  • 神奈川県
  • 石川県
  • 静岡県
  • 愛知県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 岡山県
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 熊本県及び沖縄県

※令和6年度の試験の場合です

試験地は上記の中から選択できます。試験会場は受験票で確認することになります。

試験会場まで迷って試験に間に合わなかった、ということのないよう、あらかじめ試験会場まで行っておきましょう。交通機関によっては到着までの時間が違ってしまうこともあるので、実際会場まで行ってみるとよいでしょう。

前もって会場を見ておいた方が、本番の緊張も少なくてすみます。

試験本番に睡眠不足などにならないためにも体調管理をしっかり行う

体調管理には注意しましょう。睡眠不足では脳がうまく働きません。本番前に追い込みをしようと無理をしすぎると、風邪をひいてしまったり、首こりや肩こりなどが生じたりします。

熱を出して試験に行けなかったということのないよう、食事はきちんと取る、適度な睡眠を取る、適度に体を動かす、といったことを守るようにしましょう。

社労士の受験資格と試験の概要を把握しておく

社労士の資格試験は誰でも受けられるわけではありません。受験資格など試験に関する情報をお伝えします。

社労士の資格取得の試験は年に1回

社労士の資格試験は全国社会保険労務士会連合会が厚生労働大臣の委託を受け、年に1回8月に実施しています。

試験日 8月(第56回社会保険労務士試験は令和6年8月25日)
受験方法 全国社会保険労務士会連合会の社会保険労務士試験を受ける
申し込み方法 全国社会保険労務士会連合会試験センター 社会保険労務士試験オフィシャルサイトの申込み専用サイトからパソコンもしくはスマートフォンで、または郵送で申し込む
申し込み期間 厚生労働大臣から「社会保険労務士試験の実施について」の官報公示後、5月31日までに申し込み。官報公示は毎年4月中旬
受験手数料 15,000円(非課税)
合格発表 10月(第56回社会保険労務士試験の合格発表は令和6年10月2日)
合格発表の方法 厚生労働省ホームページと社会保険労務士試験オフィシャルサイトで公表

社労士を受験するには条件がある

社労士の資格試験を受けるには受験資格を満たしていなければなりません。社労士の受験資格は次の3つのうち、いずれかに該当していることが必要です。

学歴
  • 大学、短期大学、専門学校、各種学校など卒業
  • 厚生大臣が認めた学校を卒業
  • 専門職大学、専門職短期大学を卒業
  • 高等専門学校(5年制)を卒業
  • 大学における修得単位数(62単位以上の卒業要件単位を修得など)
  • 旧高等学校令による高等学校高等科、旧大学令による大学予科又は旧専門学校令による専門学校を卒業し、又は修了
実務経験(3年以上)
  • 社労士や弁護士の補助
  • 労働組合の専従役員
  • 国や地方公共団体の公務員など
  • 日本郵政公社
  • 全国健康保険協会
  • 日本年金機構
  • 健康保険組合 など
試験合格
  • 社労士以外の国家試験合格者(公認会計士、税理士、不動産鑑定士、中小企業診断士、土地家屋調査士、など)
  • 司法試験予備試験などの合格
  • 行政書士試験の合格

社労士になるには資格試験合格後に登録や実務経験が必要

資格試験に合格しただけでは社労士になれません。社労士になるには、資格試験に合格した後、2年以上の実務経験もしくは事務指定の講習を受ける必要があります。

実務経験や講習を修了した後、社会保険労務士名簿に登録することができ社会保険労務士となります。

社労士の資格を取得すると転職の幅が広がり高収入が期待できる

社労士の資格を取得すれば転職にも有利になり、収入アップも期待できます。社労士の資格を取るメリットについてお伝えします。

社労士の資格取得を目指したきっかけは

難易度が高く、学習量も多い社労士ですが、なぜ社労士の資格を取ろうと考えるのでしょうか?社労士の資格取得を決めたきっかけや理由には、次のようなものがあります。

  • 一般企業の総務部に勤務していて社会保険などの知識を深めたかった
  • 人事・総務部で仕事をしていたが知識不足を痛感していた
  • 独占業務のある社労士は起業の成功につながりやすいと考えた
  • 高い専門性を持つことでキャリアアップや転職がしやすいから
  • 育児休業制度など業務改善をサポートしたいと思った

社労士は働く環境を構築したり、相談にのったりできる重要な役割を担います。高い専門性があることで転職や独立にも有利な資格です。

社労士を目指す理由も、社労士としてのやりがいや人の役に立つ、高い専門性を持ちキャリアアップを図りたいといった思いから目指す人が多いようです。

労務に関する専門知識を活かして職場の業務改善や問題解決をサポートできる

社労士の資格の勉強をすることで、労務に関する専門知識が身につき、安心して働ける職場づくりや問題の解決などに知識を活かすことができます。

労務とは労働に関する業務のことです。

  • 労働保険、社会保険の手続き
  • 健康保険や厚生年金保険の手続き
  • 就業規則の作成や変更
  • 福利厚生や安全衛生、雇用などに関するコンサルタント など

上記のような業務に関する雇用保険法や労働基準法、厚生年金保険法や育児・介護休業法などの法律の専門家として、労働環境を改善したり、相談にのったりすることができます。

労働環境は労働者にとって非常に重要です。働く環境がよい職場は退職者も減ります。社内の雰囲気がよくなり、業務改善によって働きやすくなれば仕事の効率化にもつながります。

社労士が社内にいるのは、会社にとっても有益なことです。特に社内のことをよく知る人であれば、より適した環境づくりや制度の構築が可能でしょう。

社労士としての資格を取れば会社に貢献でき、評価アップにもつながります。

また、自分自身も働きやすい職場で仕事ができたり、自分が会社から不当な扱いを受けたりした場合も適した対応ができるでしょう。

職場環境の改善をサポートできる社労士は転職に有利

社労士の資格を取得することで、転職に有利になることがあります。

一般企業において社内に社労士がいることは、総務部や人事部の仕事の効率化につながり、外注コストを抑えられます。

労働に関する法律の専門家が社内にいることで、労務管理コンサルタントとしての活躍も期待でき、より職場環境がよくなる可能性があります。

そのようなメリットを期待する企業は多く、社労士としての資格を持っていれば転職しやすいと言えます。また、社労士にしかできない業務があります。

就業規則を作成・変更するためには、労働関係諸法令に関する高度の法律知識を必要としますので、就業規則の作成・変更を報酬を得て行うことができるのは、社会保険労務士に限られています。したがって、無資格者はもちろん、公認会計士(監査法人を含む)や税理士などの国家資格者も、有料で就業規則の作成・変更をすることはできません。

引用元:東京都社会保険労務士会 社会保険労務士でない者が、報酬を得て就業規則の作成・変更をすることはできません。

専門性が高い社労士は企業からのニーズも高く、転職にも有利です。

また、社労士の資格取得は難易度が高いものです。それを乗り越え、資格を取ったことは、目標達成に向けて努力ができる人、自己管理をしながら目的を達成できる人、と高い評価を得られる可能性も高いです。

社労士の資格は独立を考えている人に有利

独占業務のある社労士は、独立を考えている人にも有利です。

社会保険や厚生年金保険の手続きの効率化を図りたい、労働環境の改善の見直しをしたいなど、社労士に依頼したい業務は多く、外注をする企業も少なくありません。

独立開業のための設備投資なども必要なく、初期費用がかからない点も独立しやすい点の一つです。ただし、実績のないまま独立をするのはリスクを伴います。

まずは社労士としての実績をつくり、人脈を広げるなど営業活動をして顧客を獲得することが必要です。

収入アップにつながる可能性がある

社労士の資格を取ることで、収入アップにつながる可能性があります。

高い専門性のある社労士は高い報酬を得られるケースも少なくありません。社労士を求めている企業も多く、収入の高い企業を選ぶこともできます。

社労士としての資格を取得し、業務に役立てることで昇給につながったり、役職に就いたりすることもあるでしょう。その際は、役職手当などが期待できます。

また、独立開業をして成功すれば、高収入を得られるでしょう。

難易度の高い社労士の資格取得は自信につながる

難易度の高い社労士の資格を取得できれば、自信につながるはずです。

社労士の合格率は低く、資格を取得するまでに数年かかることも少なくありません。途中で挫折するケースも多いものです。

長い期間勉強を続け、膨大な専門知識を身につけ、試験に合格すれば、「やればできる」という自信をつけられるでしょう。

自信がつくことで仕事にも積極的になれたり、ほかの資格取得にチャレンジしてさらに知識を身につけたりすることで、キャリアアップや転職の幅が広がるなどのメリットにつながります。

社労士の転職をもっと有利にする方法

社労士の資格を持っているだけでも転職に有利になることはありますが、より有利にする方法があります。

実務経験を積むことで信頼性が高まる

社労士の資格を取得したら実務経験を積みましょう。実務経験があるほど、信頼もされやすくなるものです。実務経験を積むには、社労士事務所で仕事をしたり、企業の総務や人事など労務関連の仕事をする部署で働いたりすることです。

社労士事務所での仕事は、社労士としての仕事に特化しているため、さまざまな実務経験ができるでしょう。社労士としての先輩もいて、適切な指導を受けられたり、経験者の仕事を見て勉強をしたりすることもできます。

また、一つの企業だけでなくさまざまな企業の仕事をすることで、いろいろな経験をすることが可能です。業種や企業の規模なども異なれば、労務管理などの方法や問題点なども異なるため、勉強できることも多いでしょう。

ダブルライセンスでより信頼度を高め仕事の幅を広げる

社労士の資格だけでなく他の資格を取得することで仕事の幅が広がり、ライバルとの差をつけることができます。社労士と組み合わせて取得するのがおすすめの資格には、次のような資格があります。

おすすめの資格 理由
行政書士
  • 官公庁への提出書類をはじめ、相続関連、不動産、契約書、国籍や入管関連の書類の作成ができる
  • 会社の設立の際に必要な書類の作成の知識が得られる
ファイナンシャルプランナー
  • お金に関する専門知識を学べる
  • 試験範囲が重なる部分が多いので学習しやすい
中小企業診断士
  • 経営に関する専門知識を得られる
  • 企業の問題点を見つけ対策を立てられる
税理士
  • 税金に関する専門的知識を得られる
  • 税理士と社労士の独占業務を請け負えるので業務の幅が広がる
メンタルヘルス・マネジメント検定
  • 従業員の精神面におけるコンサルティングができる
  • 企業では従業員のメンタルヘルスケアを重視する傾向にある
ダブルライセンスを取得することで、異なる専門知識を身につけることができ、信用度もアップします。独立の際にも役立つでしょう。

社労士は一般教育訓練給付制度の対象

社労士は一般教育訓練給付制度の対象で、受講料の20%が支給されます。

教育訓練給付制度とは、仕事をするためのスキルや資格取得を国が支援する制度です。

教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、教育訓練経費の一部が支給されるものです。

引用元:厚生労働省 教育訓練給付制度とは

教育訓練には次の3種類があります。

対象 支給金額
専門実践教育訓練 中期的キャリア形成となる教育訓練 教育訓練費の50%(年間上限40万円)が受講中6ヵ月ごとに支給
特定一般教育訓練 速やかな再就職及び早期のキャリア形成となる教育訓練 教育訓練経費の40%(上限20万円)が訓練修了後に支給
一般教育訓練 その他の雇用の安定・就職の促進となる教育訓練 教育訓練経費の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給

社労士は一般教育訓練に指定されているため、給付金が支給されます。ただし、給付金を受けるには以下のような条件があるので注意しましょう。

  • 受講開始日の時点で雇用保険に加入している。もしくは離職してから1年以内
  • 教育訓練給付を受けるのが初めてで雇用保険に1年以上加入している
  • 教育訓練給付を受けたことがある場合、前回の受講開始日以降、雇用保険の加入期間が3年以上で、前回の支給日から今回の受講開始日までに3年以上経過している

わからない点がある場合は、ハローワークで支給要件照会をしてみましょう。

社労士は一般企業でも活躍できる

社労士はどのような職場で活躍できるのでしょうか?社労士の活躍の場について解説します。

社会保険労務士事務所は求人が少ないが多種多様な業務を経験できる

社労士の転職先の一つが社会保険労務士事務所です。社労士のプロが在籍し、さまざまな企業の依頼を受けます。大企業や中小企業など異なる規模の企業やいろいろな業種の仕事を経験できるでしょう。

即戦力を求められることも多く、また社会保険労務士事務所の求人は少ないため狭き門と言えます。未経験者の転職は厳しいかもしれません。

一般企業の総務部や人事部は社労士としての転職に有利

一般企業の総務部や人事部など、労務関連業務を行う部署も、就職先の一つです。社会保険や労働保険、就業規則の見直し、人事評価など、専門知識を活かした仕事ができます。

企業の一員として書類作成や手続きなどのほか、雇用や労働に関する制度の見直しや改善、また運用を任されることもあります。

労働環境の改善に力を入れる企業は多く、法律など専門的知識を持つ社労士へのニーズは少なくありません。資格手当などが支給されるケースもあります。企業に就職することになるので収入は安定します。

会計事務所や税理士事務所は社労士以外の仕事を学べる

会計事務所や税理士事務所でも、社労士の専門知識に対するニーズがあり、募集をすることがあります。企業にとっても税理士と社労士の両方に依頼するより、一ヵ所に依頼した方がコスト削減になるものです。

会計事務所や税理士事務所なら、社労士以外の勉強ができます。将来、ダブルライセンスを取得すれば自身のキャリアアップにもつながるでしょう。

弁護士事務所でも社労士が活躍できる

弁護士事務所でも社労士が活躍できる機会は多いものです。労働関連の訴訟なども多いため、社労士の知識が求められるのです。

社労士の知識を活かしたコンサルティングへのニーズがある

一説には社労士としての仕事はAIができるようになるため、将来性はないと言われることがあります。しかし、社労士の仕事は書類の作成や申請だけではありません。

社労士の独占業務として、社会保険や労働保険の書類の作成や手続きなどがありますが、このような仕事はAIによる管理ソフトの導入で業務の効率化が進み、社労士の仕事が減ると言われています。

しかし、社会保険や労働保険などが消失することはなく、働き方改革によって随時法改正が行われています。確かに業務の効率化で社労士の仕事の一部が減っていくことはあっても、すべてがなくなることはないでしょう。

また、近年では社労士のコンサルティング業務への期待が高まっています。

就業規則や人事評価、人材の採用、労働環境の改善など、従業員が働く環境における課題や問題点は尽きることはありません。経営陣と従業員のトラブルが生じることもあります。

人手不足の労働市場の中で、従業員の採用がうまくいかない、従業員が定着せず離職してしまう など、人材確保に問題を抱えている事業所が数多く存在します。これらの企業の雇用管理の状況 を分析していくと、「採用管理」や「定着管理」のマネジメントが十分でないために人材確保がうまくいかない企業がみられます。

引用元:厚生労働省 人材確保に「効く」事例集

トラブルを未然に防ぐためにも、問題の解決に労務に関する専門知識が求められるケースは少なくありません。また、人材の雇用においても課題を抱えている企業は多いものです。

多様化する働き方に対する社会保険の適用や適切な人事評価、福利厚生など、経営者と従業員のよい信頼関係を築くためにも、社労士が相談にのり専門知識を活かしたアドバイスが求められます。

今後は人事や労務に関するマネジメント力のあるコンサルタント、として活躍するケースが増えていくと考えられます。

「社労士通信講座」に関するよくある疑問

「社労士通信講座」に関するよくある疑問を集めてみました。参考になさってください。

Q 社労士の通信講座を選ぶ際のポイントは?

A  どのような学習方法で効率的に学べるか、という点をチェックしましょう。学習スタイルが自分に合っているか、教材や講座に魅力感じるか、といった点も確認が必要です。

また、質問がしやすいか、勉強に行き詰ったときのサポート体制、合格実績なども確認しましょう。通信講座では資料請求が無料でできるほか、教材や講義動画などのお試しができるケースが多いです。お試しをして確認をしてみるのもおすすめです。

Q 社労士の通信講座で受講料が安いものは合格しにくいですか?

A  受講料が安いから合格しにくい、ということはありません。

受講料が安いのは、広告費を抑えているなど受講料を安く提供できる努力をしていることも多いものです。学習システムや使用する教材、サポート体制などを確認し、費用対効果を考慮してみることです。

また、教材やサポート体制が手厚いと料金も高額になることがあります。しかし、高いから合格しやすいとは限りません。自分に合った学習内容かどうかが重要なので、講座の内容をしっかりチェックするようにしましょう。

Q 社労士の通信講座は質問しにくいですか?

A  通学での学習のように必ずしもその場で講師に質問ができて回答を得られる、というケースばかりではありません。しかし、メールなどで質問ができるなど、気軽に質問ができるシステムになっている通信講座が多いです。

中には質問回数に制限があることもあるので、チェックしてみましょう。

Q 社労士の勉強を通信講座で行うとモチベーションが下がってしまうのでは?

A  長期に渡り難解な学習を継続していかなければならない社労士の勉強を一人で続けていかなければならず、モチベーションが下がることもあるでしょう。

通信講座では同じ目的を持つ仲間と話ができるなど、コミュニケーションが取れるシステムになっているケースも多いものです。また、悩んだときには相談にのってくれる体制もあります。

モチベーションが下がりそうなときには、そういったシステムを利用しましょう。また、体験談などを読むのもおすすめです。通信講座で社労士の学習を継続できた秘訣などが書いてあるので読んでみるとよいでしょう。

Q 社労士の資格試験の勉強時間が取れるか心配です。どうすればよいですか?

A  自身の1日の過ごし方を見直し、学習できる時間を見つけましょう。必ずしもまとまった時間を取る必要はありません。朝と昼、夜にわけて勉強したり、通勤時などスキマ時間を利用したりすることで、学習できるのではないでしょうか。

社労士の通信講座は効率的に学習できる方法や教材などを比較検討して選ぶ

社労士の資格を取るのは簡単ではありません。膨大な知識を得るためには、長期にわたって学習する必要があります。独学で挫折するケースも多い中、通信講座は働きながら社労士の資格を取りたい人におすすめです。

社労士を学習する講座は、効率的な学習スタイルや教材を作成していることが多いものです。その中で、自分に合ったものを選ぶことが必要です。

学習スタイルの特徴やアプリの使いやすさ、フォロー体制などをチェックし、また無料体験を試してみたり、話を聞いてみたりするなどして、自分に適した通信講座を選びましょう。