就職に有利な資格14選!大学生におすすめの他者と差がつく資格

2025.04.07資格の種類

「将来は〇〇業界で活躍したい!」「グローバルに活躍できる人材になりたい!」そう思っていても、いざ就職活動を始めると、何から始めたら良いか分からず不安になる学生も多いです。

そんな大学生の皆さんにとって、就職活動を有利に進めるための強力な武器となるのが資格です。

資格は、あなたの知識やスキルを客観的に証明するものであり、企業にアピールするための重要なツールとなります。

しかし、やみくもに資格を取得すれば良いというわけではありません。自分のキャリア目標や興味のある業界に合わせて、適切な資格を選ぶことが重要です。

そこで今回は、就職に有利な資格の選び方からおすすめの資格、業界や職種別のおすすめ資格などをご紹介します。また、就活の時に資格を有効活用するポイントについても解説しますので、就活に向けて資格を取りたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

就職に有利な資格の条件と選び方

就職活動において資格は強力な武器になりますが、資格なら何でもいいわけではありません。大切なのは就職に有利になる資格を選ぶことです。

就職に有利な資格とはどのような資格なのか、選び方のポイントについて解説します。

就職したい業界、職種と関連した資格

まず、その業界、企業の仕事と関連した資格であることが重要な要件です。

その業界で評価される資格を調べ、できるだけ実務と直結する資格を選びます。

迷ったら、OB・OG訪問を活用して情報を集めるのも良いでしょう。学生の時に取っておけばよかった資格を聞いてみれば、必要な資格が分かります。

企業は、目標意識の高い人材を評価する傾向がありますから、資格取得は、その業界や職種へのあなたの熱意と意欲を示す証となります。

業務に役立つ実務スキルが証明できる資格

企業は、即戦力になる人材を求めています。とはいえ企業が採用する際、学生の実務経験はほぼゼロです。ですから、中途採用の人のように、特別なスキルを期待しているわけではありません。

だからこそ、業界や職種に関連する資格を持っていると、企業側は「この人は業界についての知識がある」と判断しやすくなり、採用の際にプラス評価されやすくなるのです。

履歴書や面接で具体的にアピールできるような、「この資格を取得する過程で〇〇のスキルを身につけました」と説明できるものが理想です。

実務経験が不要な資格を選ぶ

実務経験が必須の資格は、社会人になってからでないと取得が難しい場合があります。

アルバイト等で実務経験を積むことも可能ですが、実務経験を積むための学習に時間を取られると、本来の勉強がおろそかになってしまう可能性もあります。

就活生が資格を取得するなら、年齢や学歴が不問で、実務経験が不要の誰でも受験できる資格を選ぶことが重要です。

在学中に取得できる資格

大学生は、社会人に比べて時間的な余裕があります。この時間を有効活用して資格取得を目指すことで、効率的に就職活動を進めることができます。

また、できれば4年生になる前に資格を取得しておくことで、就活の際に資格をアピール材料として活用できるだけでなく、就職活動に集中することができます。

就職後のキャリアアップにつながる資格

資格の中には、取得することで将来の昇進や転職に有利になるものがあります。

目先の就職だけでなく、将来のキャリアアップを見据えた資格を選ぶことで、入社後も活かせるため、長期的なキャリア形成に役立ちます。

特に、将来、独立・起業も可能な資格を取得しておくと、会社にもしものことがあった場合でも、自分で人生を切り開いていくことも可能になります。

資格があれば有利だが必須でないことを理解しておくことが大事

資格は就職活動でプラスになりますが、「資格さえあれば内定がもらえる」と考えるのはとても危険です。企業が採用する際に評価するのは資格だけではなく、総合的なスキルや人間性です。

企業が学生に求めているのは「会社に貢献できる人材」です。たとえば営業職では、資格よりもコミュニケーション能力やプレゼン力の方が評価されます。また、IT業界では、資格よりも実際のプログラミング経験(ポートフォリオ)の方が採用に直結しやすいです。

資格は、持っていてマイナスになることはないものの、資格だけに頼っていては内定を勝ち取ることはできません。
就職の際に資格より大事なこと
採用担当者は、

  • 対人スキルがあるか
  • 長期のインターンアルバイトを経験しているか
  • 一緒に働きたいと思える人物かどうか
  • 協調性や積極性はあるか
  • 論理的に考える力があるか
  • 自分の意見を筋道立てて説明できるか

など、さまざまな角度から学生を評価します。

「資格がある=仕事ができる」とは見ていないため、「なぜその資格を取ったのか」を明確にしておかないと、面接で深掘りされたときに答えられなくなってしまいます。

大事なのは資格を取ること、資格の数ではなく、「資格取得を通じて何を学んだか」「仕事にどう活かせるか」を説明できるようにすることです。

大学生のうちにとっておきたい就職に有利な資格14選

それでは、学生におすすめの、就職に有利な資格をご紹介します。

普通自動車免許は時間のあるときに取っておきたい資格の代表格

普通自動車免許は、言わずと知れた、車に乗って公道を走るための免許です。社会人になると取得のための時間を確保しづらいので、学生のうちに取得しておきましょう。
普通自動車免許は就職に有利
普通自動車免許は必須資格ではありませんが、身分証明書としても利用できるため、持っていて損はない資格の代表格です。

就職後に必須となる企業が意外と多く、特に不動産営業やルート営業の仕事では車移動が必要なため、免許を持っているほうが有利になります。

概要 普通自動車免許
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 18歳以上で、視力などの一定の身体条件を満たす必要あり
合格率 学科試験70%程度、技能試験60%程度
受験料 自動車教習所費用:20万円~30万円程度
試験場での受験:数千円
試験日 随時
必要な勉強時間の目安 オートマ限定:学科計26時限以上、技能31時限以上
マニュアル車:学科計26時限以上、技能34時限以上
有利になる業界・職種 営業職
物流・運送業界
建設業

日商簿記検定は経理の基礎知識を証明できる資格

日商簿記は、企業の経理や財務に関する知識を証明する資格で、企業のお金の流れを理解し、管理できる能力があることを示せる資格です。

  • 3級:個人商店や中小企業レベルの基本的な財務管理ができる
  • 2級:大企業レベルの財務管理や決算書の作成・分析ができる
  • 1級:公認会計士・税理士試験の登竜門レベルで、財務諸表の高度な分析ができる

まずは3級からチャレンジし、できれば2級まで取得してから就活に臨みたいものです。

経理や財務の基礎知識が理解できるようになりますから、どの業界でも役立つスキルが身につきます。

簿記の知識は経理職だけでなく、他の職種でも活かせます。たとえば営業職は、コスト管理や利益計算の基礎知識があると業務に活かせます。コンサルタント職では企業の財務分析を行う場面が多く、簿記の知識が必須となることもあります。

簿記の資格の中でも、日商簿記は知名度が高く、企業の採用担当者にも評価されやすい資格です。

概要 日商簿記検定
資格種別(国家・民間) 民間資格
受験資格 なし
合格率 3級:約50%
2級:約30%
1級:約10%
受験料 3級:2,850円
2級:4,720円1級:8,800円
試験日 2級・3級:年3回
1級:年2回
必要な勉強時間の目安 3級:50〜100時間
2級:200〜300時間
1級:800〜1,000時間
有利になる業界・職種 経理・財務職
銀行・証券・保険などの金融業界
事務職

日経経済知力テストはビジネスに関する知識が身につく

日経経済知力テストは、日本経済新聞社が実施する、経済・ビジネスの基礎知識を測るテストです。新聞やニュースを通じて得られる経済の仕組み、企業経営、国際情勢などに関する理解力が問われます。

資格というよりもスコア型のテストなので、持っているだけで採用されることはありませんが、ビジネスへの関心の高さをアピールできます。

時事問題や経済の知識を深められるので、

  • ビジネスリテラシーが高い
  • 企業分析ができる

などの好印象を与えられるでしょう。金融だけでなく、商社やコンサル業界の志望者に有利だといわれています。

企業の採用試験では、経済・時事問題が出ることも多いですから、日経経済知力テストの勉強が役立つ場合があります。

概要 日経経済知力テスト
資格種別(国家・民間) 民間資格
受験資格 なし
合格率 非公表
スコア制(1,000点満点)で評価
受験料 6,600円
試験日 年2回(6月、11月)
企業・団体試験は任意の日時・場所で受験できる
必要な勉強時間の目安 50〜100時間
有利になる業界・職種 金融業界(銀行・証券・保険)
商社・コンサル業界
企業の企画・マーケティング職

宅地建物取引士は不動産関連の仕事に必須の資格

宅地建物取引士(宅建)は、不動産取引に関する専門知識があることを証明する国家資格です。

不動産業者は、事務所ごとに従業員の5人に1人以上が宅建士であることが法律で義務付けられているため、企業からのニーズが高いです。

不動産の売買や賃貸契約の際に、契約内容や法律的な注意点を説明する「重要事項説明は、宅建士の資格を持つ人だけが行えるものです。

そのため、不動産会社では、宅建を持っていると即戦力とみなされ、採用や給与面で優遇されるケースが多いです。会社によっては、資格手当も支給されます。

不動産売買だけでなく、相続に関する法律知識が得られるため、金融業界や建設業界など他の業界でも役立つ資格として人気があります。

概要 宅地建物取引士
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 制限なし
合格率 約15%~17%
受験料 8,200円
試験日 毎年10月の第3日曜日
必要な勉強時間の目安 300~400時間
有利になる業界・職種 不動産業界
建設業界
金融・保険業界(住宅ローン関連)

ITパスポートはITリテラシーがあるとアピールしやすい

ITパスポート(iパス)は、情報処理技術者試験の一つで、ITの基礎知識を証明する国家資格です。

IT分野に特化した専門職向けというよりも、すべてのビジネスパーソンが身につけておくべきITリテラシーを問う試験になっています。

情報セキュリティ、ネットワーク、データベース、プログラミングの基本など、ITの基礎を広く学べるとともに、経営戦略やマーケティング、財務会計の基礎も試験範囲に含まれるため、ビジネスの基礎知識が身につきます。

ですから、社会人になってから転職に有利な資格としてとるよりも、これから社会人になる学生のうちに取っておいたほうが、「ITリテラシーがある」とアピールしやすいです。

特に、金融、商社、メーカーなどで、データ活用やセキュリティ知識を持っていることが強みになるでしょう。

概要 ITパスポート
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 なし
合格率 50%程度
受験料 7,500円
試験日 毎月数回、全国で実施
必要な勉強時間の目安 100~150時間
有利になる業界・職種 IT業界
情報システム部門
営業職

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門

基本情報技術者試験は、IT業界で働くために必要な知識を証明する国家資格です。ITパスポートよりも難易度が高く、エンジニアやプログラマーを目指す人の登竜門となる資格です。

ITエンジニアは、需要、将来性の高い職種であり、基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指す上で、最初のステップとなる資格といえます。

  • Python、C、Javaなどのプログラミング
  • アルゴリズムの基礎
  • ITインフラに関する基礎知識
  • ソフトウェア開発の工程
  • プロジェクトマネジメントに関する知識

など幅広い分野をカバーしています。

文系学生やIT未経験者でも、「基本情報技術者試験に合格している」と面接で伝えれば、「ITに関心があり、努力できる人材」として好印象を与えられるでしょう。

IT企業の多くは、入社後に「基本情報技術者試験の取得を推奨」しており、すでに資格を取得していると研修が免除・短縮されることもあります。

概要 基本情報技術者試験
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 なし
合格率 40〜50%程度
受験料 7,500円
試験日 通年
必要な勉強時間の目安 100~150時間
有利になる業界・職種 IT業界
情報システム部門
開発職

知的財産管理技能検定は入社後も活用できる資格

知的財産管理技能検定は、特許・商標・著作権などの知的財産を適切に管理、活用するための知識を証明する国家資格です。

企業における知的財産、特に特許や商標の保護は非常に重要であり、特に

  • メーカー
  • IT
  • エンタメ(音楽・映画・ゲーム)
  • 出版
  • 広告
  • 法律業界

などでは高く評価される資格です。

  • 文系:法務、企画、営業、マーケティング職で「知的財産の知識」を活かせる
  • 理系:研究職・開発職で特許出願や技術管理に役立つ

学部に関係なく、企業の法務部門や知的財産部門への志望動機を強化できます。

概要 知的財産管理技能検定
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 3級:誰でも受験可能
2級:3級合格者または実務経験2年以上
1級:2級合格+実務経験または7年以上の実務経験
合格率 3級:約70%
2級:約40%
1級:約10%
受験料 3級:学科6,100円、実技6,100円
2級:学科8,200円、実技8,200円
1級:学科8,900円、実技23,000円
試験日 年3回
必要な勉強時間の目安 3級:50〜100時間
2級:200〜300時間
1級:500〜800時間
有利になる業界・職種 メーカー(研究開発・商品企画)
法律事務所・特許事務所
IT企業、コンテンツ企業
コンサルティング業界(知財関連)

TOEICは語学力を活かした仕事に有利

TOEICは、英語力を客観的に証明できる資格のため、「〇〇点取得」と明記することで、企業に英語力をアピールできるものです。

試験にはいくつか種類がありますが、一般的に「TOEIC」といえばTOEIC Listening & Reading(L&R)を指し、ビジネスや日常英会話に必要な英語力を測定します。

グローバル企業では、TOEICスコアが一定点数未満だと書類選考で落とされることがありますので、少なくとも650点以上、できれば700点以上を目指しておくのが無難です。

【業界別TOEICスコアの目安】

  • 600点以上:一般企業の応募資格を満たすレベル
  • 700点以上:グローバル企業、商社、メーカーで評価される
  • 800点以上:外資系企業・海外勤務希望なら必須レベル
  • 900点以上、ネイティブレベルに近く、英語を武器にできる

社会人になると勉強時間の確保が難しくなるため、大学生のうちに集中してスコアアップを狙うべきです。

概要 TOIEC
資格種別(国家・民間) 民間資格
受験資格 なし
合格率 スコア制(990点満点、合否なし)
受験料 7,810円(リピート割あり)
試験日 通年(月1〜2回)
必要な勉強時間の目安 現在のレベルと目標スコアによる
有利になる業界・職種 外資系企業(営業・マーケティング・コンサル)
商社・貿易・航空業界
観光業界
IT・エンジニア(グローバル案件)

行政書士は幅広い分野で活躍できる

行政書士は、法律に基づく書類の作成や、申請手続きの代理を行う専門家です。

  • 許認可申請
  • 契約書作成
  • 遺言書作成

法人設立の手続きなどを担当します。

行政書士の資格を持っていると、法律に関する知識や実務経験を証明できるため、法務部門や企業の法務担当者として有利になります。特に企業の法務部門や法律事務所などでは、高く評価されます。

自己PRやガクチカで強みを発揮できるのはもちろんのこと、独立して自営業を始める道も開けます。将来的に独立開業を目指す学生には、非常に役立つ資格です。

概要 行政書士
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 制限なし
合格率 10~15%
受験料 15,000円
試験日 11月の第2日曜日
必要な勉強時間の目安 600~800時間
有利になる業界・職種 行政書士事務所
法律事務所・行政機関
企業の法務部門
コンサル・経営支援業界

司法書士は将来独立したい人にもおすすめ

司法書士は、法律に基づいて不動産登記や会社登記、成年後見制度など、さまざまな法律手続きに関する業務を行う専門職です。

難易度は非常に高く、簡単に取れる資格ではありませんが、もし合格すれば企業の法務部門や不動産業界では高く評価される資格です。

登記業務を中心に、企業法務や相続手続きに関わる仕事もあるため、幅広い業界で需要があります。

司法書士は、開業して自分の事務所を持つこともできるため、将来的には独立を目指す学生にもおすすめです。

概要 司法書士
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 なし
合格率 4〜5%
受験料 8,000円
試験日 筆記試験:7月
口述試験:10月(筆記の合格者のみ)
必要な勉強時間の目安 2,500〜3,000時間
有利になる業界・職種 司法書士事務所
法律事務所・司法関連職
不動産・金融業界(登記関連業務)
企業の法務部門

公認会計士は高収入が期待できる資格

公認会計士は、企業や組織の財務に関する高度な知識と技術を持った専門家で、主に以下の業務を行います。

  • 上場企業や大企業の財務諸表の監査
  • 税務申告や税務相談
  • 企業の経営改善やM&Aなどのコンサルティング
  • 企業の内部統制やリスク管理のアドバイス

公認会計士は非常に難易度の高い資格ですが、だからこそ、この資格を持っているだけで高い専門知識と努力を証明できる強力なアピール材料になります。

特に金融業界や会計・監査業務を行う企業、コンサルティング会社などでは、強力なアピールポイントになります。

監査法人や会計事務所だけでなく、企業の財務部門やコンサルティングファームでも活躍できるため、就職の選択肢が広がります。

公認会計士の資格は、高い収入を得られる可能性がある職業です。特に、企業の財務戦略を支える重要なポジションに就けるため、長期的に安定したキャリアを築けます。

概要 公認会計士
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 なし
合格率 10〜12%程度
受験料 19,500円
試験日 短答式試験:年2回(12月と5月)
論文式試験:年1回(8月)
必要な勉強時間の目安 3,000~5,000時間
有利になる業界・職種 監査法人・会計事務所
コンサルティング・経理・財務部門

ファイナンシャルプランニング技能士は金融業界以外でも活躍できる

ファイナンシャルプランニング技能士は、個人や企業の資産運用、ライフプランニング、保険、税金、年金、相続など、総合的な財務計画を立てられる専門家です。

  • ライフプランに合わせた資産運用や支出計画を立てる
  • 投資信託、株式、不動産などの運用に関するアドバイス
  • 生命保険や健康保険、税金、年金制度などのアドバイス
  • 財産の相続に関するアドバイス

などを行います。

ファイナンシャルプランニング技能士は、特に銀行、証券、保険、不動産業界で重視される資格ですが、個人顧客へのアドバイザーとしてだけでなく、企業向けのコンサルティングや財務分析などにも活用できるため、幅広い職種で活躍できる点が就活時の大きな強みになります。

将来的には、コンサルタントとして独立する道も開けます。

概要 ファイナンシャルプランニング技能士
資格種別(国家・民間) 国家資格
受験資格 3級:なし
2級:3級合格者または実務経験2年以上、または所定の講習修了
1級:2級合格+実務経験1年以上または5年以上の実務経験
合格率 3級:約60〜70%
2級:約30〜40%
1級:約10〜15%
受験料 3級:学科と実技、各4,000円
2級:学科5,700円、実技6,000円
1級:8,900円
試験日 3級:通年(CBT方式)
2級:通年(CBT方式)
1級:年3回
必要な勉強時間の目安 3級:50〜100時間
2級:200〜300時間
1級:500〜1,000時間
有利になる業界・職種 金融業界(銀行・証券・保険)
不動産業界(住宅ローン・資産運用)
コンサルティング(税理士・会計士・FP)

介護職員初任者研修は介護業界を目指す人におすすめ

介護職員初任者研修は、介護業務の基礎的な知識と技術を学ぶための研修資格です。正式には「介護職員初任者研修」として、介護の現場で働くために必要な基礎的な技能を学び、修了後に資格を得ることができます。

介護業界に進む学生にとって必須の資格です。特に介護施設やデイサービスセンターなどでの勤務を希望する場合、この資格を持っていると即戦力として評価されることが多いです。

高齢者の体調管理や基本的な生活支援技術といった介護の基本だけでなく、高齢者やその家族との適切なコミュニケーション方法も学びます。

コミュニケーション能力は、介護業界だけでなく福祉、医療、接客業など多くの分野でも重宝されるため、他の業界にも転職しやすくなるという点でも有利です。

概要 介護職員初任者研修
資格種別(国家・民間) 公的資格
受験資格 なし
合格率 ほぼ100%(研修修了が条件)
受験料 約5万〜10万円(スクールによる)
試験日 スクールによる
必要な勉強時間の目安 130時間(研修時間)
有利になる業界・職種 介護・福祉施設(老人ホーム・デイサービス)
訪問介護事業(ヘルパー)
医療・福祉業界全般

介護福祉士実務者研修は介護福祉士へのキャリアアップに必須

介護福祉士実務者研修は、介護職として必要な専門的な知識や技術を習得するための研修資格です。この資格を取得すると、介護福祉士試験の受験資格が得られるため、介護福祉士を目指すなら必須の研修です。

基本的な介護技術に加え、より高度な介護技術を学びます。

特に介護施設や福祉施設、訪問介護サービスなどの求人で、必須条件となることが多いです。学生のうちに取得しておけば、就活時に強いアピールポイントとなります。

福祉政策や法律、介護保険制度に関する知識を深め、介護職としてのチームワークや指導力も養う研修であり、長期的に福祉業界でキャリアを築きたい人におすすめです。

概要 介護福祉士実務者研修
資格種別(国家・民間) 公的資格
受験資格 なし
合格率 ほぼ100%(研修修了が条件)
受験料 5~15万円程度(スクールによる)
試験日 スクールによる
必要な勉強時間の目安 450時間(研修時間)
有利になる業界・職種 介護・福祉施設(老人ホーム・デイサービス)
訪問介護事業(ヘルパー)
医療・福祉業界全般

業界・職種別の就職に有利な資格

資格を取る際には、自分が志望している業界で使えるかどうかを考えなくてはいけません。ここでは、業界・職種別のおすすめ資格をご紹介します。

さまざまな企業・業界で活躍できる資格

業界を選ばず使える資格には、以下のようなものがあります。

  • 普通自動車免許
  • ファイナンシャルプランニング技能士
  • 日商簿記検定
  • TOEIC

これらの資格は、幅広い職種で活用できるため、迷ったら取得しておくと有利になる資格です。

特にTOEICは、英語力を示すのに格好の資格。多くの企業で評価されます。

建築・不動産関連業界で使える資格

不動産業界に進むなら、以下の資格を目指しましょう。

  • 宅地建物取引士:不動産業界で働く上で必須の資格
  • 建築士:建築業界で働く上で必須の資格であり、設計事務所や建設会社などで活躍できる
  • 不動産鑑定士:土地や建物の価格を適正に評価する専門家
  • マンション管理士:マンションの管理組合の運営サポートや、管理規約のアドバイスを行う専門家

ただし、宅地建物取引士以外は非常に難易度が高いので、それらの資格は入社後に目指すのでも十分です。

金融業界で使える資格

金融業界を目指すなら、以下の資格を取得しましょう。

  • ファイナンシャルプランニング技能士
  • 日商簿記検定(2級以上)
  • 証券アナリスト
  • 証券外務員
  • TOEIC(最低600点以上、できれば800点以上を目指す)

まずはファイナンシャルプランニング技能士と日商簿記の取得を目指し、その後は目指す企業、職種によって必要な資格を取得すると良いでしょう。

IT関連業界に進むなら持っていると有利な資格

IT関連の資格はとても数が多いですが、まずは以下の資格がおすすめです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • AWS認定試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験

文系の学生で、IT分野の科目をとっていなかったとしても、ITパスポートを受験していれば、一通りのITリテラシーを持っていると証明できます。

需要がなくならない医療・介護業界で有利な資格

介護や医療の分野は、今後も需要がなくなることはないでしょう。

ただし、実務経験が必要な資格が多いため、福祉系の学部以外の学生は、まず介護職員初任者研修を受けておくことをおすすめします。

高難易度でもとっておきたい、一生使える資格

難易度が高く、1回の受験では合格しない可能性もありますが、それでもチャレンジしておきたい資格がこちらです。

  • 行政書士
  • 司法書士
  • 公認会計士

一度取得すれば幅広い分野で活躍可能ですし、高い給与が期待できます。将来的に独立開業もできる資格ですから、フリーで仕事をすれば、会社員よりもはるかに高い年収を得ることも可能でしょう。

海外でも活躍したいなら語学系の資格をとっておく

外資系の企業や海外で仕事をしたいと思っているなら、できるだけTOIECのスコアを上げておきましょう。

一般的に600点〜650点あれば履歴書に書けますが、英語を活かした仕事をしたいなら、800点以上はとりたいところ。海外を目指すなら、できれば900点台を目指しましょう。

学生のうちに資格を取るなら時間を有効に使う!資格取得の流れ

資格取得を目指すなら、時間を有効活用し、計画的に学習を進めることが重要です。特に大学生は授業、アルバイト、就活などと並行しながら勉強する必要があるため、効率的に学習をすすめていきましょう。

学生の資格取得の流れ

興味のある分野・就職したい業界に関連する資格を探す

資格は、自分の興味や得意分野、将来のキャリアプランを明確にして、自分のキャリアに役立つものを選ぶことが大切です。以下の視点で考えましょう。

  • 目指す業界・職種で評価される資格か?
  • その資格を持つことでアピールできるスキルがあるか?
  • 将来のキャリアアップに役立つか?

たとえば、高校生までなら、英語力といえば英検を受験する人がほとんどだったと思いますが、社会人になってから就職・転職で評価されるのは、TOEICのスコアです。

英語を活かした仕事がしたい、海外にも行ってみたいと思っている人は、TOEICのスコアを上げることを目指しましょう。

迷ったら、自己分析ツールやキャリアカウンセリングを活用するのもおすすめです。

受験資格や資格の難易度から在学中に取れる資格か確認する

資格によっては、学歴、実務経験、年齢制限がある場合があります。

また、持っていれば一生使える資格ではあるものの、医師や弁護士といった高難易度の資格は、その資格を目指す学部に進んでいなければ、取得のハードルが高すぎます。就職に有利だから、といった理由でチャレンジできるような資格ではありません。

就活に役立てたいなら、在学中に取得したいので、資格の難易度を把握するために、合格率や必要な勉強時間を調べます。自分の学習能力や時間を考え、無理のない資格を選びましょう。

難易度は、合格率だけでは判断できない部分があります。過去問題を実際解いてみるとわかりやすいです。

試験日を確認し勉強のスケジュールを立てる

受けたい資格を決めたら、試験日を調べ、そこから逆算して勉強を進める必要があります。試験日程が年に1回しかないものや、試験までの期間が短いものは注意が必要です。

TOEICのように、随時試験が行われているものもあれば、宅地建物取引士のように年1回しか試験がない資格もあります。1日あたりの学習時間を決め、計画的に学習を進めていきましょう。

試験日だけでなく、申し込み期限も忘れずに確認しておいてください。

取得した資格を就活に活かすコツ

資格を取得しても、それだけで内定につながるわけではありません。資格をどう活かすかが重要です。

履歴書や面接を通じて、資格を取得した背景やどのように努力したかをアピールすることで、評価を高めることができます。

取得した資格を就活に活かすコツ

級があるものは一定レベル以上のものをアピール

TOEICや日商簿記のような、スコアや級がある資格は、取得したレベルによって評価が大きく異なります。一定レベル以上でないと、就活で逆効果になってしまう場合があります。

  • TOEIC:600点以上(できれば700点以上が望ましい)
  • 日商簿記:2級以上

など。

もしTOEICで、400〜500点しか取れていなければ、書かないほうが得策です。むしろ、その程度の英語力なのかと思われてしまいます。

ただし、初級レベルでもアピールする方法はあります。

たとえば、簿記3級しか持っていない場合でも、「経理の基礎知識を身につけるために簿記3級を取得しました。現在は2級に向けて勉強中です」など、「スキルを高めている姿勢」をアピールすれば、面接担当者に良い印象を与えることができるでしょう。

受験中・勉強中の資格もアピールできる

就活までに資格の取得が間に合わなかったとしても、現在勉強中であることや受験予定であることは、十分アピールできる要素です。

資格取得に向けた学習計画や進捗状況を具体的に説明することで、あなたの計画性や自己管理能力をアピールできます。

資格を持っていなくても、就職後に活かせるスキルが身についている可能性があるからです。

就活で有利だからではなく自分の努力や向上心をアピールする

資格は、その知識やスキルがあることを証明するだけでなく、努力や向上心を示す材料にもなります。資格取得の過程は、ガクチカでアピールするのに最適です。

なぜその資格を取得しようと思ったのか、具体的な理由を説明しましょう。単に「就職に有利だから」ではなく、あなたのキャリアプランや興味関心と結びつけて説明することが重要です。

資格取得のためにどのような努力をしたのか、具体的なエピソードを交えて説明すれば、粘り強さや継続力があることも評価されるでしょう。

また、どのように資格を活かせるかを伝えることも大切です。これからの仕事に、この資格があることでどう貢献できるのか、熱意や意欲を伝えます。

学業と資格の勉強を両立させるなら通信講座を利用しよう

所属している学部の勉強だけで、資格に関する勉強もできてしまえば良いのですが、みんながそうとは限りません。

特に、法律系の資格は、一から自分で学ぼうとすると非常に時間がかかります。そんなときは、通信講座を利用して効率よく勉強していきましょう。

学業と資格勉強を両立させるなら通信講座がおすすめ

学生におすすめの通信講座をご紹介します。まず、概要を一覧でまとめました。

資格の学校TAC LEC東京リーガルマインド アガルート スタディング フォーサイト
受講できる資格 公認会計士、行政書士、税理士、司法書士、弁理士、通関士、社会保険労務士、宅地建物取引士など 司法書士、弁理士、税理士、簿記、宅地建物取引士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー、ITストラテジストなど 行政書士、不動産鑑定士、社会保険労務士、中小企業診断士、介護福祉士、保育士など 行政書士、社会保険労務士、宅地建物取引士、AWS認定試験、応用情報技術者、保育士、看護師など 宅地建物取引士、社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナーなど
受講料の例 行政書士本科生:198,000円宅地建物取引士速修本科生:121,000円 公認会計士短答合格コース:298,000円ITパスポート試験:14,800円〜24,800円 宅地建物取引士入門総合カリキュラムフル:107,800円行政書士・入門総合講義:168,000円 知的財産管理技能検定3級・2級セットコース:19,800円宅地建物取引士:29,800円 行政書士(バリューパック3):94,800円基本情報技術者:35,800円
特徴 ・無料体験入学あり・受講料の早割あり・オンラインライブ通信講座 ・行政書士、弁護士、司法書士など法律系資格に強い・個別カウンセリングでしっかりフォロー ・学習意欲を高めるフォロー体制・オンライン質問サービス・高い合格率 ・受講料がリーズナブル・スマホで学習できるから忙しくても続けられる ・資料請求でサンプル教材がもらえる

資格の学校TACはオンラインLIVE授業で他の受講生と繋がれる

資格の学校TACの特徴とおすすめポイント

資格の学校TACは、会計、金融、法律、経営、不動産など実務系の資格に強いスクールです。40年の歴史があるスクールで、年間の受講生は20万人を超えています。通信講座のほか、全国22ヶ所に直営校があります。

独自のノウハウで多くの合格者を出しており、試験の傾向を分析して毎年改訂されるテキストは、初心者でもわかりやすいと定評があります。

オンラインLIVE授業では、実際の講義をリアルタイムで受講でき、講師・受講生同士が投稿機能でコミュニケーションを取れるようになっています。家にいながら、他の受講生とも繋がれるので、モチベーションを保ちやすいのが大きなメリットです。

LEC東京リーガルマインドはフォロー体制がしっかりしていて安心

LEC東京リーガルマインドの2つのフォロー体制

LEC東京リーガルマインドは、法律系、労務系、不動産系の資格に強いスクールです。

通信講座というと、途中で挫折しないか、諦めてしまわないかという点が心配な人も多いと思いますが、わからないことがあれば専門のフォロースタッフにいつでも質問ができます。質問回数に制限はありません。

おためしWeb受講制度がありますから、申し込む前に、実際の授業がどうなっているのか試すことができます。

アガルートは全国平均より合格率が高い

アガルートの高い合格率

アガルートは、法律系、不動産系、IT系からビジネススキル、語学系まで幅広い分野の資格を取得できるスクールです。

オンライン専門のスクールでありながら、非常に高い合格率を誇ります。

  • 行政書士:56.1%
  • 宅地建物取引士:66.26%
  • 司法書士:21.9%

難関資格に挑戦したい、でも近くにスクールがないという人におすすめのスクールです。

スタディングはスキマ時間を使って効率よく学べる

スタディングの合格アシスト

スタディングは、法律系、IT系、会計・金融系に強いスクールです。

1つの動画が5分〜と短いので、スキマ時間を効率的に利用できます。大学の授業のほか、アルバイトで忙しい学生でも、勉強を進めやすいでしょう。

途中で挫折しないように、AIが最適なタイミングで復讐問題を出してくれるシステムや、全国の仲間と繋がれるコミュニティ機能が用意されています。

まずは、どのような授業を行なっているのか、無料の講座を試してみるとよいでしょう。

フォーサイトは全額返金保証制度がある

フォーサイトの合格実績と全額返金保証制度

フォーサイトは、簿記、宅地建物取引士、ITパスポートなど比較的短期間で学べる講座が厳選されているスクールです。

講座数は少ないですが、合格率は高く、フルカラーのテキストは非常にわかりやすいと定評があります。

  • 行政書士:45.45%
  • 宅地建物取引士:79.3%
  • 社会保険労務士:27.7%

そして、受講生の不安を解消すべく、不合格だった場合には受講料を全額返金するシステムがあります(対象となる講座は行政書士・社会保険労務士・宅地建物取引士・マンション管理士・管理業務主任者)。

万が一の時はお金が返ってくると思えば、安心して受講できるのではないでしょうか。

就職に有利な資格に関するよくある質問とその回答(Q&A)

就職に有利な資格に関する、よくある疑問や質問についての回答をまとめました。

就活の時に持っていると有利な資格はなんですか?

就活時に有利な資格は、志望する業界や職種によって異なりますが、多くの企業で評価されやすい資格として、以下のものがあります。

  • 日商簿記(2級以上):経理・会計・事務職に有利
  • TOEIC(最低600点以上、できれば700点以上が理想):外資系企業やグローバル企業で評価される
  • ITパスポート:ITリテラシーを証明でき、幅広い業界で役立つ
  • 宅地建物取引士(宅建):不動産・金融業界で必須級の資格
  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP):金融・保険業界で有利

就職した後も役に立つ資格はなんですか?

仕事を始めた後も実務に活かせる資格を選ぶのが重要です。以下の資格は、入社後のキャリアアップにもつながるため、持っていると有利です。

  • 簿記2級・1級:経理・会計職に必須
  • 基本情報技術者試験:ITエンジニア向け
  • 中小企業診断士:中小企業の経営課題を診断・助言する専門家としてコンサルティング業界などで活躍できる
  • 公認会計士:会計の専門家として、企業の経営に深く関わることができる
  • 行政書士:行政手続きの専門家

特に、「士業」と呼ばれる資格は、将来的に独立開業も可能です。

そもそも資格は就職に本当に有利なんですか?

資格は、あなたの能力やスキルを客観的に証明するものであり、企業にアピールするための重要なツールとなります。

会計・不動産・法律系の仕事では、資格がないと実務ができないケースもありますから、実務に直結する場合は必須といえます。

しかし、資格だけがすべてではありません。採用面接は、資格の有無だけでなく、人柄、コミュニケーション能力、問題解決能力など、さまざまな角度から学生を評価します。資格さえあれば大丈夫だと考えるのは危険です。

大学生のうちに取れる資格にはどんなものがありますか?

受験資格がなく、学生のうちに取得できる資格の例は以下の通りです。

  • 普通自動車免許
  • TOEIC
  • 簿記3級・2級
  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャル・プランニング技能士

公認会計士、司法書士などは難易度が高い資格ですが、大学在学中に取得している人もいます。取得すれば就活で大きな武器になります。

取得した資格を履歴書や面接でアピールするコツはありますか?

資格をただ書くだけでは不十分です。どのように仕事に活かせるかをアピールしましょう。

まず、履歴書にはレベルが高いものを記載します。簿記3級より2級、TOEIC600点より800点などです。低いレベルのものを記載すると逆効果です。

「計画的に学習し、努力して取得した」ことを伝え、資格を持っているというよりも、勉強過程を自己PRに活用します。

そして、「この資格を活かして、○○の業務に貢献したい」と具体的に説明し、実務との関連を示すと効果的です。

資格をたくさん取れば取るほど就職で有利になりますか?

資格の数よりも内容と関連性が重要です。 たとえば、金融業界を志望しているのに調理師免許や宅建を持っていても、あまり意味がありません。

資格をたくさん持っているからといって、必ずしも就職で有利になるわけではありません。企業は、資格の数よりも、あなたの能力や経験を重視します。

また、資格取得にばかり力を入れてしまい、コミュニケーション能力や実務経験が不足していると逆効果になることもあるため、バランスが大切です。

IT業界で就職に有利な資格はありますか?

IT業界では実務経験が最重要ですが、基礎知識を証明する資格も評価されます。

  • ITパスポート:初心者向け
  • 基本情報技術者試験:エンジニア志望者向け
  • 応用情報技術者試験:中級エンジニア向け
  • AWS認定資格:クラウド関連

金融業界(銀行・証券・保険)で役立つ資格はありますか?

金融業界では、数字や法律に関する知識が求められるため、以下の資格が有利です。

  • 簿記2級・1級:会計・財務知識
  • ファイナンシャル・プランニング技能士:資産運用の知識
  • 証券外務員資格:証券会社・銀行向け
  • 宅地建物取引士:不動産投資・金融機関向け

不動産業界で必須または有利な資格はなんですか?

不動産業界では宅地建物取引士が最重要資格です。 不動産関連の仕事につきたいなら、学生のうちに必ずとっておきたい資格です。

その他、以下の資格も評価されます。

  • ファイナンシャル・プランニング技能士
  • マンション管理士
  • 不動産鑑定士

事務職(一般事務・経理・総務)におすすめの資格はなんですか?

事務職におすすめの資格としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 日商簿記検定2級以上
  • MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
  • 秘書検定

事務職で資格が必須の仕事は少ないですが、資格を持っていることで、基礎的な知識は理解しているということをアピールできます。

就活までに間に合う、短期間で取れる資格は?

短期間で資格を取るなら、3ヶ月以内で取得可能な資格を選ぶのがポイントです。

  • 日商簿記3級:1〜2ヶ月
  • ITパスポート:2〜3ヶ月
  • TOEIC:短期間でスコアUP可能

ITパスポートは週に1回程度、TOEICは月に1度試験を行なっていますから、就活開始が目の前の人でも、十分チャレンジできます。

資格取得の勉強が、自己PRやガクチカにどう活かせますか?

資格取得の勉強は、目標達成能力、計画性、継続力などをアピールする材料になります。努力したプロセスと得られたスキルを強調するのがポイントです。

  • 自己PR:資格取得を通して得た知識やスキルを、どのように業務に活かせるかを具体的に説明する
  • ガクチカ:資格取得の過程で、どのような困難を乗り越えたのか、どのような学びがあったのかを具体的に説明する

「学業と両立しながら、1日2時間の学習を継続し、○ヶ月で資格を取得した」
「資格を取る過程で、計画的に物事を進める力が身についた」
など。

国家資格と民間資格はどちらが就職に有利ですか?

国家資格は信頼性が高く、民間資格は実践的なものが多いと考えましょう。一般的に、国家資格の方が民間資格よりも信頼性が高く、就職で有利になる傾向があります。

しかし、民間資格の中にも、TOEICのように業界で高く評価される資格があります。

宅建・公認会計士など、業務独占資格は圧倒的に有利ですが、志望業界・職種に合わせて選ぶのが大切です。

就職に有利な資格は取得よりも学ぶ過程が大事

資格は就職活動を有利に進める大きな武器になります。今回は、就職で役にたつ、学生のうちにぜひとっておきたい資格を厳選してご紹介しました。

短期間で取れる資格から、将来的なキャリアアップにつながる資格まで、目的に応じて上手に活用しましょう。

しかし、資格はあくまで「スキルの証明」であり、それだけで採用が決まるわけではありません。重要なのは、志望する業界や職種に合った資格を選び、取得した理由や学習過程をしっかりアピールすることです。

資格取得の過程で培った努力や向上心、計画性は、自己PRや面接でも強力な武器になります。