転職に有利な資格11選。転職で役に立つ&転職に強いおすすめの資格

転職をする際、資格を持っていれば有利になることがあります。資格を保有していることで、その分野の知識やスキルがあることを証明できるからです。
しかし、どのような資格でも有利になるかというとそうではありません。
企業が求めている知識やスキルに合った資格であること、また難易度が高い上級資格であれば転職に有利に働くと考えられます。
ビジネス全般に有利となる資格をはじめ、営業や販売、医療や福祉関連の転職に有利な資格を紹介します。おすすめの講座についてもお伝えしますので参考になさってください。
幅広い職種に有効!ビジネス全般に転職に有利な資格
ビジネス全般において有利になる可能性のある資格には、次のようなものがあります。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格認定は世界で通用する
マイクロソフト社のExcel、Word、PowerPointといったパソコンのスキルを証明できる資格です。 MOSは世界的に実施されている資格試験です。
操作や知識に関して世界で通用する確かなスキルを証明できるので、転職ではパソコンのスキルについて、自信を持ってアピールできます。
Excel、Word、PowerPointの操作は、データ入力やプレゼンや会議などの資料作成には欠かせないスキルです。新入社員であれば研修で指導してもらうこともできますが、中途採用の場合はそうはいかないことも少なくありません。
基礎的な知識やスキルはもちろん、より早く、的確に、またさまざまな機能の活用方法などを把握し使えることが求められます。資格があれば面接でもその点をアピールできるでしょう。
また、資格の勉強をすることで改めてExcel、Word、PowerPointについて理解し、スキルアップにつながるのもメリットです。
受験方法 | オデッセイコミュニケーションズのMOS試験を受ける
|
---|---|
合格率・難易度 |
|
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
秘書検定で学んだことは面接対策にも役立つ
秘書検定は一般常識やビジネスマナー、コミュニケーションスキル、言葉遣い、話し方などの技能について認定してもらえる資格です。準1級と1級は実技試験もあるため、合格していればビジネスパーソンとしてより信頼度が高くなるでしょう。
立ち居振る舞い、表情、聞く姿勢や敬語の使い方など秘書検定で学んだことは、面接でも役に立ちます。転職では面接が重要なので、面接が苦手という人は秘書検定の勉強をしてみるのもおすすめです。
転職や面接で役立たせるには準1級を取得しておくとよいでしょう。
秘書検定で学んだことは、接客業や営業職、コンサル業務などさまざまな仕事において役に立ちます。敬語の使い方や一般常識に関する知識は、社会人として必要なことでもあるので学習が無駄になることはありません。
受験方法 | 公益財団法人 実務技能検定協会の秘書検定試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 2024年の合格率は以下の通り
1級、準1級、2級、3級があり、準1級からは筆記試験のほか記述や実技試験もあるので難易度が高くなる |
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
TOEICでハイスコアを出せれば英語力を求める企業への転職が成功しやすい
英語のスキルを証明できるTOEICは外資系への転職はもちろん、一般企業においても英語力を求められる仕事の場合は必須とも言える資格です。
特に英語のスキルを求められていない職場だとしても、英語の資料を翻訳したり、取引先に外国人がいたりするケースもあり、その際は職場でも頼りにされるでしょう。
英語ができることで、転職先の幅が広がる点もメリットです。また、採用された後も、仕事の幅が広がることも多いです。
英語のスキルを証明する資格の中でもTOEICは、日本企業内で評価されやすいとされています。転職に役立たせるには700点以上のスコアを目指しましょう。
また、試験が「L&R TEST」(リスニング力とリーディング力)、「S&W TEST」(スピーキング力とライティング力)に分かれているため、試験対策がしやすいのも人気の理由です。
受験方法 | 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会のTOEICテストに申し込む |
---|---|
合格率・難易度 | 平均は600点程度。700点以上取るにはビジネスで英語を使えるレベルのスキルが必要 |
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
ファイナンシャルプランナー(FP)は金融業界だけでなく幅広い転職先を選べる
ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用や税金制度、不動産や住宅ローン、保険など金融に関する専門家です。
ファイナンシャルプランナーの資格は金融業界や保険会社、証券会社などへの転職だけでなく、一般企業への転職にも有利です。一般企業の経理部や総務部で、給与や社会保険に関する仕事をすることもできます。
または、コンサルティング会社に入ったり、FPとして起業したりする道もあります。
FPの資格には国家資格であるFP技能検定(1級~3級)と、日本FP協会が実施するAFP資格とCFP資格があります。
FP技能検定は生涯有効です。初めてFPの資格を取得するなら、まずはFP技能検定を受けるのがおすすめ。転職に有利になると考えられるのは、FP技能検定の2級以上です。
受験方法 | 一般社団法人 金融財政事情研究会もしくは日本FP協会が実施するファイナンシャル技能検定試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 |
|
受験資格 | 3級はなし(2級以上は条件あり) |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
中小企業診断士の資格試験は難関だが合格すれば自信を持って面接に臨める
経営に関する知識を持つ中小企業診断士は、経営コンサルタントとして幅広い業種への転職が可能です。
資金や設備投資、人材、業務システムや法律など、経営マネジメントに関する幅広い知識を持ち、改善点を見つけて適した方法で問題を解決するのが中小企業診断士です。
経営に問題を抱えていたり、業績アップのサポートをしてくれる人材を求めていたりする企業は少なくありません。そのような企業にとって中小企業診断士の資格を持つ人材は重要です。
中小企業診断士の最終合格率は5%程度。難易度の高い資格の一つですが、難関の資格試験に合格したということも、アピールポイントの一つとなるでしょう。
受験方法 | 一般社団法人中小企業診断協会の中小企業診断士試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 最終的合格率は5%程度。難易度の高い資格試験と言える |
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
営業・販売職の転職に有利な資格
営業や販売の仕事をしたい場合に有利な資格には、次のようなものがあります。
営業士検定は効率的な営業ができる点をアピールできる
営業士検定は日本営業士会が実施する資格検定試験です。
営業士とは、マーケティングや営業企画、情報力やアドバイザーとしてのスキルを持つセールスのスペシャリストのこと。資格を有することで、根拠に基づき効率的な営業ができることを証明できます。
営業士検定のレベルは以下の3つです。
レベル | 内容 | 主な対象 |
---|---|---|
初級 | 営業についての基礎を理解している | 営業担当 |
上級 | 企画型営業を理解し、マーケティングやマネジメントを踏まえた営業知識がある | 中堅幹部 |
マスター | 経営に関する専門知識を習得し、営業戦略案の考案や実行に関する知識がある | 幹部クラス |
製造業やメーカー、サービス業、医療や建築、金融、ITなど営業士としての活躍が求められる分野は多岐に渡り、選択肢も広がります。
受験方法 | 日本営業士会の営業士検定を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 営業士初級の合格率は75~80%程度 |
受験資格 | なし※上級資格はまずは初級を取得(初級と上級の併願受験は可能) |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 | 営業士マスターを持っているので今度は商品開発士も目指したい |
販売士検定は流通業界で高く評価される
販売士検定は商工会議所が実施する民間資格です。流通業界では販売の専門家として信頼度の高い資格です。
販売士の資格を取得すれば、販売技術やマーケティング、仕入れ、商品開発などの知識を持ち効果的な販売ができると認められるでしょう。
販売士検定のレベルは以下の3つです。
レベル | 内容 | 主な対象 |
---|---|---|
3級 | 接客マナーや販売技術に関する知識を習得している | 売場の販売員 |
2級 | 仕入れや在庫管理、スタッフの育成に関する知識を習得している | 管理者クラス |
1級 | 商品計画や予算、マーケティングプラン、人事や財務管理などの知識を習得している | 店長や経営者レベル |
企業ではロボットにはできない質の高い販売員を求めています。販売士検定は販売に関する知識やスキルを高め、それを活かしたい人におすすめです。
販売士検定はどの級からでも受験可能な点も、資格取得を急いでいる人にとってはメリットとなるでしょう。
受験方法 | 商工会議所の販売士検定を受ける |
---|---|
合格率・難易度 |
|
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
宅地建物取引士にしかできない仕事があるため需要が安定している
不動産業界への転職を考えているなら、宅地建物取引士の資格が有利です。宅地建物取引士は、不動産の売買や貸借契約において欠かせない役割を担います。
宅地建物取引士の知識が必要なのは不動産会社だけではありません。金融機関において融資の際に抵当権を設定するケースなどでは、宅地建物取引士の知識が必要です。
宅地建物取引士のニーズは高く、資格を持っていれば転職活動もしやすいでしょう。ただし、難易度が高いので学習方法などは工夫が必要です。
受験方法 | 一般財団法人 不動産適正取引推進機構の宅建試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 16%前後 |
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
医療・福祉関連の転職に有利な資格
医療や福祉関連の職場への転職に融資な資格には、次のようなものがあります。
介護福祉士はニーズが高く環境の整った職場を選びやすい
超高齢社会とも言われる中、介護職のニーズは高まっています。介護に関する専門知識や技術を習得した介護福祉士は、転職に有利な資格の一つと言えます。
総人口が減少する中で65歳以上の者が増加 することにより高齢化率は上昇を続け、令和 19年に33.3%となり、国民の3人に1人が65 歳以上の者となると見込まれている。
引用元:内閣府ホームページ 高齢化の状況
介護福祉士は国家資格であり、介護に関する高度な知識や技術を習得していて、即戦力として期待できることも転職に有利となる理由です。
また、介護職員処遇改善加算により、給料アップが期待できます。施設が介護職処遇改善加算を申請するためには、キャリアパス要件や職場環境等要件を満たす必要があり、そういった職場なら働きやすいでしょう。
活躍の場が幅広いのも介護福祉士のメリットです。介護老人施設や老人ホーム、デイサービスなどの施設のほか、訪問介護事業所や病院など、転職先としての選択肢は多く、希望の施設への転職も期待できます。
受験方法 | 公益財団法人 社会福祉新興・試験センター(厚生労働大臣の指定機関)の介護福祉士国家試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 82.8%(2024年) |
受験資格 | 次のいずれかのルートで受験資格を取得する必要がある
※このほか、外国籍の方が介護福祉士の資格取得を目指すEPAルートがあります |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
介護支援専門員(ケアマネージャー)は上級資格であり採用につながりやすい
介護支援専門員(ケアマネージャー)は、介護サービスに関する専門家です。資格を取得することで、できる仕事の幅が広がり、活躍の場も広がります。
看護師や介護福祉士、薬剤師など国家資格を持っていなければ受験できませんが、介護職の中では上級資格であり、介護の知識やスキル、実務経験を証明できるため採用につながりやすいでしょう。
ケアマネージャーの主な仕事はケアプランの作成です。介護が必要な方に適切な介護サービスを選び、提案します。提案するだけでなく、提供中は介護サービスが合っているかどうかも確認します。
介護支援専門員として仕事をする場合夜勤などはないので、昼間だけ働きたい人にもおすすめです。
受験方法 | 公益財団法人 社会福祉新興・試験センター(厚生労働大臣の指定機関)の介護支援専門員実務研修受講試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 21.0%(2025年) |
受験資格 | 次のいずれかの条件を満たしている人
|
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
登録販売者の雇用先は増えているので選択肢が広がる
登録販売者は第1類医薬品を除く一般医薬品の販売ができる資格です。資格を持っていればドラッグストアや薬局などへの転職に役立つでしょう。
さらに、家電量販店やコンビニエンスストアなどで医薬品を置いているケースも増えているので、登録販売者の資格を保有していることはアピールポイントになります。
スーパーやコンビニ、ホームセンターなど今後はさらに医薬品を扱う店舗は増えると考えられます。国はセルフメディケーション税制などに取り組むなど、セルフメディケーションを推進しています。
健康の保持増進及び疾病の予防として一定の取組を行っている方が、その年中に自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために12,000円を超える対象医薬品を購入した場合には、「セルフメディケーション税制」(通常の医療費控除との選択適用)を受けることができます。
このような取り組みもあり、重篤な症状でなければ薬局などで薬を購入するケースもさらにより増えるでしょう。
その際に適切なアドバイスができる登録販売者は重要な役割を担います。薬剤師よりも低コストで雇用ができる登録販売者は、ニーズが高い資格と言えます。
受験方法 | 各都道府県の登録販売者試験を受ける |
---|---|
合格率・難易度 | 合格率は各県で異なるが平均すると2023年の合格率は43.7% |
受験資格 | なし |
転職に有利な理由 |
|
資格取得者の声 |
|
転職に資格がメリットとなる理由
資格は転職の際に有利になるものです。その理由についてお伝えします。
転職先の選択肢が広くなる
資格があれば転職先の選択肢が広くなります。
希望の職種や業種に転職をしたくても資格がないと応募できないケースがあります。資格を取れば、希望の求人への応募が可能です。
また、簡単には取れない資格であれば応募者数も限られるでしょう。その分採用されやすくなります。
難易度の高い資格や実務経験が必要な資格は取得するのも努力や時間が必要ですが、その分希望の職場へ転職できる可能性が高まります。
資格はなくては従事できない専門性の高い仕事に転職できる
職業の中には、資格がなくてはできない業務があります。専門性が高く難易度の高い業務独占資格を取ることで、転職が有利になります。
業務独占資格には、次のようなものがあります。
- 宅地建物取引士
- 行政書士
- 司法書士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 社会福祉士
- 登録販売者
- 電気工事士 など
専門性の高い仕事は給料が高かったり、社会的地位が安定したり、独立しやすいなどメリットも多いものです。
専門知識やスキルの証明になる
資格は専門的知識やスキル、経験などの証明になります。
言葉で知識やスキルがあると伝えても信頼してもらえるかどうかわかりません。しかし、資格は知識やスキルがあることを証明でき、信頼されやすくなります。
資格は、どのような知識があり、何ができるかがわかるものです。採用側もどのような仕事や分野を任せられるかが明確なので、採用しやすいと考えられます。
キャリアアップや年収アップにつながることも多い
資格取得の学習によって知識を身につけることができます。より専門性の高い知識やスキルを習得したり、幅広い知識を得たりすることもでき、それがキャリアアップにつながるものです。
分野や職場によっては資格手当がつくこともあり、年収アップも期待できるでしょう。
履歴書に書けるので書類選考を通過しやすい
履歴書に保有している資格を書くことができるため、書類選考を通過しやすくなります。
採用試験によっては書類で落とされてしまうこともあります。しかし、面接官の目に留まるような資格を取得していれば、印象に残ったり、好印象を与えられたりするため、書類選考を通過し面接をしてもらえる可能性があります。
書類選考で多くの人が落とされるケースでは、資格があることで他の応募者との差別化を図ることができ、有利になることが多いです。
勉強中に人脈を作れる可能性がある
資格取得の勉強で通信講座を受けたり、スクールに通ったりすることも多いでしょう。その際、仲間ができることも少なくありません。
仲間とコミュニケーションを取ることで勉強がしやすくなったり、お互い支え合ったりといったメリットもありますが、転職に関する情報を得たり、転職や独立に役立つ人脈が作れたりすることもあります。
自己管理や努力ができることをアピールできる
資格を取得できるということは、強い意志があり目標を達成するための努力ができるということです。仕事をしながら資格の勉強をする場合は自己管理が重要。
メリットとならない場合もあるので注意する
資格を取っても転職にあまりメリットとならないケースもあります。申し込めばほとんど合格できるものや、応募した企業の職種とは関係のない資格を記載しても、メリットにはならないでしょう。
資格によっては2級以上や1級を取っていないと有利にならないなどといったケースもあるので、どのレベルの資格が必要なのかも把握しておいた方がよいです。
また、資格よりも実務経験を重視する場合もあります。資格を取得していることは無意味ではありませんが、その場合は実務経験も積む必要があります。
転職を有利にする資格の選び方
転職を有利にするには、資格の選び方にも注意が必要です。転職に有利な資格選びのポイントや注意点について説明します。
ビジネス全般に有利になる可能性のある資格を取る
専門分野への転職ではない、転職先の業種を決めていないなどといった場合は、どのようなビジネスにおいても役に立つ資格を取っておきましょう。
パソコンのスキルを証明できるマイクロソフトオフィススペシャリストやTOEIC、秘書検定などはどのような仕事でも役立つ資格です。ファイナンシャルプランナーや中小企業診断士なども、幅広い分野で知識やスキルを活かせるでしょう。
実務経験があるなど得意分野の資格の方が取りやすい
未経験の資格より、実務経験があるなど得意とする分野の資格の方が取りやすいです。スキルに合ったものではない場合、勉強も苦労しますがなかなか試験に合格できず、取得までに時間がかかることもあるでしょう。
これまでと違った業界で仕事がしたいという希望がある場合は、未経験の資格取得を目指すことになります。その際は、資格取得までにどれくらいの勉強が必要か、どれくらいの時間がかかりそうかなどを確認し、学習計画を立てることが必要です。
難易度や合格率を確認し転職のタイミングを考えた資格選びも必要
転職活動をする際には資格を取っておきたいものです。そのためには、資格の難易度や合格率を確認しておきましょう。
あまり難易度が高いものは学習時間が長くなったり、取得できなかったりすることもあります。転職活動に活かすには、短期間で取得できるものがおすすめです。
資格の試験に合格していなくても、試験を受ける予定であればその旨を書いておきましょう。
「〇〇検定の2級を〇月に受験予定」「〇〇検定の資格取得を目指し講座受講中」などと書いておけば勉強している姿勢を印象づけることができます。
ダブルライセンスは評価が高い!企業が求めている資格を確認
希望する転職先が決まっている場合は、その企業がどのような知識やスキルを求めているかを確認し、適したものを選びましょう。
すでに企業が求めている資格を保有しているなら、ほかに役立つ資格があれば取得しておくとより有利になります。複数の資格を組み合わせて取得している人は多くはないので、ほかの応募者との差別化を図れるでしょう。
組み合わせによっては勉強する項目が重複していることもあるので、効率的に勉強できます。
ダブルライセンスを保有することで知識やスキルが増え、仕事の幅も広がります。それぞれの資格の勉強によって視野が広がったり、さまざまなか角度から考察したりすることも可能です。
転職をより有利にするには上級資格の取得を目指す
多くの人が取得できる資格だけでなく、上級資格の取得を目指すのも転職を有利にする方法の一つです。
多くの資格はレベルがあり上級にいくほど難易度も上がります。レベルが高いほど取得するためには学習時間が長くなったり、合格のための試験勉強にコツが必要だったり、取得するのは簡単ではありません。
しかし、その分知識を増やしたり、スキルを高めたりすることができます。企業からの信頼度もアップし、活躍を期待される可能性も高まるでしょう。
教育訓練給付金制度の対象なら受講費用をサポートしてもらえる
資格を取る際、通信講座やスクールなどに通うには費用がかかります。資格や学習方法によっては高額な費用を用意しなければならないこともあります。
教育訓練給付金制度は厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講・修了した際に、費用の一部が支給される制度です。在職中でも離職後でも雇用保険(条件あり)に加入していれば受給可能です。
対象となる教育訓練は3種類にわけられています。
一般教育訓練給付金 | 特定一般教育訓練給付金 | 専門実践教育訓練給付金 | |
---|---|---|---|
対象となる講座 |
|
|
|
給付額 | 受講費用の20%(上限10万円) | 最大受講費用の50%(上限25万円) | 最大受講費用の80%(年間上限64万円) |
対象となる講座は約16,000講座あります。希望する講座があるかどうか確認してみましょう。
通信講座なら仕事と両立しながら資格取得を目指せる
在職中に資格を取りたいと考えている方も多いものです。その場合、勉強できる時間は限られているため、スクールなどに行く時間がないこともあるでしょう。
しかし独学では勉強のモチベーションが上がらなかったり、効率的な学習ができなかったりするものです。そこでおすすめなのが通信講座です。
通信講座のメリットについてお伝えします。
在職中でも都合に合わせて学習できる
専門学校や大学などのスクールは通学しなければなりませんが、通信講座なら仕事から帰ってからや休日、もしくは昼間の休憩時間など、自分の都合に合わせて学習ができます。
転職に向けて在職中に資格を取得したい場合でも、仕事をしながら資格取得の勉強ができます。平日は1時間だけにして休日に多く時間を取って勉強するなど、自分のペースで勉強できるのもメリットです。
カリキュラムに沿って学習できるので習得しやすい
通信講座は未経験者でも学習しやすいようなカリキュラムが組んであります。基礎から段階を踏んで確実に習得できるようになっているので、それに従い勉強を進めていくだけで知識は身につくようになっています。
独学では何からどのように勉強すればよいか迷ってしまうこともあるでしょう。通信講座は教育の専門家がどのレベルの人でもスムーズに学習ができるよう、研究をしてカリキュラムを作成しています。
独学で学習するより挫折せず、継続して学習できるでしょう。
動画やわかりやすいテキストなどの教材があるため勉強しやすい
多くの通信講座では動画を使ったり、マンガなどで理解しやすいように工夫をしたり、楽しみながら勉強できるような教材を用意しています。
動画やテキストはダウンロードできたり、いつでも、何度でも繰り返し見たり、聴いたりできることも多く、勉強しやすいです。合格するためのポイントなども抑えているため、効率的に学習できる点もメリットです。
不明な点は質問できる
質問回数に制限があったり、返答はすぐではなかったりすることもありますが、わからない点は質問が可能です。
自分で調べているとそれだけで時間がかかってしまったり、疑問が解けなかったりすることもあるものです。講師からの返答はわかりやすく、解説もしてくれるので納得しやすいです。
ほかにも、添削指導の内容が充実していたり、メールでいつでも質問できるシステムになっていたり、サポートがあるので安心して学習に取り組めるでしょう。
仲間がいてコミュニケーションが取れるので継続しやすい
学習内容が難解だったり、なかなか勉強する時間がとれなかったりすると、試験を受ける前に挫折してしまうこともあるものです。そのようなときに力になってくれるのが、同じ目標を持った仲間や、通信講座の講師です。
仲間とコミュニケーションが取れるシステムやコミュニティがあることも多く、同じように資格取得に向けて勉強をしている人たちと話ができるケースも多いです。
スクールに比べて費用を抑えられる
スクールは高額になることが多いものですが、通信講座なら費用を抑えることが可能です。独学ならテキスト代だけですみますが、適したテキストを用意できず何冊も買ってしまい無駄な出費となることもあるでしょう。
通信講座なら必要な教材だけが用意されているので、無駄になることはありません。支払い方法もクレジットカードが使えたり、分割払いができたりするので便利です。
転職に有利な資格取得のための通信講座を選ぶポイントと注意点
数多くある通信講座の中で、どれを選べばよいかわからないことも多いものです。自分に適した通信講座の選び方について解説します。
在職中でも勉強しやすい学習スタイルになっている
仕事との両立がしやすい学習スタイルになっている通信講座がおすすめです。る
動画をいつでも見たり、聴いたりできる、テキストがダウンロードできるので持ち歩かずにすむなど、通勤時間やランチ休憩など、時間を効率的に使って学習できるかどうかをチェックしましょう。
質問はどのような方法でできるか、いつでもできるのか、詳しい解説を聞けるかなど、サポート体制についても確認することが必要です。
受講料の割引や特典がある
受講料の割引や合格祝いなど、割引や特典があるとモチベーションアップにもつながるものです。少しでも費用を抑えたい場合は、2つ目からの資格取得の場合は割引など、割引があるものを選ぶのもおすすめです。
無料体験で自分に合っているか確認する
通信講座では無料体験を行っていることが多いので、実際に体験をしてみましょう。
無料で口座を試してみることで講義内容や雰囲気などがわかります。テキストなどの教材を見ることもできるのでおすすめです。
口コミや体験談をチェックしておすすめポイントなどを把握する
口コミや体験談もチェックしてみましょう。
どういった点がよかったか、どのように勉強をしていたかなどを知ることができ、参考になるでしょう。
転職に有利な資格取得を目指す人のためのおすすめの通信講座
転職に有利な資格を取る際のおすすめの通信講座を3つ紹介します。
スタディング | ヒューマンアカデミー | アガルートアカデミー | |
---|---|---|---|
講座数 | 38講座以上 | 800以上 | 80 |
無料体験や資料請求 | 無料 | 無料 | 無料 |
割引や特典 | あり | あり | あり |
スタディングが通勤途中を利用した学習で効率的に勉強できる
ビジネス全般の資格をはじめ、不動産や建築、法律、IT、金融、医療、語学といった転職に有利となる資格の講座を豊富にそろえています。
在職中で仕事が忙しくても、効率的に学習できるスマホ学習で学力を身につけることが可能です。 1動画5分のビデオ講座なら、通勤途中でもしっかり学べます。
スタディングでは全国の仲間とコミュニケーションを取れるシステムがあります。モチベーションを持続させながら資格の勉強ができる点も心強いです。
資格によってキャンペーン価格で受講できたり、合格お祝い金があったりするのもうれしい点です。
主な講座の料金(税込) |
|
---|---|
主な割引や特典の内容 |
|
ヒューマンアカデミーは講座数が多く無料延長制度もある
秘書検定やMOSなどビジネス全般からエンジニアやプログラマー、医療・福祉系、カウンセラーなどの心理、イラストレーターなど多彩な資格取得を目指せます。
学習アプリ「assist」を利用して勉強を進めていきます。目標や受験日を入力し、自分だけの学習スケジュールが作成されるので無理なく、効率的な学習が可能です。
質問もassistから無制限で可能。講師がていねいに解説してくれます。受講期限内に学習しきれなかった場合は、無料延長制度もあります。
主な講座の料金(税込) |
|
---|---|
主な割引や特典の内容 |
|
アガルートは「必要な勉強を必要なだけ行う」講座体系
アガルートは資格試験の合格を目指し、最小限に絞った講座体系で効率的に学習を進められるのが特徴です。
講師や専門家の意見を取り入れ、資格試験の知識や受験勉強に関する知識が豊富なスタッフが作成するコンテンツで、合理的な学習内容や方法を提供。「必要なものを必要なだけ」学習することで、忙しくても合格できる学力を身につけることが可能です。
講義はオンラインで行われ、画面にはテキストも同時に見られるので本を持ち歩く必要はありません。
主な講座の料金(税込) |
|
---|---|
主な割引や特典の内容 |
|
転職を成功させるためには資格を取るだけでは十分ではない
資格を取ると一安心です。しかし、資格を取っただけでは希望の転職ができるとは限りません。転職を成功させるためには、資格を取った後、どのような転職活動をするかも大切です。
スクールや講座の就職活動システムを利用
スクールや通信講座で転職や就職活動をサポートしてくれるケースがあります。そのようなシステムを利用すれば転職活動が効率的にできるでしょう。
転職エージェントに登録して効率的な転職活動をする
転職エージェントに登録すれば、効率的に転職活動ができます。転職エージェントにはより多くの情報が集まっていることも多く、自分一人では見つけられない求人も紹介してくれるでしょう。
転職エージェントは希望や経験、保有している資格などを踏まえ、適した転職先を探してくれます。資格を活かせる転職先を見つけてくれる可能性も高いです。
面接の日程調整などもしてくれるので、忙しい人にもおすすめ。履歴書の書き方や面接を成功させるコツなどもアドバイスしてくれます。
知人に相談すればリアルな話が聞ける
希望する企業などに勤務していたり、よく知っていたりする知人や先輩などに相談をしたり、話を聞いてみるのもおすすめです。
実際のところはインターネットだけではわからないものです。実際にそこで働いている人の声を聞くことも重要です。「こんな資格もあるとよい」など、自分では気づかなかったことを教えてくれる可能性もあります。
資格取得の勉強中などに人脈を広げておくと情報が増える
資格取得のためのスクールや通信講座などで知り合いを作れば、転職に関する有益な情報を共有できることもあります。
スクールや通信講座にはすでに資格を持ち仕事をしている人がダブルライセンスの取得のために勉強をしているケースもあります。
そういった人と知り合いになるなど人脈を作っておけば、転職や独立などの際に情報をもらえたり、内容によっては協力をしてもらえたりすることも可能です。
資格取得後の実務経験が必要かどうかを確認
資格によっては資格を取った後に登録したり、実務経験を積んだりしないと有資格者として業務にあたれない、などといったことがあるので確認が必要です。
登録販売者 |
|
---|---|
介護福祉士 | 介護福祉士の登録申請が必要 |
宅地建物取引士 | 業務に従事する場合は受験した都道府県の登録が必要 |
資格を取った後はどうすればよいのか、必要な手続きなどを確認することを忘れないようにしましょう。
履歴書や面接では資格を取った目的なども伝える
資格を保有していることで専門性などは伝わりますが、さらに好印象を持ってもらうには、資格を取った理由や次に挑戦したい資格などについても伝えることです。
仕事に対するやる気や積極性などをアピールできるでしょう。
資格取得を優先してよい転職のタイミングを逃さないようにする
転職に資格があれば有利となることも多いですが、希望に合った企業があればまずは応募をしましょう。資格を取ってからにしようと考えてよい転職先を逃してしまうと、今度はいつ適した転職先が見つかるかわかりません。
履歴書には資格を取得している途中であることや、試験予定日などを記載しておくことも可能です。資格取得を優先して、適した転職先を逃さないようにしましょう。
「転職に有利な資格」に関するよくある疑問
「転職に有利な資格」に関するよくある疑問を集めてみました。
Q 転職に有利な資格とはどのようなものですか?
A ビジネス全般に有利と考えられるのは、秘書検定やマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、TOEICなどです。
お金に関する専門的知識を活かすなら、ファイナンシャルプランナー、営業や販売なら営業士検定や販売士検定を受けておくのもおすすめです。
Q 転職に有利となる資格はどのように選べばよいですか?
A 希望する企業が求めている知識やスキルを確認しましょう。そのうえで、資格を取得できるまでの時間や費用などをチェックし、転職のタイミングに合わせて取れるものを選ぶことです。
もし、今すぐに転職するわけではない場合は、将来どのような転職をしたいか、そのためにはどのような資格が必要か、といった点を考慮し選ぶとよいでしょう。
Q 資格を取得すればすぐに仕事ができますか?
A 資格を取得してもすぐに業務に活かせたり、資格保有者として仕事ができたりするとは限りません。
資格によって登録が必要だったり、実務経験が必要だったりすることがあります。資格を取る際は、取得後に必要なことを確認するようにしましょう。
Q 医療や福祉関連への転職に有利な資格は何ですか?
A 介護福祉士や社会福祉士、医療事務検定などがあります。国家資格をすでに保有し、実務経験などがあり上級資格を目指すなら介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格に挑戦してみるとよいでしょう。
Q 金融業への転職に有利な資格は何ですか?
A ファイナンシャル・プランニング技能士や日商簿記、税理士や公認会計士といった資格を保有していると信頼度が高まります。
資格を保有していれば、金融業のほか一般企業の総務部や人事部などで活躍できます。
目的に合わせた資格を取得して転職に活かす
転職に有利な資格はさまざまです。資格によって知識やスキルが証明されるのですから、採用にも近づくことができるでしょう。
仕事の幅を広げたい、希望する企業への転職に資格が必要、など資格を取得する理由もいろいろあるものです。
転職に有利な資格を取るには目的を明確にすると同時に、資格取得までの時間や費用、資格試験合格後は何をすればよいのか、などを確認し、適した資格を選びましょう。
※上記の内容は2025年3月21日現在のものです。