50代におすすめの資格10選!経験なしでも目指せるキャリアアップ

2025.04.07資格の種類

50代で資格を取るのは難しいのでは?50代で資格を取っても役に立たないのでは?などと思っている人もいるのではないでしょうか?

50代の資格取得は無駄ではなく、仕事に役立たせることができたり、転職の際に有利になったりすることも少なくありません。

キャリアアップや転職、独立に役立つ資格、また日常生活を充実させられる50代におすすめの資格を紹介します。

転職や起業のほか生活を豊かにする50代におすすめの資格

50代におすすめなのは、転職やキャリアアップにつながる資格、もしくは生活の中で活かせるものがおすすめです。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は自身のお金の管理にも役立つ

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、お金のエキスパートと呼ばれお金に関する幅広い知識を持ち、人生の経済的なプランニングについて相談にのるのが仕事です。

税金や住宅ローン、資産、保険や教育資金、年金制度など、生活に欠かせないお金のことや制度についての知識が身に付くため、自身の生活についても役立つ点もメリットです。

就職先としては金融機関や保険会社、証券会社、不動産会社などがあります。一般企業においても人事部や総務部などで、給与や社会保険などの知識が求められるさまざまな部署で活躍できます。

FP会社に就職したり、起業して事務所を構えたりするケースも多いです。

年金問題や年収の壁問題、投資需要の増加、節約など家計管理についてなど、専門的な知識を持つFPに頼るケースは多いものです。

お金に関する知識は持っていたいと考える人も多く、相談役としてファイナンシャルプランナーの需要は今後さらに高まっていくと考えられます。

資格の取得方法 国家検定のFP技能検定や日本FP協会のCFP・AEP資格認定試験を受ける
合格率・難易度
  • 3級FP技能士:86.2%(学科)・85.8%(実技)※2024年4月~9月
  • 2級FP技能士:47.1%(学科)・56.5%(実技)※2024年9月
活躍の場 金融業界、保険業界、不動産会社、税理士・公認会計士事務所、一般企業(総務や人事部など)
独立のしやすさ
  • FP業務の必要性が高まっているので起業しやすい
  • 専門性をアピールするなら2級以上、成功させるには1級やCFPの資格が必要
  • 事務所や設備投資などの初期費用が必要ない
  • 「お金を払って相談したい」と思ってもらえないと集客できない

美容と健康に役立つリンパケア資格は医療業界においても注目されている

老廃物や余分な水分を回収する役割のあるリンパをケアすることで、むくみやたるみ、肩こり、免疫力の低下などの予防・改善に役立ちます。正しいケアは専門的な知識がないとできないものです。

50代は若い頃よりリンパの流れが滞りやすくなります。リンパケアの資格を取得することで、自身のまた知人や友人などの体を楽に、キレイにすることができます。

リンパケアの知識はエステサロンなどのビューティサロンや、介護施設や医療施設などでも求められるもの。職場での仕事の幅を広げられるでしょう。

また、自宅でリンパケアセラピストとして起業することも可能です。

リンパケアのニーズは高いものです。ケアの後は効果を実感しやすく、ストレス解消にもつながるため、癒しを求めるビジネスマンやビジネスウーマンにも人気です。

医療業界でもリンパケアの効果が期待されていることもあり、活躍の場が広がりつつあります。

リンパケア資格にはさまざまな種類があります。例を挙げてみましょう。

リンパケア資格の種類 主催団体 おすすめの人
リンパケア検定 一般社団法人日本リンパ協会(JLA) 2級:初心者、1級:セラピストや医療従事者
リンパケアセラピスト 日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP) 初心者
むくみ改善インストラクター 日本インストラクター技術協会(JIA) 初心者
アロマリンパセラピスト 一般社団法人国際ボディトリートメント技術認定協会(IBCA) 起業したい人
マニュアル・リンパドレナージ Dr. Vodder Academy International 解剖生理学とボディマッサージを習得している人
リンパ浮腫療法士 一般社団法人リンパ浮腫治療学会(JSLT) 医療従事者

リンパケアの種類や資格取得や認定をする団体は数多くありますので、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

資格の取得方法 希望する資格の団体が主催する講座や検定を受ける
合格率・難易度 合格基準は7割以上の正解率。コースによっては課題の提出のみで取得できる資格もある(リンパケアの種類により異なる)
活躍の場 エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、マッサージ店、美容院、医療施設、介護・福祉施設、スポーツクラブ
独立のしやすさ
  • 自宅でのサロン経営や出張・訪問といった形態なら初期費用を抑えられる
  • 大手サロンとフランチャイズ契約を結ぶ方法もある
  • 需要は多いが競合が多いため集客に工夫が必要

整理収納アドバイザーは快適な生活空間をつくれる人気資格で比較的取得しやすい

散らかった部屋を片づけるほか、散らかさないコツや片づけがしやすい部屋にするためのアドバイスをしたり、なぜ散らかってしまうのかを考え、改善したりするのが整理収納アドバイザーです。

整理収納の理論や整理収納の方法などの知識を得られるため、整理収納が苦手な方にもおすすめの資格です。

在宅ワークが増える中、快適な部屋で仕事がしたいという人は増えています。また、断捨離やミニマルな暮らしをしたくても自分ではうまくできないためプロに依頼したい、整理整頓や収納について教えてもらいたいという声も多いものです。

働き方としては家事代行サービス会社や住宅メーカー、インテリアショップ、清掃会社などに就職したり、派遣会社に登録したり、またフリーランスとして仕事を請け負うこともできます。

資格は3級、2級、準1級、1級があり、整理収納アドバイザーとして仕事がしたい場合は、1級取得がおすすめです。

資格の取得方法 資格を認定する団体(NPO法人ハウスキーピング協会など)の講座受講・試験合格(講座によって資格取得可能なレベルが異なるので要確認)
合格率・難易度 講座の内容を理解していれば難しくはない
活躍の場 住宅メーカー、インテリアショップ、家事代行サービス会社、清掃会社
独立のしやすさ
  • フリーランスとして仕事をするなら事務所などの初期費用がかからない
  • SNS等を利用して講座やセミナーなどで収入を得ることも可能
  • ライバルが多くオリジナルティがないと集客しにくい

医療事務認定実務者の資格を取得すれば医療機関への就職が有利になる

医療事務の資格には、医療事務技能審査資格、医療事務管理士、診療報酬請求事務能力認定試験などがありますが、初心者におすすめなのが医療事務認定実務者の資格です。

医療事務認定実務者の資格を取得すれば、医療事務の基礎知識、診療報酬明細書(レセプト)を作成できることが証明されます。

在宅での受験も可能で試験も合格しやすい資格です。

医療事務の仕事はニーズも多く年齢も関係ありません。50代でも転職しやすく、派遣スタッフとしての働き方もできます。資格を持っていれば就職にも有利です。

資格の取得方法 全国医療福祉教育協会主催の試験を受けて合格する
合格率・難易度 60%~80%。医療事務資格の中では比較的難易度は低い
活躍の場 病院やクリニック、診療所
独立のしやすさ フリーランスとして医療事務の仕事を請け負うという働き方は可能だが、独立・起業は難しい

介護福祉士のニーズは高く資格取得後はキャリアアップや転職先の幅が広がる

介護福祉士の仕事は利用者の身体介護、生活援助、利用者本人や家族などの相談対応、社会復帰支援などのほか、職場でのマネジメントなどです。

介護福祉士は介護関連の資格の中で唯一の国家資格。キャリアアップにつながるほか、給料アップも期待できます。転職にも有利です。

超高齢社会と呼ばれる日本では介護施設も増加傾向にあり、介護スタッフへのニーズは高まっています。介護士の平均年齢は48.4歳で、50代で介護職への転職も珍しいことではありません。

介護職員の必要数は2026年度には約240万人、2040年度には約272万人の介護職員の確保が必要とされ、介護に関する専門家である介護福祉士への期待は大きく、将来的にも介護職員の求人は増え続けると考えられます。

資格の取得方法 介護福祉国家試験に合格し登録
合格率・難易度 82.8%(2024年度の合格率)。社会福祉士やケアマネージャーなどほかの介護職と比較すると難易度は高くない
活躍の場 介護老人保健施設、老人ホーム、訪問介護事務所、デイサービスなどの介護施設、病院、障害者施設
独立のしやすさ
  • 施設や利用者と契約をするなどフリーランスとして働くことは可能
  • フリーランスとして働くには社会福祉士やケアマネージャー、認知症ケア専門士など上位資格があると有利
  • 実績がないと独立は難しい

登録販売者資格を取れば薬に詳しくなれる

登録販売者資格は、薬局やドラッグストアで医師の処方が不要な一般用医薬品(第一類医薬品を除く)の販売、また相談された場合は情報提供を行うことができる資格です。

薬局、店舗販売業の許可を受けた店舗、配置販売業の許可を受けた区域において、第二類医薬品及び第三類医薬品を販売等すること。

引用元:厚生労働省 登録販売者制度の概要

薬剤師のように調剤業務や、医師の処方箋に基づく医療用医薬品の販売やアドバイスなどはできません。

しかし、薬剤師になるには6年制の大学で学び国家試験を受験する必要がありますが、登録販売者の場合、特に受験資格はなく、試験合格・登録後2年以上の実務経験があれば、登録販売者として働くことができます。

50代から勉強を始めて薬局で働くことも充分可能です。薬局以外でも医薬品を取り扱うお店が増えているため、活躍の場も広がっています。

医薬品の知識も身につくので、製薬会社への転職にも有利です。薬に関する知識は、日常生活でも役に立つでしょう。

資格の取得方法 都道府県ごとに行われる登録販売者試験に合格し販売従事登録をする
合格率・難易度 合格率は40~50%。試験内容が専門的で出題範囲も広いため、誰でも受かるとは言えない
活躍の場 薬局、ドラッグストア、製薬会社、ホームセンター、コンビニエンスストア、介護施設
独立のしやすさ 店舗を持ち薬剤師を雇用し調剤薬局を運営するためには準備や初期費用、手続きなどがありハードルが高い

宅地建物取引士は難易度は低くないが需要が多く転職にも有利

宅地建物取引士は国家資格の一つで、不動産取引に関する専門的な知識を有し、クライアントが不当な契約とならないよう公正な取引ができるようにサポートをするのが役割です。

受験者数は毎年20万人前後と数多くの人が受験します。

不動産の売買や賃貸契約の際、重要事項の説明を行うことや記名などは、宅地建物取引士の独占業務です。不動産取引を行う際は、従業員5名につき1名以上の宅地建物取引士を設置しなければなりません。

不動産開連の職場ではキャリアアップにつながり、転職においても大きなメリットとなるでしょう。就職先は不動産会社だけではありません。全国に店舗を有する企業などでも必要とされています。

資格の取得方法 宅地建物取引士試験に合格し、2年の実務経験もしくは登録実習講習を受講し登録
合格率・難易度 合格率は例年16%前後と難易度は高い
活躍の場 不動産会社、不動産管理会社、建設会社、金融機関、一般企業
独立のしやすさ
  • 独立開業の際は事務所の設置が必要なため、開業資金などが必要
  • 在庫を抱えるリスクがない
  • 需要があり1度の取引で得られる収入が多いため高収入を目指せる
  • 信用がないと集客難しい

中小企業診断士の資格はビジネス全般に役立つ

中小企業の経営に関するアドバイスや相談にのる中小企業診断士は、経営コンサルタントの資格では唯一の国家資格です。

中小企業診断士制度は、「中小企業支援法(昭和38年法律第147号)」(以下「支援法」という。)第11条及び、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則(平成12年9月22日通商産業省令第192号)」に基づいて、経済産業大臣が登録する制度です。

引用元:中小企業庁 中小企業診断士制度について

企業の経営における問題点や課題を解決する知識や、スキルを有することのできる中小企業診断士は、職場でのキャリアアップ、また転職にも有利な資格と言えます。

マーケティングや販売、経営戦略、会計や人事などビジネスにおいて専門的な知識を得られるため、職場でもその知識を有効に活用しやすい点もメリットです。

経営に関する専門家は企業からの需要も高く、コンサルタントとして独立しやすいとも言えます。

資格の取得方法 中小企業診断士の試験(1次試験・2次試験)合格後、実務補修を受講もしくは実務従事を受ける。または、1次試験合格後、養成課程に進む
合格率・難易度 合格率は4~5%と難易度は高い
活躍の場 一般企業の経営部門、コンサルティング会社、金融機関、税理士・会計士事務所、地域中小企業支援センターや都道府県等中小企業支援センターなどの公共機関
独立のしやすさ
  • 初期費用がかからないため独立しやすい
  • 企業との顧問契約などがないと収入が安定しにくい

生活習慣病予防プランナーは正しい知識による指導で健康管理に役立つ

一般社団法人 ケアフィット推進機構が認定する民間資格・生活習慣病予防プランナーは、健康に関する知識とスキルを習得し、アドバイスなどができるようになります。

食生活や運動、喫煙などの生活習慣によって生じる、がんや脳卒中、高血圧、糖尿病、心臓病などさまざまな病気の総称を生活習慣病と言います。

生活習慣病は死因の6割を占めるとされています。

高齢化の急速な進展に伴い、疾病構造も変化し、疾病全体に占めるがん、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の割合は増加し、死亡原因でも生活習慣病が約 6 割を占め、医療費に占める生活習慣病の割合も国民医療費の約 3 分の 1 となっている

引用元:厚生労働省 (4)生活習慣病の有病者及び予備群の状況

生活習慣を改善することで病気を防ぎ、健康な体を手に入れることが可能ですが、そのためには正しい知識と適切な方法が必要です。

生活習慣病予防プランナーとしての資格を取れば、自分自身の健康だけでなく家族の健康管理にも役立ちます。

さらに、資格を持っていれば「食」や「健康」に関わる会社に勤務していれば、その知識を役立たせることができるでしょう。

資格の取得方法 一般社団法人 ケアフィット推進機構の試験を受け合格・認定を受ける
合格率・難易度 30点中21点を獲得すれば合格。自宅で受験、再試験制度あり
活躍の場 フィットネスジムや美容サロン、病院や介護施設などの医療機関、飲食店
独立のしやすさ 生活習慣病予防プランナーとしての独立・起業は難しい

電気工事士は需要が多く将来性がある

電気工事士は電気設備の設置や、電気工事の作業に関する仕事をする際に必要な国家資格です。電気に関わる専門的な知識と技術を有し、安全に電気を使えるよう工事を行います。

電気工事士の資格には以下の2種類があります。

第二種 一般家庭や商店など小規模な電気工事の作業ができる
第一種 第二種の範囲と高電圧な小規模ビル、工場などの電気工事の作業ができる

第一種の資格を取得すればキャリアアップにつながり、収入が増える、転職に有利になるなどのメリットがあります。

電気は生活に欠かせないものであり、オール電化や再生可能エネルギー、防犯設備や電気自動車などにも電気が使用されることが増えています。電気工事士の仕事は安定性もあり、将来性も見込める職業です。

第二種電気工事士は未経験での募集も少なくありません。安定性の高い業界への転職を考えているなら、電気工事士の資格取得はおすすめです。

資格の取得方法 電気工事士資格試験に合格(※第二種は試験合格後3年以上の実務経験の後免状が交付)
合格率・難易度 第二種:60~70%、第一種:50~60%。第一種は電気工事関連従事者が受験することが多く第二種に比べて難易度が高い
活躍の場 電気工事会社、建設会社、工務店、ビル管理会社、設備管理会社、鉄道工事会社、電気関連のメーカー
独立のしやすさ
  • 工具や自動車などの設備投資が必要
  • 幅広い仕事を請け負うには第二種の資格が必要
  • 需要は多いが人脈などを通した営業活動が必要

50代で資格を取得すればキャリアアップや転職のほか独立・起業に役立つ

資格取得は若い年代だけにメリットがあるわけではありません。50代から資格取得の勉強を始めれば、職場でキャリアアップできたり、資格手当が出たりして収入アップにつながることもあります。

子育ても一段落し、新しいことを始めてみたいと考える人もいるでしょう。また、転職や独立・起業などを考えているなら、資格は必須とも言えます。

50代で資格を取得するメリットについてお伝えします。

キャリアアップし給料アップにつながることがある

資格があれば資格手当などが出る職場もあるでしょう。現在持っている資格より上位資格を取れば、さらに給料に反映されることもあります。

資格は専門的知識やスキルがあることを証明できるものなので、職場内でも自信を持って正しい指導やアドバイスができたり、リーダーとなってチームをまとめることができたり、キャリアアップにつながるのもメリットです。

転職をする際も資格を持っていることで有利になる

資格を持っていれば、専門的知識やスキルを証明することが可能です。

一般的に50代での転職は厳しいものですが、豊富な実務経験や専門的スキル、リーダーシップが取れるといった面においては若年層より有利になります。

特に資格は専門的知識やスキルを持っていることをアピールできるものです。また、今までとは違った仕事の資格を取ることで、転職先の幅も広がります。

より安定した職に就きたいなどの要望があれば、需要が高く将来的にも安定している仕事ができる資格取得を目指すのも選択肢の一つです。

資格を持つことで自信がつく

資格の勉強は自分に知識がつくことで、自信にもつながります。基礎的なことや論理、根拠などをきちんと学ぶことでほかの人に説明ができ、納得してもらうこともできます。

新しい知識を身につけることは、視野も広がります。人脈も広がり、世界も広がるでしょう。

試験に合格することで「自分もまだやればできる」「人生はこれから」など、前向きな気持ちになれるのも資格取得のメリットです。

独立や起業に役立つ

仕事のノウハウを習得し経験を積んだ50代なら、独立を考えている人もいるでしょう。独立したい、起業したいといった場合、資格は重要です。集客のためには信頼が必要であり、資格がなければそれを証明できません。

フリーランスとして働くとしても、資格がなければ契約をしたり、仕事を任せてもらえたりできないことも多いものです。

日常生活に活かせることは周囲の人のケアやサポートもできる

資格を取る際に学んだ知識やスキルは、日常生活において自分や家族、知人などの役に立つことがあります。

50代は生活習慣病をはじめ、さまざまな病気になりやすくなるものです。健康で生活をするためには食事や運動など健康管理が重要ですが、正しい知識を持っていないと効果が期待できません。

資格を取得すれば正しい知識を得られます。理論と根拠に基づいた正しい方法で健康管理ができるでしょう。

日常生活を豊かにする資格もさまざまあります。整理収納アドバイザーやマッサージなどのほか、ファイナンシャルプランナーなどは家計管理や節約、投資などに役立つ資格です。

新しいことに挑戦して生活にうるおいをもたらす

自分の時間が持てるようになったとき、新しいことにチャレンジするのもよいものです。新しい趣味を持つのもよいですが、資格を取ることでより真剣に向き合うことができ、生活にハリが出ることもあるでしょう。

資格取得をきっかけに経験を積めば、開業したりフリーランスとして仕事ができるようになったりすることも。50代からでも資格を取得して開業するのは遅くはありません。

50代が資格取得をするコツや注意点

資格を取るには勉強が必要です。特に仕事をしながら資格の勉強をするのは簡単なことではありません。特に50代は若い頃に比べて体力も落ちているものです。

50代が資格を取るための勉強方法やコツ、注意点についてお伝えします。

資格の勉強は計画を立てて行う

資格の勉強は試験日からさかのぼり、学習できる時間などを踏まえてスケジュールを立てましょう。スケジュールを立てないと、十分に勉強できなかったり、試験日間近になって焦ったりしてしまいます。

自分が勉強にあてられる時間、勉強の量やスピード、勉強方法などを考慮し、無理のないスケジュールを立てることが大切です。

徹夜など無理をしないようにする

資格を取ることに必死で、徹夜をしたり、体調が悪いのに無理をして勉強をしたりしないことです。50代という年齢や自身の体力を把握し、無理をしないようにしましょう。

特に睡眠不足は健康を損なう原因となります。残業があった日などは勉強を休んでゆっくり体を休めることです。体を壊してしまえば勉強ができなくなり、試験に間に合わなくなる可能性もあります。

体力を過信せず、休息を取りながら勉強しましょう。

本業がおろそかにならないようにする

現在の仕事に役立つ資格の勉強でも、本業に影響するような勉強の仕方はしない方がよいです。資格を取ってキャリアアップしたくても、現在の仕事をおろそかにすれば評価が下がってしまうでしょう。

資格の勉強を本業に影響させないためには、本業の仕事の効率化も必要かもしれません。部下などに仕事を任せられるものは任せるなど、仕事のやり方を見直してみるとよいでしょう。

合格基準を確認し無理をしすぎない

資格の試験には合格基準があり、満点でなければいけないわけではありません。

資格の勉強のやり方はいろいろですが、満点を取ろうと応用問題や過去に出題されていないような問題、時事問題など広い範囲を勉強するとかえって点数が取りにくくなってしまうことがあります。

まずは基本的な問題を確実に回答できるようにしておいた方がよいでしょう。

勉強範囲を広げるのは決して悪いことではありません。余裕があればさまざまな問題に取り組んでおけば安心です。しかし、余裕なない場合は勉強の範囲を広げ過ぎないことです。

動画テキストなどを利用して学ぶ

勉強は効率的に行うことも重要です。学修は移動中でもできます。効率的に学習するためには、動画などを活用して勉強するのもおすすめです。

勉強する時間帯も夜より朝の方が覚えやすい、などといったこともあるでしょう。自分が快適に、効率よく学べる学習スタイルを見つけることも大切です。

50代で資格を取るにはスクールや通信講座がおすすめ

資格を取る際の学習方法は、独学やスクール、通信講座があります。独学は費用もかからず自分のペースで学習できますが、効率的に勉強し合格を目指すには、スクールや通信講座がおすすめです。

独学は費用が抑えられるがモチベーションが保ちにくい

独学での資格取得は費用もかからないし、自分のペースで学習ができます。しかし、試験に関する情報など自分だけでは収集しきれません。インターネットなどでは情報量が多く、正しい情報をつかみにくいものです。

テキストや問題集も自分の判断で選ばなければなりません。勉強する範囲は広く、すべてを学ぶには時間がかかってしまうでしょう。わからない点が生じても自分で調べなければならず、時間ばかりかかってしまいます。

また、一人で学習していると、「本当にこのテキストでよいのか」など不安になることもあるでしょう。仕事をしていれば思うように学習の時間が取れないことも。資格を取るまで、モチベーションが保てず挫折してしまうかもしれません。

50代ともなれば費用の心配が少ないケースも多いでしょう。効率的に学ぶには、信頼できるスクールや通信講座を選んだ方が合格しやすいと考えられます。

スクールなら仲間がいて必要な情報も集めやすいが時間に縛られる

専門学校や通信制の大学などは仲間も多く、モチベーションがキープしやすいです。若い年代の人にエネルギーをもらったり、同年代の人と情報交換をしたりすることもできます。

わからない点はすぐに聞けるのもメリットです。資格によっては卒業することで取得できるケースもあります。

ただし、費用が予定していた以上に高額になることも多く、時間的に拘束される点はデメリットです。特に仕事をしながらスクールに通うのは難しいことも多いでしょう。

通信講座は自分のペースで効率的に学習ができる

通信講座は時間に縛られることなく自分のペースで学習ができます。動画や音声をダウンロードできるケースも多く、自分の都合に合わせて講義が聴けます。

講座では合格のためのテキストや問題集、勉強方法などを指導・アドバイスをしてくれるため、安心して勉強を進められるでしょう。スクールに比べると費用も安いです。

しかし、自分で進めていかなければならない点は独学と同じです。わからない点を質問しても、即座に返答があるとは限らないので自分で調べなければならないこともあるでしょう。

それでも同じ目的を持つ仲間と話ができるコミュニティがあったり、悩んだときは相談できたりする点は安心です。独学よりモチベーションを保ちやすいと言えます。

50歳で資格を取得する際の通信講座を選ぶときのポイント

勉強方法や合格のための教材があるのは通信講座のメリットです。通信講座によって学習方法や教材などが異なるため、自分に合った通信講座を選ぶ必要があります。

通信講座を選ぶときのポイントについてお伝えします。

講座を受ける際の条件や資格

講座を受ける際、条件や資格があるかどうかをチェックしましょう。講座によっては年齢制限や学歴などのほか、実務経験の有無によっては受講できない場合もあります。

条件や資格がクリアできるものか、クリアするまでに年数などがかかってしまわないかなどを確認するようにしましょう。

講座終了までの期間

講座が終了し資格が取れるまでの時間がどれくらいかを確認しましょう。

50代から資格を取るとなれば、できるだけ早く資格を取りたい場合もあるでしょう。または、転職などを希望している場合は、講座を終了し資格を取得ができるまでのタイミングが重要となることもあります。

講座によって資格取得までの時間が異なることがあります。また、自分の勉強方法やスピードによっても資格取得までの時間が違ってくることもあるでしょう。

どれくらいの時間を学習すればどれくらいで資格取れる、という点を確認しておく必要があります。

自分に合った学習方法が採用されている

講座によって学習方法もいろいろなので、自分に合った方法で勉強できる講座を選びましょう。学習方法としては、以下の点をチェックするよとよいです。

  • 自分の都合のよい時間に動画テキストを見られる
  • 説明がていねいでわかりやすい
  • SNSなどでいつでも質問ができる
  • 自分の都合に合わせて学習ができるスケジュール
  • テキストが見やすくわかりやすい

通信講座は自己管理をしながら、自分に合った方法で学習を進めていくことが重要です。

その際、自分だけでは理解できないことを気軽に質問できたり、仲間とコミュニケーションを取りながら学べたり、サポート環境が整っている通信講座がおすすめです。

通信講座の費用を確認し比較する

通信講座の受講料を確認しましょう。無理なく支払いができる範囲か、支払い方法はどのような種類があるかをチェック。

講座によっては入会料がかかったり、教材がオプションになっていたりすることがあるので、費用の内訳も細かく確認する必要があります。

合格者の実績などを確認し信頼できるかどうかチェック

合格しやすい、信頼できる通信講座かどうかをチェックしましょう。合格者数や合格率、口コミなどをチェックすることをおすすめします。

資格取得の通信講座は多数あり、授業内容や教材、学習方法もさまざまです。合格率が高ければ、受講者が勉強しやすい環境や教材があり、質の高い講座を受講できると考えられます。

受講料が高いから合格しやすいというわけではありません。学習方法や内容、学習システムなどを踏まえ、費用対効果を考慮し選ぶとよいでしょう。

50代で資格を取るためのおすすめ講座

効率的に知識やスキルを学べる、割引制度があるなど、などおすすめの通信講座を紹介します。

アガルートアカデミー フォーサイト ユーキャン
講座数 80 16 88(資格が取れる講座数)
主な講座
  • 行政書士
  • 宅地建物取引士
  • 第二種電気工事士
  • 中小企業診断士
  • 介護福祉士
  • サイバーセキュリティ
  • インテリアコーディネーター
  • ファイナンシャルプランナー
  • 行政書士
  • 司法書士
  • 公務員
  • 社会保険労務士
  • 中小企業診断士
  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャルプランナー
  • マンション管理士・管理業務主任者
  • 年金アドバイザー3級
  • 証券外務員
  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャルプランナー
  • 簿記2級
  • 医療事務
  • 登録販売者
  • リンパケア
  • 情報セキュリティマネジメント
  • 心理カウンセリング
  • 日本語検定
  • 第二種電気工事士
  • 通関士
無料体験 あり あり あり

アガルートアカデミーは試験合格に向けて効率的な学習ができる

アガルートはオンライン講義で学べる通信講座です。講師が常時出題傾向を分析。「必要なものを必要なものだけ」のコンセプトのもと、最小限に絞った講義で必要な学習ができる講座内容です。

画面にはテキストも表示されるので重い本を持ち歩く必要もありません。音声ダウンロードも可能なので、必要な講義をいつでも聴けます。

講座はテキスト付きでお試し受講が可能。講義動画は申し込んだ日から20日間視聴できます。

主な講座の料金(税込)
宅地建物取引士 54,780円~
中小企業診断士 1次試験・2次試験対策フルパック(添削なし):107,800円
ファイナンシャルプランナー 単科講座:10,800円~

高い合格実績のあるフォーサイトは2つ目の資格取得費用がお得になる制度もある

合格実績を誇る通信講座です。

合格率は全国平均の3倍以上という講座も。

行政書士試験 3.25倍(2023年度)
宅地建物取引士 4.26倍(2024年度)
社会保険労務士 4.01倍(2024年度)

高い合格率を出せるのは、わかりやすく覚えやすいフルカラーテキストや、テキストと連動した講義動画、さらにテキストも講義もダウンロード可能なe-ラーニングといった学習方法があるからです。

また、対象の講義や条件によって不合格の場合、受講料の全額返金保証制度もあります。2つ目の資格取得は最大10,000円オフになるなどの、ダブルライセンス割引制度もありお得です。

主な講座の料金(税込)
宅地建物取引士 59,800円~
マンション管理士・管理業務主任者 57,800円~
年金アドバイザー3級 28,800円

ユーキャンは講座が豊富!学習に関するていねいなアドバイスももらえる

さまざまな講座が豊富にあるユーキャンなら、探している講座を見つけられるでしょう。資格取得のための講座以外にも、手話やガーデニング、実用ボールペン字、マジックやデジタルイラストなど、趣味や実用に関する講座もいろいろあります。

国家資格を含む合格者実績も多数(2014年~2023年の間で33万人以上)あります。

イラストや漫画を用いたわかりやすいテキストや動画のほか、添削課題には、解答と解説、学習に関するアドバイスなどていねいな指導があるので安心。わからない点はメールや郵送で質問もできます。

主な講座の料金(税込)
宅地建物取引士 63,000円
医療事務 49,000円
リンパケア 44,000円

50代で資格を取得した体験談や口コミを参考にするのもおすすめ

50代でもさまざまな資格取得に挑戦している人も数多くいます。そういった方々の勉強方法や感想、資格の活かし方などを紹介します。

ファイナンシャルプランナー
  • 子どもや自分の将来に不安がありFPの資格を取ろうと思った
  • オンラインの講義は不安だったので紙のテキストで勉強できる講座は安心だった
  • 講座だけに頼るのではなく自分で調べることも重要だと思う
  • 講座やスクールなどで同じ目的の人と話をすることで安心する
リンパケア
  • 自分だけでなく子どもたちの健康に役立てている
  • 体をいたわることの大切さを学んだ
  • 癒しを与えられる仕事がしたいと思い、リンパケアを学ぼうと思った
  • 講仕事を退職して何か始めたいと思いリンパケアの勉強を始めた。開業などは考えていないが家族が気持ちよさそうにしてくれるのがうれしい
整理収納アドバイザー
  • 1級の資格を取ってから講義をさせてもらえるようになり充実した日々を送っている
  • 若い人たちとのオンライン講習は緊張したけど楽しかった
  • 2級を取得しただけで仕事にはなっていないが整理収納のスキルを身につけられて、とても満足している
  • 整理収納の理論は気持ちの整理にもつながり、自分で心を落ち着かせることができるようになった
介護福祉士
  • 介護福祉士の資格を取ったことで資格手当が出て収入アップにつながった
  • 手に職を持ちたいと考え介護福祉士の資格を取った
  • 介護の仕事は需要も多く介護福祉士の資格を取るのは有益だと考えた
  • 50代になって「人の役に立ちたい」と思い介護の仕事を目指した
登録販売者
  • ドラッグストアで働いていたとき薬の知識があればいいなと思い資格を取った
  • 少ない時間でも毎日勉強することが大切だと思う
  • 薬剤師さんのYou Tubeがわかりやすくて役に立った
  • 長く働ける仕事がしたいと思い登録販売者の資格を取った
宅地建物取引士
  • 仕事とは関係なかったが土地を持っていたので知識が欲しかった
  • 自分の勉強スタイルに合っている講座を選んだ
  • 合格体験記をいろいろ読んで参考にした
  • 難しい試験だが繰り返し過去問をすれば自信がつくと思う
中小企業診断士
  • 50代での転職は厳しいため早期退職も視野に入れて資格を取ろうと考えた
  • 独学での勉強は効率的ではないので通信講座やスクールに通う方がよい
  • 費用の問題がないなら多少高額でもスクールに行く方が合格できる
  • 仕事をしていたので夜だけでなく朝も学習時間を設けた
電気工事士
  • コロナ禍で他の仕事を探したかったことや、自分で身の回りのものを直せれば便利だと思ったのがきっかけ
  • 勉強は子どもが寝た後や昼間の隙間時間などを利用した
  • 年齢のこともあり勉強は苦労したが自分のペースでやることが大切だと感じた
  • 電気工事関連のメーカーさんが配信しているYou Tubeが勉強になった

違う仕事をしてみたかったなど、転職のために資格を取る人も多いですが、資格を取って退職後の楽しみや、自分の知識やスキルを高めることが目的の場合も少なくないようです。

覚えたと思っても忘れたり、理解力の衰えを感じたりしながらも、自分でペースをつかんで学習を継続したという声も多いです。

「50代の資格取得」に関連するよくある疑問

「50代の資格取得」に関連するよくある疑問を集めてみました。参考になさってください。

Q 50代でも長く仕事を続けるための資格には何かありますか?

A 長く働くには独立・起業、フリーランスとして働ける資格、定年のない職場で活かせる資格、また体力的に負担の軽い仕事に役立つ資格がおすすめです。

また、需要が多く活躍できる場が多い、全国どこでも働けるといった資格を取りましょう。

Q 50代で資格を取るメリットは何ですか?

A 定年退職後や転職の際、有利になることです。また、社内でのキャリアアップにつながることもあります。資格手当てがついたり、専門的な知識を得ることでより自信を持って仕事ができたり、指導や管理ができたりする点もメリットです。

独立や開業を目指している場合にも役立つでしょう。

Q 50歳で資格を取る際に注意したい点は何ですか?

A 資格によっては実務経験が必要だったり、条件があったりすることがあります。実務経験が5年以上などといった場合は、資格を取るまでに時間がかかってしまう点に注意しましょう。

また、学習時間が長く必要な場合、仕事や家事との両立ができるかどうかも検討する必要があります。

Q 50代で取るのが難しい資格はありますか?

A 国家公務員試験は年齢制限があります。また、税理士や弁護士などは実務経験や学歴などの条件があり、試験も難関なため簡単に取れない可能性があります。

Q 50代で資格を取る際の勉強方法としてコツはありますか?

A 無理のないスケジュールを立てることです。体に負担がかからないよう、朝や昼間などスキマ時間を利用して効率的に学ぶことが大切です。

どうしても若い頃と比べると覚えが悪くなってしまうものですが、繰り返しコツコツと習得することを心がけましょう。

Q 50代の資格選びにおける注意点はありますか?

A 転職や独立のために資格を取得するなら、国家資格など信頼度の高い資格を取りましょう。また、これまでの経験が生かせるものの方が、勉強もしやすいです。

さらに、需要が高いもの、将来性のあるものを選択するのがおすすめです。資格を取るまでの時間や費用も考慮してから決めるとよいでしょう。

50代で挑戦できる資格は数多くあるので目的に合った資格に挑戦してみる

50代でも取れる資格はさまざまです。キャリアアップや転職に役立てたり、また新しい分野に挑戦したりするのもよいでしょう。

転職や独立を考えての資格取得なら、実務経験のあるものや需要の高いものがおすすめです。

資格は仕事のためだけではなく、実用や趣味など日常生活で活かせるものも数多くあります。退職後の生活を充実したものにできる資格を取るのもおすすめです。