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クラウドとは?メリット・デメリットを知って最適なサービスを導入しよう

2024.02.15(最終更新日:2024.06.24)

「クラウドとは何か?」あなたはこの質問に正しく答えられますか?よく聞く言葉ではありますが、意外と詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。
そして、最近のITワードであるというだけで、難しそうだと身構えてしまう人も多いかと思います。しかし、クラウドは私たちの身近にさまざまなサービスとして存在し、クラウドだと意識せずに利用している場合もあるのです。
そこでこの記事では、以下のことを説明します。

  • クラウドとは何か
  • クラウドのメリット
  • クラウドのデメリット
  • クラウド導入の注意点

クラウドについて正しく知って、事業に取り入れる参考にしてみてください。

クラウドの概要・定義

まずは、クラウド自体について詳しく知るところから始めましょう。クラウドについての正しい知識がなければ、上手く取り入れて活かすことはできません。
ここでは、クラウドの定義や特徴、企業での導入状況、身近なクラウドサービスの例を説明します。

クラウドは仮想化技術を使った実体のないもの

クラウドについて詳しく知るために、まずはクラウドの定義について説明します。クラウドの定義には観点や規模によってさまざまなものが存在しますが、ここで紹介するのは最も権威ある定義と言われる、NIST(米国国立標準技術研究所)によるクラウドコンピューティングの定義です。
NISTでは、クラウドコンピューティングを以下のように定義しています。

『クラウドコンピューティングは、 共用の構成可能なコンピューティングリソース(ネットワーク、サー バー、ストレージ、アプリケーション、サービス)の集積に、どこからでも、簡便に、必要に応じて、ネ ットワーク経由でアクセスすることを可能とするモデルであり、最小限の利用手続きまたはサービス プロバイダとのやりとりで速やかに割当てられ提供されるものである。このクラウドモデルは5つの基本的な特徴と3つのサービスモデル、および4つの実装モデルによって構成される。』
引用:NISTによるクラウドコンピューティングの定義    

簡単に言うと、クラウドとはインターネット経由でアクセスするサーバーと、それらのサーバー上で実行されるソフトウェアやデータベースのことを指し、サーバーやストレージ、アプリケーションなどに、どこからでも容易にネットワークを経由することでアクセス可能になるサービスモデルをクラウドサービスと呼びます。

クラウド自体が形を持っているわけではありませんが、その実体は世界中に存在するデータセンターにあります。データセンターとは、サーバーやストレージなどのIT機器が集約されたクラウドサービスの提供事業者が管理している場所です。そしてデータセンターは、セキュリティや競争上の理由から基本的に場所が国や地域単位でしか公開されていないため、その所在は一般に公開されていません。

クラウドのシステムには仮想化(バーチャライゼーション)技術が利用されており、シミュレートされたデジタルのみの仮想コンピューターが作られ、ハードウェアを持つ実際の物理的なコンピューターであるかのように動作します。

5つの基本的な特徴

NISTの定義に含まれる3つの要素のうち、特に押さえておいて欲しい、5つの基本的な特徴と3つのサービスモデルについてそれぞれ説明します。

オンデマンドセルフサービス
オンデマンドセルフサービスとは、ユーザーがWEBの画面上でシステムや各種設定を一方的に行うことができ、サービスの提供者と直接やり取りしなくても自動で実行できる仕組みを指します。必要に応じてサービスを利用できるため、柔軟性や効率性が高まります。

幅広いネットワークアクセス
クラウドサービスには、PCやスマートフォン、タブレットなどのさまざまなデバイス、さまざまなプラットフォームから利用できることが求められます。場所やデバイスに制限されることなく利用できることで、利便性が高まります。

リソースの共用
クラウドサービスでは、サーバーやストレージ、ネットワークなどのリソースを仮想化し、複数のユーザーに共有される形で提供されます。ユーザーからすると自分のリソースを持つ必要がなく、コスト管理や負担の軽減につながることで、リソースの効率的な利用やスケーラビリティの実現が可能です。リソースの利用効率が最適化されるため、サービスがより安価になることも特徴と言えます。

スピーディな拡張性
クラウドサービスでは、CPU・メモリなどのスペック変更やサーバー台数の増減など、システムの拡張や縮小が、ユーザーの要求に応じて最小限の利用手続きで即座に行われます。スピーディに拡張できることで、ビジネスの成長に合わせて必要なリソースを迅速に確保することが可能になります。

サービスが計測可能であること
クラウドサービスは、 CPUやメモリ、ストレージなど、サービスの使用量を常に計測可能な仕組みを持っており、それにより従量課金が可能です。この仕組みによりユーザーが支払うのは自分たちで使用したリソースのみに限定されるため、コストを抑えることが可能です。

3つのサービスモデル

IaaS
IaaSはInfrastructure as a serviceの略で、サービスとして提供されるインフラストラクチャーと訳されます。ストレージやサーバー、メモリなどの、パソコンの中枢機能だけを利用できるクラウドサービスの総称です。
オンプレミス並みに環境構築が自由であることがメリットですが、裏を返せば高い専門知識や運用・保守にかかる労力が必要ということでもあります。コストも自由度も、3つのサービスの中で一番高いです。代表的なサービスにGoogle Compute EngineやAmazon Elastic Cloudがあり、ゲームやアプリ、ECサイトの運営に適しています。

PaaS
PaaSはPlatform as a serviceの略で、サービスとして提供されるプラットフォームと訳されます。アプリケーションが動作するために必要な、基本的環境が利用できるクラウドサービスの総称です。環境設定が容易なため、アプリケーションやサービスの開発に注力することが可能になります。
独自のアプリケーションの開発や運用に際して、初期費用や運用コストが抑えられることがメリットです。コストと自由度は3つのサービスの中で中間に位置します。代表的なサービスにAWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureがあり、データ分析やクラウドベースのアプリ開発に適しています。

SaaS
SaaSはSoftware as a serviceの略で、サービスとして提供されるソフトウェアと訳されます。インターネット上で使えるためにインストールを必要としないソフトウェアや、ソフトウェアのサービス形態の総称です
ユーザーが管理構築する必要はなく、インターネットで接続するだけで利用できるのが最大の特徴です。コストと自由度は3つのサービスの中で一番低くなっています。代表的なサービスにGoogle AppsやOffice Web Appsがあり、数多くのサービスが存在するため、自社に合ったサービスを選定する必要があります。

表)クラウドサービスの形態による責任範囲の相違

コストやカスタマイズ性などがオンプレミスとの相違点

オンプレミスとは、企業自らサーバーやネットワーク機器などのハードウェアやソフトウェアを保有し、管理や運用を行うITリソースのことです。自社の資産となる一方で、セキュリティ対策などを全て行う必要があります。
一方クラウドサービスは、サービス提供会社がハードウェアやソフトウェアを提供するITリソースのことで、自社の資産にはなりません。しかし、セキュリティ対策やシステムの構築などをサービス提供会社に任せることができます。その他にも、オンプレミスの方がカスタマイズ性や初期コストが高いなど、さまざまな相違点があります。

企業におけるクラウドサービスの利用状況は増加傾向

2020年時点で、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は68.7%に上りました。前年の64.7%から4ポイント上昇しており、クラウドサービスの利用が企業で一般的になりつつあることが見て取れます。

クラウドサービスの効果についても「非常に効果があった」または「ある程度効果があった」と回答した企業の割合は87.1%にも上る数字が出ています。逆に「マイナスの効果があった」「あまり効果がなかった」という否定的な回答はわずか0.9%と1%にも満たないもので、これはクラウドサービスがいかに企業活動に有意なものであるかを示す結果です。

クラウドサービスの利用内訳に関しては、「ファイル保管・データ共有」が59.4%と最も高く、「電子メール」の50.3%、「社内情報共有・ポータル」の44.8%、「スケジュール共有」の43.8%と続きました。これは、多くの社員が頻繁に業務に使うものに関して、よりクラウドサービスが使われていることを示しており、クラウドサービスがいかに企業に浸透しているかが読み取れます。

参照:総務省 企業におけるクラウドサービスの利用動向

クラウドサービスは意外と身近にある

クラウドサービスにはさまざまな種類があります。IaaSやPaaSのサービスは、利用に専門的な知識が必要になるため一般的な認知は低いかもしれませんが、SaaSのサービスには一般認知度が高いサービスが多様に揃っています。
ここでは代表的なサービスを4つ紹介しますが、使ったことのあるサービスがあるのではないでしょうか。

Microsoft365
Microsoft365は、Microsoft社が提供しているクラウドを利用した生産性プラットフォームです。Microsoft製品のサブスクリプションサービスとも言い換えられます。

  • 最新の「Windows OS」
  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • One Drive
  • Teams
  • Exchange Online

などのサービスが含まれており、それぞれ単品で契約することも、パッケージプランで契約することも可能です。
最新のOSやOfficeアプリ、グループウェア、セキュリティ、複数デバイスでの利用を1つのライセンスで利用できることが大きなメリットです。
最新のOSやOfficeアプリに自動でアップデートされるため、常に最新の環境で作業できることはメリットですが、アップデートの内容によっては仕様が大きく変更され、操作感が変わってしまうこともあります。そのため、大きな変更があった際には、迅速な対応や周知が必要となります。

Google Drive
Google Driveは、Googleのアカウントさえあれば無料で始められるクラウドストレージサービスです。15GBまでなら無料で利用することができ、Microsoft Officeと互換性があります。
WordやExcelのファイル形式を変換せずに編集や保存が可能で、100種類以上のファイル形式と互換性があるため、作業効率を下げることなく運用できることも大きなメリットです。OSを問わずに使用できることもあり、かなり多くの利用者がいるサービスです。
Google Driveでは、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドなどが標準で使用できます。Googleユーザーと簡単にファイルを共有できるため、共同作業が行いやすいサービスです。
また、Google社が持つ高度な検索機能が使われているため、必要なファイルを即時に検索することができます。AIを活用して予測し、最も関連性の高いコンテンツを表示することも可能です。

Gmail
Gmailは、Google社が提供しているクラウド型のメールサービスです。無料で利用できることもあり世界中で使われており、世界最大規模とも言われています。大容量のメールボックスが提供され、メールは複数のデバイスで閲覧、返信が可能です。
Gmailを利用するために必要なものは、インターネット環境とインターネット端末、Googleアカウントだけで、初期段階で15GBもの保存領域があるため、テキストだけのメールであれば何十万、何百万と保存することができます。
また、プロバイダーや携帯電話会社を変更しても、同じメールアドレスの継続使用が可能なフリーメールであることも特徴です。
企業で利用する場合には、Google Workspaceに契約することで社名が入ったメールアドレスを取得することもできます。Google Workspaceは容量が30GBのBusiness Starterプラン、2TBのBusiness Standardプラン、5TBのBusiness Plusプランがあり、独自アドレスの取得と同時に、より大容量の保存領域が利用できるようになります。

Dropbox
Dropbox社が提供しているDropboxは、クラウドストレージサービスの草分け的存在で、ファイル共有やデータ管理に特化しています。初期の頃はバックアップメインのサービスでしたが、現在では共同編集などが可能になっています。
ストレージサービスを専門に行なっており、データの保存期間が長いことで安心感のあるサービスでもあります。Windows、MacOS、Android、iOSなど、さまざまなプラットフォームで使用可能で、2GBまで無料で使用可能です。

クラウドのメリット

クラウドとは何なのか、オンプレミスとはどう違うのかが分かったと思いますが、ではクラウドを取り入れることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、企業がクラウドを導入するメリットとして効果が大きなものを5つご紹介します。

費用を抑えられる

クラウドサービスを利用する場合、サーバーやソフトウェアを購入する必要がないため、初期費用を安く抑えられるというメリットがあります。オンプレミスでハイスペックな機器を揃えようとすると、数百万円単位の高額な費用が必要になることも。また、オンプレミスの運用にかかる人件費も削減できます。

そして、クラウドサービスの多くは従量課金制であるため、費用は利用料に応じて発生し、余分な費用がかからないことも大きなメリットです。高額な設備投資によって発生する固定資産税も軽減できるため、節税の観点からもお勧めです。

ソフトウェアのインストールや更新が不要

クラウドサービスでは、システム運用が全てサービス提供者に任せられるため、システム管理やメンテナンスが不要となり、運用負荷が軽減できます。オンプレミスのように専任のスタッフを置く必要もないため、人的リソースの削減にもつながり、企業全体の生産性の向上が見込めます。

ただし、使用するクラウドサービスによっては、ユーザーの管理責任の範囲が広いため、事前の確認が必要です。

より多くのストレージを利用できる

オンプレミスでは、容量を拡張するためにはHDDやSSDの増設、サーバー自体の交換などが必要です。一方クラウドサービスでは、契約内容を変更するだけで簡単に容量を増やすことができるため、支払う額自体はそれまでよりも増えるものの、オンプレミスでの拡張より遥かに安価で済ませることが可能となります。

拡張した容量が不要になった際には、再度契約内容を見直すだけで簡単に容量を削減できるため、無駄な容量を出すことなく運用できることもメリットです。

複数端末でのアクセスが可能

クラウドサービスでは、PC、タブレット、スマホなどの端末さえあれば、時間や場所の制約を受けることなくアクセス可能なため、遠隔地にいる相手とも共同作業が容易となります。これにより作業効率の大幅な向上が期待できることは大きなメリットです。

また、リモートワークや在宅勤務が可能になることで働き方の選択肢が増え、多様な労働形態に対応することができるようになります。災害やパンデミックなどで出社が難しい社員が出た場合などには、特に恩恵が大きい部分です。

ローカル環境でのバックアップが不要

仮想環境で構築されているクラウドサービスは実体を伴わないため、ローカル環境でのバックアップが不要です。そのため、サーバーやデバイスの劣化や破損といった、物理的な障害によるデータの損失を回避できます。
また、データはサービス提供会社が保有するデータセンターにあるため、BCP対策ができることもメリットです。例え自社が災害に見舞われたとしても、大切なデータは破損することなく復帰させることができるため、損害を抑えることができ、事業の早期回復にもつながります。近年では、BCP対策の一環として導入する企業も増えています。

クラウドのデメリット

クラウドには数多くのメリットがあることを説明しましたが、メリットがあればやはりデメリットも存在します。
ここでは、企業がクラウドを導入する際にデメリットになることを3つご紹介します。

カスタマイズ性に欠ける

クラウドサービスのデメリットには、まずカスタマイズ性に欠ける点が挙げられます。クラウドサービスによっては、多少のカスタマイズができることもありますが、オンプレミスと比較するとカスタマイズできる領域はかなり限られます。
そのため、自社独自のシステムを構築したい場合にはクラウドサービスの利用は向きませんし、社内システムとの連携にも制限が生じるため、連携できないこともある点には注意が必要です。導入する前に、構築したいシステムと合っているか、社内システムと連携可能かをしっかりと確認する必要があります。

サービスの永続性に保証がない

オンプレミスでシステムを構築している場合、自社環境でデータやシステムなど全てを保存するため、自社できちんと保管してさえいれば永続的にデータを残せます。

しかし、クラウドサービスを利用している場合では、サービス提供事業者が倒産したり、サービスを終了したりしてしまうと、別のサービスに乗り換えなければならなくなります。信頼の置ける、実績のある事業者を選ぶことで、リスクを低減させることが必要です。

セキュリティ対策が不要な一方、セキュリティレベルによっては漏洩リスクも

セキュリティ面はクラウドサービスの大きなメリットでもありますが、あえてデメリットの観点から説明します。

セキュリティ対策はサービス提供者に依存する形になるため、システム的なセキュリティ対策をする必要がない事はメリットです。その一方、クラウドサービスがサイバー攻撃を受けた際などには機密情報漏洩やデータ破損の危険性もあります。
ですので、サービス提供事業者の信頼性や、セキュリティ対策の安全性を事前に調べることが大切です。しかし近年のクラウドサービスでは、高い技術によってセキュリティ対策が施されているため、第三者から安全性の評価を受けているような大手事業者が行っているサービスを選べば、まず心配はいらないと言えるでしょう。

しかし、これはあくまでクラウドサービスのシステム的な安全性の話です。クラウドサービスを利用するためのIDやパスワードの管理の徹底を怠ると、思わぬ所から情報漏洩が起こる危険があります。安心できるサービスを利用しているからと言って慢心せず、万が一にも情報漏洩を起こさない体勢を構築することが重要なのです。

クラウドサービスを選ぶ際の注意点

クラウドのメリットやデメリットがお分かりいただけたと思いますが、では実際に導入する際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
ここでは、クラウドを導入する際に気をつけて欲しい4つのポイントをご紹介します。

サービスの利用しやすさ

特に、クラウドサービスを自社で取り入れたことがない、新たにIaaSやPaaSのサービスを利用しようとしているなどの場合には、サービスの利用しやすさは重要です。

  • 電話での相談は行っているか
  • チャットやメールでの相談は行っているか
  • サポートの対応時間(365日対応、24時間対応など)
  • 導入設定、運用、トラブル対応などのサポート範囲
  • サポートに料金が発生するか、またかかるならいくらなのか
  • マニュアルやQ&Aなどの、サポートコンテンツの充実度

こうした項目は事前にチェックしておくことをお勧めします。
特に、IaaSやPaaSのサービスを利用するには専門知識が必要となるため、よほど高度な知識を有していない限りは、サポート体制の充実は必須です。自社にとっての使いやすさをあらかじめ把握し、安心してサービスを利用できるようにしておきましょう。

セキュリティ対策レベル

デメリットの項目でも触れましたが、やはりセキュリティ対策レベルを事前に確認することはとても重要です。サイバー攻撃を受けて情報漏洩が発生すると、自社の機密データや顧客データなどが漏洩し、自社に甚大な損害が発生することにつながります。

確認する項目としては、暗号化通信やIPアドレス制限、端末認証など、セキュリティ対策に万全の体勢が取られているかをまず確認しましょう。その際、国際基準に則っているか、国際規格を取得しているかは安全性の大きな指標になります。
また、過去のトラブルの有無やサーバーの運用体制をチェックすることも安全性の確認には大切なことです。そして繰り返しになりますが、万全のセキュリティ対策が取られていると慢心せず、認証IDやパスワードの管理を徹底し、社内での安全性も万全なものにすることを忘れずに。

ランニングコスト

事業でクラウドサービスを利用するなら、コスト面で自社に適合するものを選ぶことは当然大切です。

クラウドサービスは、データ容量が大きくなるほど利用料金が上がるという特性があるため、テキストデータのようなデータ量の小さなものならまだしも、動画などの大容量データを多数扱う場合には大きな容量のプランが必要となります。

そのため、必要な容量を算出してから適切なプランを選択することで、無駄な支出が発生しないようにしましょう。また、データ容量の増減やプランの乗り換えが、後から簡単にできるかも確認してください。

オプション機能の有無や初期費用もサービスによって違いがあるため、トータルコストを算出して、自社での用途やランニングコストと予算の適合性を考えてサービスを選択しましょう。

用途に合わせて選ぶ

OneDriveならMicrosoft Office、Google DriveならGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートと相性が良いなど、クラウドサービスは自社でよく使用しているサービスやアプリと相性が良いものを選ぶと使いやすいです。
また、安価なプランでは、利用可能人数が制限されていることもあるため、利用する予定の人数を事前に把握して、問題なく使えるプランを選定することも大切です。

そして、どのような目的のために導入し、どのように活用するのかを事前に明確にしておきましょう。例えばECサイトの運用にクラウドサービスの利用を考えているなら、通信速度や処理速度(表示速度)はとても重要になります。ECサイトの運用では、ユーザーにストレスを与えることがページからの離脱につながってしまうからです。

自社での業務に取り入れる際も、僅かな差が積み重なると大きな差となり、業務の効率が大きく変わってしまいます。目的や活用法を明確にすることで、必要なサービスやプランが見えてきます。

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クラウドは現代社会では欠かせないものに

クラウドとは何なのか、クラウドを導入することのメリットやデメリット、どのような点に気をつけて導入すれば良いかを解説してきました。
クラウドは、自社に最適なものを選んで正しく利用すれば、とても便利で素晴らしいものです。そして現代のIT社会で事業を行うためには欠かせないものになりつつあります。
この記事を参考に、あなたの会社にあったクラウドサービスを取り入れてみてください。

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執筆者:ケイティケイ ITソリューション
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