お肌の毛穴が目立って気になる人も多いのではないでしょうか?特に小鼻や眉間など、目立つ箇所の毛穴は気になってしまうものです。

毛穴と一概に言っても、いくつかの種類があります。毛穴の悩みを解決するためには、毛穴の種類に応じたスキンケアを行うことが大切です。

この記事では、毛穴の種類についての特徴や正しいスキンケアの方法を解説します。毛穴ケアに役立つ生活習慣やNG行動も紹介しているので、ぜひ内容を確認してみてください。

毛穴の種類は?特徴と原因

毛穴の種類には、以下の7つがあります。

  • つまり毛穴
  • メラニン毛穴
  • 開き毛穴
  • 乾燥毛穴
  • たるみ毛穴
  • クレーター毛穴
  • 産毛による黒ずみ毛穴

それぞれについて、特徴と原因を解説していきます。

つまり毛穴

つまり毛穴とは、角栓と呼ばれる皮脂などの塊が詰まってしまっている状態の毛穴です。
触るとざらざらしていて、毛穴が白っぽい黄色に見えます。

つまり毛穴の主な原因は、皮脂が過剰に分泌されることです。分泌された皮脂は毛穴から皮膚の表面へ排出されますが、過剰に分泌されると、排出しきれずに毛穴の中に溜まってしまいます。

ターンオーバーの乱れも、つまり毛穴の原因です。お肌の状態が乱れていると古くなった皮膚が溜まって毛穴に蓋をしてしまい、分泌された皮脂は毛穴の中でどんどん溜まってしまいます。

メラニン毛穴

メラニン毛穴とは、毛穴の周りの皮膚が黒く色づいているために目立ってしまうことです。
毛穴に老廃物などが詰まっているわけではなく、周りの皮膚が色素沈着してしまっている状態なので、「毛穴ジミ」とも呼ばれます。

メラニンは人間の体の表面にある黒色の色素で、その役割は皮膚を紫外線から守ることです。紫外線に多く当たったり皮脂が溜まって毛穴が炎症を起こしたりしていると、毛穴の周りの皮膚を守るためにメラニンがたくさん作られ、毛穴が黒く見えてしまいます。

開き毛穴

開き毛穴とは、毛穴が開いているために目立ってしまう状態です。開き毛穴は鼻や頬に多く見られる毛穴で、老若男女問わず見られます。お肌を触った時にでこぼこした感覚があるのが特徴です。

開き毛穴は、皮脂が過剰に分泌されることで起こります。たくさんの皮脂が毛穴から一気に排出されると、毛穴が押し広げられて開いたままになってしまいます。

40代以降の方の開き毛穴は、加齢によってお肌のハリがなくなってきたことが主な原因です。お肌のハリがなくなってくると、一度開いた毛穴が元に戻りづらくなってしまいます。

乾燥毛穴

乾燥毛穴とは、お肌が乾燥していることで毛穴の周辺がしぼんでしまい、毛穴が目立ってしまう状態です。
保湿がしっかり行われているお肌の場合、毛穴の周りのお肌はふっくらとしているので、毛穴は目立ちません。

乾燥毛穴は、名前のとおり乾燥によって起こります。乾燥肌の人や、頬などの乾燥しやすい箇所で起こることが多いです。

たるみ毛穴

たるみ毛穴とは、お肌がたるんだことによって毛穴が縦長に広がった状態の毛穴です。毛穴が広がっている点では開き毛穴と同じですが、たるみ毛穴の場合は丸型ではなくしずく型に開くことが特徴です。

たるみ毛穴の原因は、お肌の老化です。お肌にハリや弾力がある間は、毛穴が開いても下に垂れ下がることなくそのままの場所にとどまります。お肌が老化して弾力が失われていると、開いた毛穴が重力に逆らえずに下方向へ開いてしまいます。

クレーター毛穴

クレーター毛穴とは、毛穴やその周りに凹凸ができてしまう状態です。ニキビ跡とも呼ばれるように、ニキビが重症化してしまった際に跡が残ってしまった状態のことを指します。

クレーター毛穴の原因は、ほとんどがニキビを適切に処置しなかったことです。ニキビを潰して長期化させてしまった際などに、お肌の回復ができなくなりクレーター状になってしまいます。

産毛による黒ずみ毛穴

産毛による黒ずみ毛穴は、太い産毛が毛穴から生えていることで毛穴が黒く見える状態です。
太い産毛が生えやすい小鼻や顎、眉間などに多く見られます。

産毛は寿命を迎えると抜け落ちて毛穴から排出されるのが普通です。ところが、毛穴が皮脂などで塞がれていると、抜け落ちるはずの産毛が外へ出られません。毛穴の中にとどまった産毛のせいで、毛穴が黒ずんで見えます。

毛穴悩みを悪化させるNG行動

毛穴悩みを解決する際には、毛穴がどの種類であったとしても、以下の行動を避けるようにしましょう。

  • 過度に洗顔する
  • 毛穴汚れを押し出す
  • 毛穴パックを使いすぎる

それぞれについて詳細を確認していきましょう。

過度に洗顔する

皮脂が多く分泌されるのを気にするあまり過度に洗顔してしまうことは、毛穴悩みを悪化させてしまうおそれがあるので注意しましょう。
特に皮脂の過剰分泌が原因の毛穴にとって、過度な洗顔は逆効果です。

洗顔をしすぎてしまうと、お肌のうるおいを保つのに必要な皮脂まで落としてしまいます。
皮脂がなくなると、お肌は乾燥を防ぐためにさらに皮脂を出すので、悪循環になります。

洗顔は1日に朝と夜の2回が理想的です。顔を洗う際は、洗浄力が強すぎる洗顔料を使わないようにしてお肌への負担を最小限にとどめましょう。

毛穴汚れを押し出す

毛穴汚れを押し出すことも、毛穴悩みを悪化させる行動です。
汚れが気になって無理に押し出そうとすると、お肌が傷ついて炎症を起こしてしまう可能性があります。

お肌が傷ついたり炎症を起こしたりすると、毛穴が余計に目立つ原因になります。
毛穴汚れは無理やり押し出すのではなく、適切にケアすることが大切です。

毛穴パックを使いすぎる

毛穴悩みを悪化させる行動には、毛穴パックを使いすぎることも挙げられます。
毛穴パックは粘着シートで毛穴の汚れを無理やり取り除くので、お肌を傷つける原因になります。

毛穴パックを使った後は毛穴が開いたままになりやすいため、使いすぎると汚れが溜まりやすくなる場合があります。
使用する際は説明書に書かれている頻度を守り、使用後にお肌を引き締める効果がある化粧水や乳液を使って保湿しましょう。

種類別!毛穴の正しいスキンケア方法は?

毛穴の悩みを解決するには、種類ごとに正しいスキンケアを行う必要があります。
毛穴の種類に応じた正しいスキンケア方法を確認していきましょう。

つまり毛穴は酵素洗顔ですっきり

つまり毛穴が気になる人は、酵素洗顔がおすすめです。
酵素には皮脂を分解する働きがあるので、酵素洗顔をすると毛穴に詰まっている汚れを落としやすいです。

酵素洗顔を行う際は、先にクレンジングを済ませておきましょう。
メイクの汚れは洗顔料では落ちない場合が多いので、お肌に刺激を与えないように優しくクレンジングをしてから洗顔すると良いです。

洗顔する際には、泡立てネットなどを使って泡立てた洗顔料でお肌を優しく洗います。
お肌に摩擦が加わると刺激となりお肌の負担になるので、泡をころがすようにしてできるだけお肌に触れないように洗顔します。

特に毛穴が気になる日には、酵素の泡を数分間のせたままにして泡パックをするのがおすすめです。
泡パックをする場合は、お肌への負担を考えて週1~2回にとどめましょう。

メラニン毛穴には紫外線対策が必須!

メラニン毛穴を改善するためには、紫外線対策が必須です。
メラニン毛穴は紫外線を浴びてお肌にメラニンが作られることが原因なので、できるだけ紫外線を浴びないようにすることが大切です。

紫外線対策として、メイクをする前に日焼け止めを塗るようにしましょう。
外出しない日でも、紫外線は窓から家の中まで入ってくるので日焼け止めが必須です。

日焼け止めを選ぶ際は、天気や外出の有無に応じて強さを変えるようにしましょう。
日焼け止め効果の高いものはお肌への負担も大きくなるので、外出しない日や雨の日は日焼け止め効果が弱めのお肌に優しい日焼け止めを使うと良いです。

開き毛穴と乾燥毛穴には適切な保湿が効果的

開き毛穴や乾燥毛穴で悩んでいる人は、保湿の方法を見直しましょう。
毛穴の種類に応じた成分を含む基礎化粧品を使って適切な保湿を行うことで、開き毛穴や乾燥毛穴の改善が見込めます。

開き毛穴は皮脂が過剰に分泌されることで起こるので、ビタミンCやナイアシンアミドなどの皮脂の分泌を抑える成分が含まれる化粧品がおすすめです。
開いた毛穴を引き締めるために、引き締め効果がある化粧品を使うことも良いでしょう。
「収れん化粧水」や「トーニングローション」と記載されている化粧品は引き締め効果が見込めます。

乾燥毛穴を改善したい人は、保湿力の高いクリームを使いましょう。
化粧水でお肌に水分を与えた後にクリームで蓋をすることで、お肌の水分が蒸発して乾燥するのを防いでくれます。

たるみ毛穴にはアンチエイジング用の化粧品がおすすめ

たるみ毛穴は加齢が原因なので、アンチエイジング用の化粧品を使うと良いでしょう。
特にレチノールやナイアシンアミドなどの成分は、たるみに有効と言われています。

レチノールやナイアシンアミドは、コラーゲンの生成を助けてくれる成分です。
コラーゲンは肌にハリをもたらすので、化粧品だけでなくサプリメントなどで摂取することもおすすめです。

一般的に、アンチエイジングは20代後半からはじめるのが良いと言われています。
20代後半になるとお肌のターンオーバーが乱れやすくなり、たるみやしわが出やすくなります。
アンチエイジングに早すぎることはないので、たるみ毛穴の予防として取り入れるのもおすすめです。

クレーター毛穴は美容医療を検討しよう

クレーター毛穴が気になる人は、美容医療を検討しましょう。
クレーター毛穴はニキビが重症化して跡になった状態なので、セルフケアだけで短期間に改善することは難しいです。

クレーター毛穴を改善する美容医療には、以下があります。

治療法 特徴
フラクショナルレーザー 肌の表面に微細なマイクロビームを照射する。マイクロビームの熱エネルギーでコラーゲンなどを作るように促し、お肌を再生させる。
ダーマペン 髪の毛より細い針でお肌の表面に小さな穴を開ける。開いた穴を修復しようとするお肌の治癒力を使って、クレーター毛穴を改善させる。
ポテンツァ 極細の針でお肌の表面に穴を開け、高周波を流す。お肌の治癒力を利用するだけでなく、高周波が細胞を活性化させることで、コラーゲンなどの生成が促される。

クレーター毛穴の深さや肌質によって適当な治療法が変わるので、まずは美容皮膚科のカウンセリングで、肌の状態を確認してもらいましょう。

産毛による黒ずみ毛穴には産毛ケアが大切!

産毛による黒ずみ毛穴を改善するには、こまめに産毛を処理することが大切です。
カミソリなどを使って自分で処理できますが、根本的に改善したい人は脱毛サロンや美容皮膚科で脱毛することを検討しましょう。

脱毛サロンでは、お肌に光を当てて毛根にダメージを与えます。
脱毛サロンで使われる光は、毛の黒い色素に反応する性質を利用した脱毛方法なので、薄い産毛まで完全に処理することは難しいです。

美容皮膚科で行われる医療脱毛は、お肌にレーザーを当てて毛を作る細胞を破壊します。
細胞を破壊する分、脱毛サロンよりも高い効果が見込めると言われているので、産毛をなくしたい人は医療脱毛がおすすめです。

毛穴ケアに役立つ生活習慣

毛穴ケアを意識する際には、スキンケアだけでなく生活習慣も見直してみましょう。特に役立つ生活習慣は以下の3つです。

  • バランスの良い食事を心がける
  • 適度に運動する
  • 十分な睡眠時間を確保する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

バランスの良い食事を心がける

毛穴が目立たない健康的なお肌には、バランスの良い食事がかかせません。
食事のバランスが偏っていると、お肌をつくるのに必要な成分が足りなくなってしまい、毛穴が目立つようになります。

バランスの良い食事を心がける際は、お肌を作る成分のタンパク質やビタミン類を積極的に摂るよう意識しましょう。
タンパク質は鶏肉や魚介類に多く含まれているので、毎回の食事に少しずつ取り入れると良いです。

ビタミン類は緑黄色野菜に多く含まれています。
特にビタミンCやビタミンEは、お肌の酸化を防いで毛穴を目立ちにくくしてくれるので、積極的に摂ることをおすすめします。
食べ物から摂るのが難しい場合は、野菜ジュースやサプリメントを活用するのも良いでしょう。

皮脂が原因のつまり毛穴や開き毛穴に悩んでいる人は、揚げ物などの脂っこい食事を控えることもおすすめです。
脂っこい食事をすると皮脂の分泌を促してしまうので、同じ食材でも調理法を変えるなどの工夫をしてみましょう。

適度に運動する

適度に運動することも、毛穴ケアの1つです。運動をすると、汗をかいて皮脂などの老廃物を体の外へ出す働きが高まります。
老廃物を排出してお肌の表面をきれいな状態に保てるので、定期的に運動する習慣をつけましょう。

毛穴ケアのために運動をする際は汗をかくことが大切です。
筋トレや負荷の大きい運動などの体を鍛えるための運動も良いですが、運動習慣がない人は軽いストレッチやウォーキングからはじめることをおすすめします。

ホットヨガやサウナスーツを着用しての運動も、汗をかきやすいので毛穴ケアに良いでしょう。
ただし、運動する際は水分を摂ることを意識しないと、かえって水分不足で乾燥してしまう原因になります。

十分な睡眠時間を確保する

毛穴ケアを行う際は、睡眠時間を十分に確保するようにしましょう。
お肌のターンオーバーを正常に働かせるためには、寝ている間に分泌される成長ホルモンが必要不可欠です。

成長ホルモンを十分に分泌させるためには、最低でも6時間の睡眠時間を確保しましょう。
成長ホルモンはほとんどが寝ている間に分泌され、入眠して3~4時間後から多く分泌されると言われています。十分な睡眠時間を取ることで、毛穴悩みをより早く改善することが期待できます。

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種類別の毛穴ケアで美肌を手に入れよう!

この記事では、毛穴の種類別に原因や正しいスキンケア方法を解説しました。
種類によって適切なスキンケア方法が異なるので、自分の毛穴がどのタイプなのかを知ることから毛穴ケアをはじめましょう。

毛穴の主な種類と原因は、以下のとおりです。

  • つまり毛穴: 皮脂が過剰分泌されて、毛穴が詰まって起こる。
  • メラニン毛穴: 毛穴の周りの皮膚が紫外線による色素沈着で黒く見える。
  • 開き毛穴: 皮脂が過剰分泌されて、毛穴が開くことによって起こる。
  • 乾燥毛穴: お肌が乾燥して毛穴の周辺の皮膚がしぼみ、毛穴が目立っている。
  • たるみ毛穴: 加齢などでお肌がたるむことによって起こる。
  • クレーター毛穴: 重症化したニキビが治った跡。
  • 産毛による黒ずみ毛穴: 濃い産毛が生えているため、毛穴が黒ずんでいるように見える。

毛穴の種類に応じたスキンケアをすることで、より早く毛穴悩みを改善できるでしょう。
また、スキンケアだけでなく生活習慣やNG行動を控えるといったことも重要です。

適切なケアをして、毛穴の目立たない美肌を目指しましょう。