敏感肌の人は、肌質の改善が難しく長年悩まされたり、自分に合う化粧品を見つけることが難しかったりします。敏感肌のスキンケアはどのようにしたら良いのか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
敏感肌のスキンケアには、正しい方法と商品の選び方があります。スキンケアを適切に行うことで、敏感肌の症状が出づらくなることも期待できるでしょう。
この記事では、敏感肌の正しいスキンケアを解説します。敏感肌の人が避けるべき成分も解説するので、ぜひ内容を確認してみてください。
そもそも敏感肌って何?
敏感肌とは、外からの刺激に対して過敏に反応するお肌のことです。敏感肌の人はちょっとした環境の変化などの刺激に弱く、様々な肌トラブルを引き起こしやすくなります。
敏感肌の人は、以下のような症状を感じることが多いです。
- お肌がひりつきやすい
- すぐにお肌が乾燥する
- 赤みが出やすい
- かゆくなりやすい
- ニキビがすぐにできてしまう
このような症状が気になってお肌を頻繁に触ってしまうと、お肌がさらに傷ついてしまいます。目に見えない小さな傷口から雑菌が入り、さらに症状を悪化させてしまう人も少なくありません。
敏感肌の原因
敏感肌の原因には、以下の3つがあります。
- 乾燥によってお肌のバリア機能が低下している
- 環境の変化や花粉などの外的要因
- 睡眠不足やストレスなどの内的要因
それぞれについて詳細を確認してみましょう。
乾燥によってお肌のバリア機能が低下している
敏感肌は、乾燥によってお肌のバリア機能が低下することで起こります。お肌のバリア機能が低下すると、通常だとバリア機能のおかげで気にならなかったわずかな刺激にもお肌が反応してしまい、ひりつきや赤みといった敏感肌の症状が出てしまうのです。
お肌の1番外側には「角質層」という層があり、正常な状態であれば水分をたっぷり含んでお肌を外からの刺激から守ってくれます。お肌が乾燥して角質層の水分が減ってしまうと、角質層が十分に働けずバリア機能が低下します。
環境の変化や花粉などの外的要因
敏感肌の原因には、環境の変化や花粉などの外的要因も挙げられます。外部からの刺激が大きいと、お肌が変化に耐えられず過敏に反応してしまうのです。
外的要因で最も多いのが、季節の変わり目による環境の変化です。季節の変わり目は気温や紫外線の量が日によって変わりやすく、お肌が対応できずに敏感になってしまいます。
また、アレルギー体質の人は花粉や汗、ダニやハウスダストに反応してしまい、お肌が敏感になります。一度アレルギー反応が起きてしまうと、なかなか治りづらく長引いてしまうことも多いです。
睡眠不足やストレスなどの内的要因
敏感肌の原因には、睡眠不足やストレスなどの内的要因もあります。睡眠不足やストレスなどによって免疫が落ちると、普段よりも刺激に反応しやすくなり敏感肌になってしまいます。
特に、睡眠不足には注意が必要です。お肌の細胞を回復させる成長ホルモンは、ほとんどが寝ている間に分泌されると言われているので、睡眠が不十分だとお肌の状態が悪化し、刺激に弱くなってしまいます。
敏感肌のスキンケア方法
敏感肌のスキンケア方法として、以下の4つに気をつけましょう。
- 洗顔はお肌に負担がかからないようにする
- 肌に合った化粧品で保湿する
- 紫外線対策を入念に行う
- お肌に優しいメイクを心がける
それぞれについて、詳しく解説していきます。
洗顔はお肌に負担がかからないようにする
敏感肌の人は、洗顔の際にお肌に負担がかからないようにしましょう。敏感肌は外からの刺激に過敏に反応してしまうので、できるだけ刺激を与えないように優しく洗顔することが大切です。
お肌に負担をかけないためには、まずぬるま湯で軽く予洗いしてから洗顔料を使いましょう。洗顔料を使う時は、手に吸い付くくらいの弾力がある泡を作ってから優しく洗います。手で直接お肌を触らずに、泡を転がすようにして洗うことがポイントです。
洗顔後は、洗顔料がお肌に残らないようにしっかり洗い流し、こすらないようにしながら清潔なタオルなどで水分を吸い取ります。タオルでお肌を軽く抑えるようにして摩擦を与えないようにすることが大切です。
濃いアイメイクを落とす際など、どうしてもこする必要がある場合はその部分だけにしましょう。オイルクレンジングなどのこすらなくてもメイクを落とせるスキンケア用品を使うこともおすすめです。
肌に合った化粧品で保湿する
敏感肌のスキンケア方法には、肌に合った化粧品で保湿することがあります。洗顔後のお肌はそのままにしておくと乾燥し敏感肌を悪化させてしまうので、適切に保湿しましょう。
保湿をする際は、化粧水と乳液やクリームを使って2重に保湿します。化粧水はお肌に水分を与える役割があり、乳液やクリームはお肌の水分が逃げないように油分で蓋をする役割があります。敏感肌は乾燥が原因の1つなので、二重の保湿が効果的です。
保湿する際は洗顔時と同様、摩擦を与えないように手で優しく抑えながら保湿しましょう。コットンは繊維がお肌を刺激する原因になるので、できるだけ使用せずに清潔な手を使います。パンパンと叩くようにして保湿をしてしまうとお肌に刺激を与えるので、控えた方が良いでしょう。
敏感肌の人は使う化粧品によっても症状が出てしまう場合があるので、自分の肌に合った化粧品で保湿することが大切です。敏感肌向けのスキンケア用品の選び方は、このあと解説するのでぜひ確認してみてください。
紫外線対策を入念に行う
紫外線対策を入念に行うことも、敏感肌のスキンケアとして有効です。紫外線を浴びるとお肌に刺激を与えてしまう上、紫外線によってお肌の水分が蒸発し、乾燥を引き起こします。
紫外線からお肌を守るために、日中は常に日焼け止めを塗りましょう。紫外線は1年を通して地球に降り注いでおり、家の中にまで届きます。夏や外出時だけでなく、1年中家の外でも中でも塗ることが必要です。
日焼け止めには、「PA」と「SPF」という2つの数値が記載されています。2つの数値はどんな種類の紫外線に対して有効かが異なり、以下の違いがあります。
名称 | 有効な紫外線の種類 | 有効な紫外線の特徴 |
---|---|---|
PA | UV-A |
・光の波長が長く、お肌の奥まで届く。 ・肌のうるおいを保つ成分を破壊する。 |
SPF | UV-B |
・光の波長が短く、お肌表面へのダメージが大きい。 ・日焼け後の肌が黒くなる原因となる。 |
「PA」や「SPF」の値が大きければ大きいほど紫外線に対する効果も高まりますが、その分お肌への負担も大きいです。室内にいる時は値の低いものを使い、真夏の屋外では値の強いものを使うなど、状況に応じて使い分けることで必要以上にお肌に負担をかけずに済みます。
お肌に優しいメイクを心がける
敏感肌の人は、お肌に優しいメイクを心がけましょう。特にお肌に優しいベースメイクは負担になるのではなく、お肌の表面に膜を作ってくれます。膜を作ることにより、紫外線や花粉、ほこりなどの外部の刺激からお肌を守ることが可能です。
ベースメイク用品は落としやすいものや24時間つけることが可能なものなどを選ぶことで、お肌の負担を減らしながら外部の刺激をブロックできます。敏感肌向けと記載されているものも、お肌への刺激を考えて成分が調整されているのでおすすめです。
敏感肌のスキンケア用品はどう選ぶ?
敏感肌のスキンケア用品の選び方は、以下の3つです。
- 敏感肌向けの商品を選ぶ
- 低刺激の商品を選ぶ
- 保湿成分を確認する
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
敏感肌向けの商品を選ぶ
敏感肌の人は、敏感肌向けの商品を選ぶようにしましょう。敏感肌向けの商品を選べば、スキンケア用品がお肌に合わない可能性が低くなります。
特に、商品テストを実施している商品がおすすめです。商品テストには、以下の種類があります。
テスト名 | 詳細 |
---|---|
パッチテスト | 製品を皮膚に塗って反応を確認することで、皮膚に対する刺激の強さを調べる。 |
アレルギーテスト | パッチテストを一定期間行った後に一度休止し、再度パッチテストを行ってアレルギー反応が出ないかを確認する。 |
スティンギングテスト | 製品を皮膚に塗った時に、一時的なひりひり感やかゆみが起こるかどうかを調べる。 |
※アレルギーテストには、上記のほかにもさまざまな方法があります。
これらのテストをクリアした商品であれば、敏感肌の人でも肌に合う可能性が高いです。特にアレルギーテストは厳しい条件でテストが繰り返されるので、アレルギーテストをクリアしているかどうかを、商品を選ぶ基準にするのが良いでしょう。
ただし、本当に肌に合うかどうかは個人差があるので、商品テストをクリアしたものを実際にいくつか使って確かめてみましょう。試す場合は、腕の内側の皮膚がやわらかい箇所で少量塗って経過を観察するのがおすすめです。
低刺激の商品を選ぶ
敏感肌の人は、低刺激の商品を選ぶこともおすすめです。敏感肌は外からの刺激に対して過敏になってしまうので、できるだけ刺激が少ないものを選んでお肌が反応してしまうのを防ぎましょう。
具体的には、ピーリング作用のあるスキンケア用品は避けた方が良いです。ピーリングとはお肌の表面に溜まっている古い角質を溶かして取り除くスキンケアなので、肌への刺激と負担が大きくなります。
メントールが配合されているスキンケア用品も、敏感肌の人にはおすすめしません。メントールにはすっとした爽快感がありますが、刺激が強いので敏感肌の人は避けた方が良いでしょう。
低刺激でおすすめなのが、赤ちゃんにも使用可能と記載されている商品です。スキンケア用品と一概にいっても、化粧水や洗顔料、美容液、乳液、日焼け止めクリームなど様々な種類があります。そのうちの1つを低刺激なものにするだけでも、敏感肌の症状が抑えられる場合があるので、特に症状がひどいと感じる場合は取り入れてみましょう。
保湿成分を確認する
敏感肌の人がスキンケア用品を選ぶ際には、保湿成分を確認しましょう。敏感肌は乾燥によるバリア機能の低下によって起こるため、スキンケアの際は保湿が非常に重要です。
保湿成分を確認する際は、以下の表を参考にしてみましょう。
成分名 | 詳細 |
---|---|
ヒアルロン酸 | 保水力が高く、空気中の水分を引き寄せて肌を保湿する。 |
アミノ酸 | 人の肌に元々備わっている「天然保湿因子」の主な成分。 |
コラーゲン | 肌の表面を保護することで、水分が蒸発するのを防ぐ。 |
スクワラン | 肌になじみやすいオイル成分。肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ。 |
成分によって役割が違うので、様々な成分がバランス良く配合されているかも確認する必要があります。
例えば、ヒアルロン酸とコラーゲンは同時に与えることでお肌の保湿力をさらに高められる、相性の良い組み合わせです。
保湿をしっかり行うためには、こってりとしたテクスチャーの製品を選ぶことも重要です。表にある保湿成分が多く含まれていれば、自然とテクスチャーも濃厚になります。
敏感肌の人が避けるべき成分
敏感肌の人が避けるべき成分には、以下の4つが挙げられます。
- アルコール
- パラベン
- 石油系界面活性剤
- 香料
それぞれについて詳細を確認してみましょう。
アルコール
敏感肌の人が避けるべき成分の1つ目は、アルコールです。アルコールは肌を乾燥させてしまう上、アルコール自体がお肌に刺激を与える可能性があります。
アルコールは殺菌効果や防腐効果があり、化粧品の鮮度を保ってくれるためよく使用されています。また、水や油には溶けにくい香料などの成分を溶かすために、アルコールが配合されている製品は多いです。
しかし、アルコールには「揮発性」という、蒸発しやすい性質があります。アルコールが配合された化粧品をお肌に使用すると、アルコールが揮発するのと同時にお肌の水分まで蒸発してしまいます。
また、アルコールはかぶれを感じやすい人が多い成分です。ピリつきや赤みが生じる恐れがあり、お肌への刺激となるので注意が必要です。
パラベン
敏感肌の人は、パラベンも避けるようにしましょう。パラベンはアレルギー反応が起こりやすい物質といわれており、お肌に刺激となります。
パラベンはアルコールと同様、殺菌や防腐のために使われています。一方で、お肌から摂取すると湿疹などのアレルギー反応が起こる可能性があるといわれており、最近ではパラベンを使用している化粧品は少ないです。
使用が禁止されている訳ではないので、現在でもパラベンを使用した化粧品は販売されています。商品の成分表を確認して、パラベンが入っていないものを選ぶようにしましょう。
石油系界面活性剤
石油系界面活性剤も、敏感肌の人が避けるべき成分の1つです。石油由来の成分はお肌に刺激を与えやすく、敏感肌になる可能性があります。
石油系界面活性剤とは、石油由来の原料から人工的に作られた界面活性剤です。界面活性剤は皮脂を取り除くために使われる成分ですが、石油由来の場合はお肌に浸透したり留まったりして刺激を与えてしまいます。
石油系界面活性剤がお肌に浸透し長く留まると、皮脂を取り除く効果が持続して必要以上に皮脂がなくなってしまいます。皮脂がなくなりすぎると、お肌が乾燥してしまい敏感肌になる可能性も高まるでしょう。
石油系界面活性剤が配合されていると、しっとりとした感覚が長続きして保湿されている気になりやすいです。保湿力の高い製品を選びたい場合は、ヒアルロン酸やアミノ酸などが配合されている製品を選び、石油系界面活性剤を避けましょう。
香料
敏感肌の人が避けるべき成分には、香料もあります。香料は肌への刺激になる可能性があります。
香料は、製品の香りをより良いものにしたり、配合されている他の成分の臭いを隠すために使用される物質です。そのため、お肌に良い影響がある訳ではありません。
香料には複数の成分を混ぜて作られた物も多く、具体的な成分名が表示されていないことも多いです。敏感肌の人はどんな成分に反応するか分からないため、香料が入っていないシンプルな成分の製品を選んだ方が良いでしょう。
敏感肌のスキンケアの見直しは洗顔からはじめよう
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- お試しトライアル7包、通常製品30包
- 形状:個包装(1包あたり0.8g)
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さらに13種類の果実&植物由来成分がみずみずしく艷やかな素肌へ。
薬用成分配合なのでニキビ予防もばっちりです。
個包装なのでパートナーやご家族で衛生的に使用できます。
敏感肌のスキンケアはやり方と何を使うかが重要!
この記事では、敏感肌の正しいスキンケアについて解説しました。敏感肌のスキンケアは、お肌に合った商品を使って負担の少ない方法で行うことが重要です。
敏感肌のスキンケア方法で特に重視したいのは、以下の4つです。
- 洗顔はお肌に負担がかからないようにする
- 肌に合った化粧品で保湿する
- 紫外線対策を入念に行う
- お肌に優しいメイクを心がける
お肌に負担をかけずに乾燥や刺激を防ぐことが、敏感肌のスキンケア方法で大切なことです。特に紫外線対策は夏場だけしかしない人も多いので、1年中行うようにしましょう。
敏感肌のスキンケア用品は、以下のポイントに気をつけながら選びましょう。
- 敏感肌向けの商品を選ぶ
- 低刺激の商品を選ぶ
- 保湿成分を確認する
具体的な成分まで調べられる場合は、アルコールやパラベン、石油系界面活性剤や香料といった、刺激になりやすい成分を避けることも重要です。やり方と使う物にこだわって、敏感肌に適したスキンケアを心がけましょう。