「頭皮のにきびの治し方を知りたい!」「ブラシをするたびに痛くてストレス…」「毎日シャンプーして清潔にしているのに、にきびができる原因は何?」
何度も繰り返す頭皮のにきびに悩んでいる人は、実は少なくありません。
放っておくと頭皮環境が悪化し、髪の毛が抜けるなど別のトラブルにつながる恐れもあるため、注意が必要です。
そこで今回は、頭皮のにきびができる原因・メカニズムなどを詳しく解説します!
具体的な対策も紹介しますので、頭皮のにきびに悩んでいる方はぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
にきびが頭皮にできるメカニズム
にきびのないスッキリとした頭皮をキープするために、まずは、にきびができるメカニズムを知ることが大切です。
どのようにして頭皮のにきびができるのか、以下のポイントに沿って紹介します。
- 皮脂の過剰分泌
- ターンオーバーの乱れ
- 頭皮の毛穴づまり
- アクネ菌の増殖
1つずつ、順を追って見ていきましょう。
皮脂の過剰分泌
にきびが頭皮にできる際、皮脂の過剰分泌がきっかけになることが多くあります。
頭皮は皮脂腺が多く分布しているため、身体の中でも特に脂っぽくなりやすい部分です。
過剰に分泌された皮脂が毛穴の中に詰まることで、にきびのできやすい頭皮状態になります。
ターンオーバーの乱れ
にきびが頭皮にできる流れとして、肌の生まれ変わりを促す「ターンオーバー」が乱れることも大きく影響します。
睡眠不足・乾燥・誤ったヘアケアなどによりターンオーバーが乱れると、肌に不要な角質がたまり、毛穴をふさぐため注意が必要です。
本来はがれ落ちるはずだった古い角質が毛穴に詰まることで、さらに頭皮環境が悪化し、にきびができやすくなります。
頭皮の毛穴づまり
頭皮の毛穴がつまることで、にきびができるリスクが一気に高まります。
過剰な皮脂や不要な角質が毛穴の出口に詰まることで、皮脂が排出できず毛穴の中にたまっていきます。
アクネ菌の増殖
頭皮の毛穴内で皮脂が詰まった状態になると、その皮脂をエサとするアクネ菌が増殖しやすくなります。
毛穴内で炎症が起こり、にきびが発生!
そのままケアを怠ると、痛みや腫れのある炎症したにきびに進行していきます。
頭皮のにきびができる原因
にきびが頭皮にできるメカニズムが分かったところで、具体的な原因についても紹介します。
にきびが頭皮にできる主な原因は、次の8つです。
- 頭皮のムレ
- 誤ったヘアケア
- 洗いすぎやゴシゴシ洗い
- シャンプー後に濡れたまま放置
- 整髪料やヘアカラーの刺激
- 紫外線の影響
- 生活習慣・食生活の乱れ
- ストレス
1つずつ、詳しく解説します。
頭皮のムレ
頭皮ににきびができる1つ目の原因は、頭皮のムレです。
頭皮は汗をかきやすく、髪の毛が密集している部分。
通気性が悪く非常にムレやすい環境のため、にきびの原因となるアクネ菌が繁殖しやすくなります。
さらに、ムレた状態の頭皮はバリア機能が低下するためデリケートな状態です。
少しの刺激で、にきびなどの皮膚トラブルが起きやすくなります。
誤ったヘアケア
頭皮ににきびができる2つ目の原因は、誤ったヘアケアです。
毎日シャンプーしてもにきびができる場合、頭皮がきれいに洗えていない可能性があります。
頭皮の汚れが落ち切っていないと、皮脂や汚れが毛穴に詰まり、にきびができやすい状態になります。
また、すすぎ残しによる皮膚刺激も、にきびができる原因の1つです。
ていねいに地肌を洗い、十分にすすぎを行うように意識しましょう。
洗いすぎやゴシゴシ洗い
頭皮ににきびができる3つ目の原因は、洗いすぎや、ゴシゴシと力を入れて洗うことです。
爪を立てたり、力をいれて強く洗うと頭皮が傷つき、にきびなどの皮膚トラブルが起きやすくなります。
指の腹を使い、優しくていねいに洗うように心がけましょう。
また、洗いすぎもにきびを引き起こす原因の1つです。
頭皮の脂っぽさが気になるからといって、1日に何度もシャンプーするのはNG。
皮脂を奪い過ぎることで頭皮が乾燥し、トラブルを起こしやすくなります。
シャンプー後に濡れたまま放置
頭皮ににきびができる4つ目の原因は、シャンプーした後の髪を、濡れたまま放置することです。
髪が濡れたままの状態で放置すると、湿気により雑菌が繁殖しやすくなります。
さらに、頭皮がふやけることでバリア機能が低下し、にきびなどのトラブルにつながるので注意が必要です。
フケやニオイの原因にもなるので、シャンプー後は時間を空けずに乾かすようにしましょう。
整髪料やヘアカラーの刺激
頭皮ににきびができる5つ目の原因は、整髪料やヘアカラーの刺激です。
整髪料の成分が刺激となり、にきびを引き起こす場合があります。
毛穴詰まりのリスクもあるので、髪をセットする際は、なるべく整髪料が地肌につかないように注意しましょう。
またヘアカラーの薬剤は刺激が強い傾向にあるので、頻繁に行うと頭皮を痛める恐れがあります。
ヘアカラーやブリーチなどの頻度が高い人は、注意が必要です。
紫外線の影響
頭皮ににきびができる6つ目の原因は、紫外線による影響です。
見落とされがちですが、顔や身体と同じように頭皮も日焼けをします。
紫外線を浴びることでダメージを受け、頭皮が乾燥状態になると、少しの刺激でも炎症を起こすようになります。
弱った頭皮は、にきびなどのトラブルを起こしやすくなるので、日頃から帽子をかぶるなどのUV対策を意識しましょう。
生活習慣・食生活の乱れ
頭皮ににきびができる7つ目の原因は、生活習慣や食生活の乱れです。
特に、睡眠不足は注意する必要があります。
ホルモンのバランスが乱れることで皮脂分泌も活発になり、にきびができやすくなるためです。
参照元:皮膚科Q&A にきび 睡眠時間について|公益社団法人 日本皮膚科学会
また脂っこい食事やビタミン類の不足も、にきびができる要因になります。
頭皮の皮脂分泌が過剰になるのを防ぐよう、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
ストレス
頭皮ににきびができる8つ目の原因は、ストレスです。
ストレスによって自律神経が乱れると、男性ホルモンが活発になります。
男性ホルモンは皮脂腺の働きを刺激するため、皮脂分泌が過剰になり、頭皮のにきびへと繋がります。
またストレスがかかると、ストレスホルモンと呼ばれる「コレチゾール」の分泌が増え、免疫力を低下させることがわかっています。
免疫力の低下とアクネ菌の増殖が重なると、にきびができるリスクが高くなるので注意しましょう。
簡単にできる頭皮のにきび対策9つ
頭皮のにきび対策の重要なポイントは、すでにあるにきびの悪化を防ぐのと同時に、にきびができないようにケアすることです。
ここでは、簡単にできる頭皮のにきび対策を9つ紹介します。
- にきびの部分を触らない
- 正しくシャンプーする
- 洗髪後はすぐにドライヤーで乾かす
- 枕カバーはこまめに洗う
- 頭皮のムレを防いで清潔を保つ
- 乾燥している場合は保湿する
- 紫外線から頭皮をガードする
- 生活習慣・食事の改善
- 市販薬を利用する
1つずつ具体的に解説していくので、ぜひチェックしてみてください。
にきびの部分を触らない
にきびがすでにできている場合は、なるべく患部に触れないようにすることが重要です。
無理ににきびを潰すなどの行為は、逆に悪化させる危険があるため、絶対にやめましょう。
シャンプー後のタオルドライやブラシを通す際も、にきびの部分を刺激しないように注意してください。
正しくシャンプーする
頭皮のにきびを防ぐために、正しいシャンプー方法で洗髪を行うようにしましょう。
下の表を参考に、ポイントをチェックしてみてください!
正しいシャンプー方法 | シャンプーする際のポイント |
---|---|
1. シャワーで汚れを落とす |
・シャワーでの予洗いは時間をかけて行う ・地肌の汚れをすべて流すイメージで洗う |
2. 十分に泡立てる |
・汚れをおとすために泡が重要 ・洗顔ネットを使うと泡立ちがアップする |
3. 優しく地肌を洗う |
・指の腹を使って洗う ・爪を立てるのは、地肌を傷つけるのでNG ・マッサージするように洗う |
4. しっかりとすすぐ |
・十分すぎるほどすすぐのが◎ ・地肌をこすらず、優しく流す |
洗髪後はすぐにドライヤーで乾かす
頭皮のにきび対策として、シャンプー後はすぐに髪を乾かすことが大切です。
髪を濡れたままにしておくと頭皮も湿った状態になり、バリア機能の低下やアクネ菌の繁殖を招きやすくなります。
特に髪が濡れたまま寝るのは、にきびのリスクが高くなるため、避けるのがベターです。
枕カバーはこまめに洗う
頭皮のにきびを防ぐには、清潔を保つことが重要なポイントです。
眠っている間に出る汗や皮脂により、枕カバーは思っている以上に汚れています。
寝ている間ずっと頭皮に触れるものなので、できれば毎日洗濯するのが理想です。
毎日洗うのが難しい場合は、最低でも週に1回は洗うようにしましょう。
頭皮のムレを防いで清潔を保つ
頭皮のにきび対策として、ムレを防いで清潔な状態を保つことも重要です。
特に夏場は汗をかきやすいため、雑菌が繁殖しやすくなります。
汗をかいたらこまめに拭く、頭皮用のリフレッシュミストなどを利用するなど、ムレない状態をキープしましょう。
また、帽子をかぶる際は通気性の良いものを選び、時々帽子を脱いで湿気を飛ばすのが効果的です。
乾燥している場合は保湿する
頭皮の乾燥も、にきびができる原因の1つです。
目安の1つとして、パサパサとした乾いたフケが出る場合は、頭皮のうるおいが不足している可能性があります。
乾燥を引き起こすような刺激の強いシャンプーの使用をストップし、敏感肌用のシャンプーを検討しましょう。
頭皮用の保湿ローションをシャンプーの後に塗り、うるおいを補給してください。
保湿の際、毛穴づまりを起こす可能性があるため、油分の多いものは避ける方が良いでしょう。
紫外線から頭皮をガードする
頭皮のにきびを防止するには、紫外線から地肌を守ることも大切なポイントです。
紫外線ダメージは肌の乾燥やバリア機能の低下に直結し、少しの刺激でにきびなどのトラブルが起こる恐れがあります。
顔と違い日焼け止めを塗るのは難しいため、帽子をかぶる・日傘をさすなどのUV対策を検討しましょう。
生活習慣・食事の改善
頭皮のにきびを防ぐためには、生活習慣や食事の改善が有効です。
生活習慣の面では、質の良い睡眠を取るように意識しましょう。
肌は眠っている間に生まれ変わるため、睡眠の質は頭皮環境にも影響します。
理想は6時間以上です。
睡眠時間の確保ができない場合は、アロマを利用したり寝室の環境を整えるなど、睡眠の質を上げる工夫を取り入れてみてください。
また食事の面では、栄養バランスを意識し、身体の内側からケアすることが大切です。
インスタント食品や揚げ物は控えめにし、脂質の代謝をサポートするビタミンB2やビタミンB6を多く取るように心がけましょう。
ビタミンB2を多く含む食材は納豆・レバー・乳製品など、ビタミンB6を多く含む食材は鮭、バナナ、サツマイモなどです。
市販薬を利用する
にきびができてしまった時は、頭皮にきび用の薬を利用するのも1つの方法です。
炎症や痛みがない状態の初期のにきびであれば、市販薬でケアできます。
出来てしまったにきびは薬で対処しつつ、新たなにきびができない頭皮環境を作るように心がけましょう。
にきび以外のトラブルの可能性に注意
頭皮のにきびだと思っていたものが、実は別の皮膚トラブルである場合があります。
にきびケアをしても改善しない時は、他のトラブルである可能性も視野に入れましょう。
にきびと間違いやすい頭皮トラブルとして、以下のようなものがあります。
- 毛嚢炎
- 脂漏性皮膚炎
- 接触皮膚炎
それぞれの症状を紹介しますので、自身の頭皮の状態と照らし合わせてチェックしてみてください。
毛嚢炎
毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛根の周りが炎症する皮膚トラブルです。
数日で自然に治る場合もありますが、悪化すると膿を持ったり痛みが出ることがあります。
毛嚢炎の症状
・毛穴が赤くブツブツになる
・膿を持ったできものになる
・かゆみやピリピリした痛みがある
脂漏性皮膚炎
脂漏性湿疹は、皮脂の分泌が活発な部分に出る湿疹です。
カビ(真菌)の一種である「マラセチア」が原因で発症し、真菌剤などの適切な薬で改善します。
脂漏性湿疹の症状
・かゆみが出る
・皮膚が赤くなる
・かさぶたやフケが出る
接触皮膚炎
接触性皮膚炎は、いわゆる「かぶれ」といわれる症状です。
何らかの物質に触れることでアレルギー反応や刺激が起き、炎症や湿疹などが出ます。
症状により、外用薬・内服薬・ステロイドなどの治療で改善します。
接触性皮膚炎の症状
・かゆみや痛みが出る
・皮膚に赤みが出る
・腫れや水ぶくれが起こる場合もある
頭皮のにきびが改善しない時は皮膚科へ
にきびが炎症を起こしている場合、セルフケアではなかなか改善しないことがあります。
かゆみや痛みが続いたり、にきびがどんどん増えるような時は、そのままにせず皮膚科を受診するようにしましょう。
症状に合った治療を受けられる点がメリット
皮膚科に行くメリットは、自分のにきびの症状に合った、適切な治療が受けられる点です。
炎症の有無など、にきびの状態をきちんと診断してくれます。
他の皮膚トラブルではないのかなど、自分では判断できない部分を診てもらえる点もメリットの1つです。
頭皮のにきびが悪化すると、セルフケアで改善するのは難しくなります。
にきびが長く続く場合は、早めに受診するのがおすすめです。
外用薬でにきびを外側からケア
皮膚科では、にきびの状態に合わせて、炎症をおさえる塗り薬などが処方されます。
外用薬をにきびに直接ぬることで、炎症や化膿などの悪化を防ぐ効果が期待できます。
セルフケアでは改善しないにきびは、皮膚科で出される外用薬で治療を受けることが回復の近道です。
内服薬で治りにくいにきびをケア
外用薬だけでは改善が難しい場合、内服薬が処方されることもあります。
処方される薬は、状態に合わせてさまざまです。
具体的には、炎症をケアする抗生剤や、皮脂分泌をおさえ、頭皮の環境を整えるためのビタミン剤などが処方されます。
にきび解消の手助けをしてくれる内側からのケアも、重要なポイントです。
健やかな頭皮環境へ導くシャンプー
頭皮のにきびの原因となる毛穴づまりや皮脂の過剰分泌を防ぐためには正しいヘアケアが欠かせません。
特に、有効成分配合の薬用シャンプーがおすすめです。
- 価格:2,480円~2,680円
- 容量:300ml
正しいケアで繰り返す頭皮のにきびを改善しよう!
今回は、頭皮にできるにきびの原因や効果的な対策などについて、詳しく紹介しました。
過剰な皮脂分泌や間違ったケア方法など、頭皮のにきびが出る原因はさまざまです。
刺激を避け、頭皮環境を清潔にキープすることが、にきび対策のポイントになります。
正しいケアをマスターして、にきびのない、すっきりとした頭皮の状態を目指しましょう!