脂性肌を改善して綺麗な肌を手に入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
脂性肌のスキンケア方法には、洗顔前にクレンジングをすることや、洗顔をぬるま湯で行うことが挙げられます。

この記事では、脂性肌になる原因について解説します。
脂性肌のスキンケア方法やおすすめのスキンケア用品、意識すべきポイントについても解説するので、ぜひ内容を確認してみてください。

脂性肌とはどんな肌質?

脂性肌とは、顔全体の水分量や油分量が多く、顔のテカリが目立ちやすくなる肌のことです。
皮脂が過剰に分泌されることにより、ニキビや毛穴詰まり、毛穴が目立つなどの肌トラブルが起こりやすいです。

額や鼻にかけてのいわゆるTゾーンでは、顔の中でも皮脂の分泌が多いため、化粧崩れを起こしやすいという特徴もあります。

脂性肌になる6つの原因

脂性肌になる原因には以下の6つがあります。

  • 遺伝的な要因
  • 油分や糖分の摂りすぎ
  • 肌の乾燥
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 間違ったスキンケア

それぞれについて詳しく解説していきます。

原因1.遺伝的な要因

脂性肌の原因の1つとして、遺伝的な要因が挙げられます。家族に脂性肌の人が多ければ、遺伝的な要因である可能性が強いです。遺伝的な要因の場合、根本的に改善することは難しいですが対処法はあります。

脂性肌の人は、パッチテストを行ったり皮膚科で受診したりして、自分の肌の性質を知り、それに合った対処法を見つけましょう。脂性肌の人は1年間を通して皮脂の分泌が多いことが特徴です。

遺伝的に脂性肌の人は、思春期にホルモンバランスが変化し始め皮脂の分泌が活発になります。遺伝的な要因は、思春期から顕著に現れることが多いです。

脂性肌の人は皮脂が常に多いため、皮脂を落とそうと洗顔やクレンジングを過度に行うことがあります。過度に洗顔をしてしまうと、肌が乾燥して余計に保湿しようと皮脂が分泌されるため逆効果です。洗顔は1日2回にしましょう。

原因2.油や糖分の摂りすぎ

油や糖分の摂りすぎも脂性肌の原因となります。油や糖質の多い食べ物を摂りすぎると血糖値が上昇し、皮脂の生成がより活発になります。

肉類や揚げ物、ファストフードなどの脂質が多く含まれる食べ物を中心とした食生活の人は特に気をつけましょう。食べ物に動物性の油が含まれていると、脂質が高いので脂性肌の原因となります。

糖質は主に米や麺類から摂ることが多く、血糖値が上昇して皮脂腺を刺激してしまうため注意が必要です。日本人は糖質が偏った食事を摂りがちなので、普段の食生活でどのくらい糖質を摂っているか計算しておきましょう。

偏った食事により中性脂肪が増えてしまうと、肥満の原因だけでなく皮脂の原料にもなるためバランスのよい食生活で皮脂量をコントロールすることが求められます。新鮮な魚や野菜は油分のバランス調整に適しています。

原因3.肌の乾燥

肌の乾燥も脂性肌の原因となります。一見逆のものに見えますが、皮脂は肌の表面のバリアのようなもので皮脂がなくなり乾燥すると肌をバリアしようとより多くの皮脂が分泌されます。

肌が乾燥しているのに脂性肌の状態は、インナードライと呼ばれます。目に見える肌はテカリが気になりますが、肌の内部は皮脂が少なく乾燥しています。インナードライは肌の防御機能のようなものです。

インナードライの特徴は、額や鼻のTゾーンは皮脂が多いですが口元など部分的に乾燥している点です。乾燥肌とは違って、乾燥している部分と皮脂が多い部分が混ざっているのが見分けるポイントとなります。

インナードライの状態を放置すると、毛穴に皮脂が詰まってニキビができやすくなります。また、しわやたるみの原因にもなってしまいます。正しいスキンケアと生活習慣を見直して改善していきましょう。

原因4.ストレス

ストレスを抱えてしまうと、脂性肌を引き起こしてしまいます。ストレスがかかると体内の男性ホルモンの分泌が促進され皮脂の量が増えることがあります。

対処するにはやはりストレスを溜め込まないことが大切です。ですがストレスはどうしてもかかることがあるので、溜め込んでしまったら自分の発散方法を見つけましょう。

精神的なストレスと身体的なストレスのどちらも溜めないことが重要です。発散するにはウォーキングなどの適度な運動や、瞑想をするなどの方法がおすすめです。他には過度な食事制限などもストレスの一員になるので気をつけましょう。

ストレスは自律神経に影響を及ぼし、肌のターンオーバーに影響を及ぼします。脂性肌になること以外にも肌の炎症を起こすなどのトラブルもあるためストレスとの向き合い方は非常に重要です。

原因5.ホルモンバランスの乱れ

脂性肌にはホルモンバランスの乱れが原因になることもあります。ホルモンバランスが乱れることによって皮脂が増えるホルモンの分泌が活発になります。

思春期にはアンドロゲンというホルモンが分泌され、月経時にはプロゲステロンというホルモンが分泌されます。特に女性がホルモンバランスの乱れに悩むことが多いです。

体が緊張状態になったり病気になったりした時もホルモンバランスが乱れます。ストレスとホルモンバランスには密接な関係があり、肌トラブルにも直結します。

ホルモンバランスの乱れは、生活習慣や食生活にも関係していますが、月経などにも関係するため一時的な場合もあります。
一定期間が過ぎれば元のホルモンバランスに戻るので、焦らずに肌のケアをしていきましょう。

原因6.間違ったスキンケア

脂性肌の原因には、間違ったスキンケアが関係していることも多いです。
間違った方法で肌に過度な刺激を与えて、皮脂の分泌を活発にしてしまいます。

例えば、過度な洗顔やクレンジングで皮脂を必要以上に落としてしまうことです。
皮脂は肌のバリアということを忘れずにスキンケアをしましょう。

洗顔後の保湿で化粧水や乳液を塗りすぎることも間違ったスキンケアとされています。塗りすぎると、毛穴が詰まってしまうため肌のターンオーバーを妨げてしまいます。
メーカー推奨の量を顔全体に均等になじませるように塗ることが大切です。

今自分が使っている化粧品が実は肌に合っていないこともあります。
長年使っていても肌は常にターンオーバーを繰り返し、状態が変化するため適切な成分が変わってきます。
自分に合う化粧品がわからないときは皮膚科を受診してみましょう。

脂性肌のスキンケア方法

脂性肌の人向けのスキンケア方法は、以下の5つです。

  • 洗顔の前にクレンジングをする
  • ぬるま湯で洗顔する
  • 肌に刺激を与えない
  • 適切な保湿を行う
  • 紫外線対策をする

それぞれについて詳しく紹介していきます。

洗顔の前にクレンジングをする

脂性肌のスキンケア方法は、洗顔の前にクレンジングをすることです。
洗顔では取り切れないメイクや肌の余分な皮脂を取り除くためにクレンジングは重要です。

クレンジング方法は、40秒から1分程度指の腹でやさしくなぞるように行います。クレンジングが終われば、ぬるま湯で洗い残しのないように洗い流しましょう。

洗浄力が比較的弱い水溶性のジェルタイプのものや、メイク汚れが落としやすいオイルタイプのクレンジングがおすすめです。

皮膚の皮脂を落とそうとして必要以上に強くこすったり、長い時間続けたりすると油分が取れすぎてしまい皮脂分泌が活発になります。
また、洗浄力の強いものを選ぶと肌へのダメージが大きくなります。

ぬるま湯で洗顔する

ぬるま湯で洗顔することも効果的なスキンケア方法です。
熱いお湯で洗顔すると皮脂を取り除き過ぎてしまい、ぬるま湯は適度な油分を残してくれます。

目安は30度から35度のぬるいお湯を使用しましょう。洗顔する際、洗顔料が残らないように丁寧に洗い流すことで効果的な洗顔ができます。

ぬるま湯ではなく冷たい水で洗顔してしまうと毛穴が開きにくいため、毛穴の中の汚れや皮脂が取り除きにくくなります。
ぬるま湯で洗顔した後は毛穴が開いている状態なので、毛穴がふさがる前になるべく早く化粧水をつけることがおすすめです。

肌に刺激を与えない

肌に刺激を与えないこともスキンケアにとっては重要です。
肌が刺激されると乾燥や炎症を引き起こし、肌をバリアしようと皮脂が分泌されてしまいます。

どのような刺激があるのか見ていきましょう。
1つは直接的な物理的ダメージがあります。間違った洗顔や髭剃りなどで刺激が蓄積されていきます。
他には、肌に合わない化粧品などからくる化学的刺激と、ダニや空気中の細菌が原因の生物的刺激もあります。正しい洗顔をおこなったり、枕カバーをこまめに交換したりして防いでいきましょう。

適切な保湿を行う

適切な保湿を行うことも肌にとっては非常に大切です。
洗顔後の肌の水分が蒸発して乾燥するのを防ぐために適切な保湿方法が必要となります。

洗顔後は、なるべく早く化粧水をつけるようにしましょう。
化粧水で肌に保湿成分を与えて化粧水が蒸発しないように乳液やクリームなどで蓋をするように重ねます。

肌の皮脂が多いと乳液を塗ることに抵抗がありますが、気になる場合は油分が少ないジェルタイプやローションタイプの乳液を使うことをおすすめします。

紫外線対策をする

脂性肌の改善には紫外線対策も必要です。
紫外線は肌の水分量を奪い、乾燥させたり脂性肌以外の肌トラブルも引き起こしたりしてくすみや毛穴詰まりの原因になります。

紫外線対策には日焼け止めはもちろん、日傘や帽子を使って紫外線を浴びないように対策しましょう。日焼け止めは適量を顔に点置きしてむらなく広げましょう。

日焼け止めはジェルタイプでべたつきにくいものがおすすめです。皮脂の分泌が気になる人は2時間から3時間ごとに塗りなおすとよいでしょう。

紫外線は晴れの日だけではなく曇りの日であっても降り注いでいます。外出時は必ず紫外線対策をして脂性肌をはじめとする肌トラブルを防ぎましょう。

脂性肌におすすめのスキンケア用品の選び方

脂性肌におすすめのスキンケア用品の選び方は、以下の3つです。

  • 油分の少ないものを選ぶ
  • サリチル酸やAHAが配合されたものを選ぶ
  • アルコールフリーのものを選ぶ

それぞれの選び方について確認していきましょう。

油分の少ないものを選ぶ

脂性肌の人は油分の少ないスキンケア用品を選びましょう。
油分が多いものを使用すると、皮脂腺が刺激され皮脂がさらに分泌されてしまいます。

スキンケアをする際は、化粧水での保水に重点を置きましょう。
化粧水の成分にはこだわる必要はあまりなく、肌に蓋をする乳液やクリームにこだわりましょう。

さっぱりした使い心地のものや、オイリー肌用のものを選ぶと保湿後も皮脂の分泌が抑えられるでしょう。
購入する際に成分表を見るなどして自分に合ったものを使いましょう。

ヒアルロン酸やコラーゲンが含まれているスキンケア用品だと、保水効果があるためなおよいでしょう。
また、ジェルタイプのものは、べたつきが少なくさっぱりとした使い心地になります。

サリチル酸やAHAが配合されたものを選ぶ

スキンケア用品を選ぶポイントには、サリチル酸やAHAが配合されたものを選ぶことも挙げられます。
サリチル酸やAHAは角質の詰まりを解消する効果があり、古い角質を剝がす効果があります。

サリチル酸には角質を柔らかくする効果があり、ケミカルピーリングなどにも使われています。
AHAには柑橘系に含まれる天然由来の成分で、肌への刺激が少ないです。

サリチル酸やAHAが配合されたものを使う際、注意すべきなのは刺激が強いことです。
肌へのダメージが大きいため乾燥しやすいのでしっかりとした保湿が必要であり、週2回程度の使用に留めましょう。

アルコールフリーのものを選ぶ

脂性肌の人は、アルコールフリーのものを選ぶようにしましょう。
アルコールが含まれているスキンケア用品は、皮脂を溶かす作用があり肌への刺激が強いため含まれていないものを選びましょう。

アルコールは揮発性が非常に高く、使用した直後のさっぱり感はありますが時間が経つと肌の乾燥が顕著に現れます。
スキンケア用品を選ぶ際は、成分表示の上位にアルコールが含まれているかどうかをチェックして選びましょう。

ILUS ピール美容液
  • 価格:2,980円〜3,480円
  • 容量:25ml

「ILUS ピール美容液」は、マンデル酸(AHA)とグルコノラクトン、ラクトビオン酸(PHA)を15%配合した美容液です。
夜の洗顔後にお顔に塗るだけ、洗い流しは不要で気になる毛穴やごわつきをお手軽にケアすることができます。
洗顔後すぐご使用ください。塗った瞬間すーっと馴染む、マイルドピーリングで肌のキメや角質を整えましょう。
ヒアルロン酸やナイアシンアミド配合で、保水しながらさらなる美しさを引き出します。

スキンケア以外の脂性肌改善に大切なこと

脂性肌を改善していくにはスキンケアだけでなく日々の生活で意識すべきことがあります。脂性肌改善に大切なことは以下の3つです。

  • 充分な睡眠時間を確保する
  • 健康的な食事を心がける
  • 喫煙や飲酒を控える

それぞれの内容を詳しく紹介していきます。

十分な睡眠時間を確保する

脂性肌改善に大切なことは、十分な睡眠時間を確保することです。
皮脂の分泌をコントロールするには睡眠で疲れをとってホルモンバランスを整えることが大切です。

肌のターンオーバーが活発になる成長ホルモンが分泌されるのは22時から翌日の2時の間とされています。
この間に睡眠をとっていれば成長ホルモンの分泌が活発になるだけでなく、心身の疲れもとることが可能です。

睡眠は時間だけではなく質の高い睡眠もできればより肌を改善できるでしょう。
質の高い睡眠を得るにはぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、スマートフォンなどのブルーライトを寝る前に浴びないようにしたりする方法があります。

睡眠不足は交感神経を活性化させ男性ホルモンの分泌が促されます。
男性ホルモンは皮脂量を増加させるので睡眠が不足していると脂性肌改善が難しくなります。

健康的な食事を心がける

脂性肌を改善したいなら、健康的な食事を心がけましょう。
脂質や糖質の多い偏った食事は体内の炎症につながり皮脂の過剰分泌の原因になります。

おすすめの食材の選び方は、肌を健康に保つビタミン類や、脂質分解のサポートをするパントテン酸を含む食材を選ぶようにしましょう。
下表に主な食材や働きをまとめました。

栄養素 主な働き 主な食材
ビタミンB1 皮脂の分泌をコントロール 豚肉、たらこ、うなぎ
ビタミンB2 皮脂の分泌を制御する レバー、キャビア
ビタミンC 脂質の酸化を防止する ピーマン、柑橘系
パントテン酸 脂質を分解する 卵黄、ひきわり納豆

喫煙や飲酒を控える

喫煙や飲酒を控えることも脂性肌毅然において重要なポイントです。たばこの煙やアルコールによって皮脂の分泌がより活発になってしまいます。

たばこの煙を顔に浴びると肌は煙を害と認識して皮膚を守るための皮脂が分泌されます。喫煙はビタミンCの代謝を早めてしまうため、皮脂の酸化が早まってシミなどの原因にもなります。

飲酒は特に糖分を多く含むお酒は皮脂の分泌を過剰にしてしまう作用があります。また、アルコールによって皮脂腺が刺激され、皮脂分泌が活発になってしまいます。

どうしても喫煙や飲酒がしたい場合であれば量を減らすようにしましょう。禁煙サポートのグッズを使ったり糖質の少ないお酒を飲んだりする工夫をすることをおすすめします。

脂性肌に合ったスキンケアで美肌を手に入れよう!

この記事では、脂性肌の原因やスキンケアの方法などについて解説しました。脂性肌の原因には遺伝的な要因や生活習慣の乱れが挙げられ、自分の肌に合った用品で適切にスキンケアをすることで脂性肌は改善ができます。

脂性肌のスキンケア方法には以下の5つがあります。

  • 洗顔の前にクレンジングをする
  • ぬるま湯で洗顔する
  • 肌に刺激を与えない
  • 適切な保湿を行う
  • 紫外線対策をする

今回紹介した内容を意識してスキンケアを行ったり、生活習慣を見直したりすることで、脂性肌は徐々に改善されていきます。
「遺伝だから」とか「体質だから」と諦めずにぜひ実践して理想の肌を手に入れましょう。