正しい頭皮ケアの方法とメンズ用ヘアケアアイテムのおすすめの選び方

「頭皮がかゆくてなんとかしたい……」
「最近薄毛が気になってきたから、対処しないと……」
「頭皮のベタつきやにおいを改善するには、どうしたらいいのか……」

年齢を重ねるとともにつれて増える頭皮や毛髪のお悩み。
頭皮の悩みを改善し、正しい頭皮ケアの方法を知りたいという需要は高いのはないでしょうか。

本記事では、頭皮のお悩みを抱えている男性に向けて、正しい頭皮ケアの方法とヘアケア用品の選び方を解説します。

【メンズ向け】なぜ頭皮ケアが必要なのか

男性も女性も頭皮ケアは必要ですが、特に男性が頭皮ケアの必要性が高いといわれるのはなぜでしょうか。
以下では、男性が頭皮ケアの必要性が高いといわれる理由について解説します。

皮脂の分泌量が多い

男性は女性と比べると、頭皮から分泌される皮脂の量が多いといわれています。

理由は、男性ホルモンの一つ「テストステロン」にあります。
テストステロンは皮脂の分泌を増やす働きがあるといわれているため、テストステロンの分泌量が多い方ほど頭皮ケアが必要となるでしょう。

そして、頭皮の皮脂分泌量が多いと頭皮トラブルが引き起こされ、トラブルが起こることがあるといわれています。

以上のことから、男性は正常な毛髪形成を促すためにも頭皮ケアで髪を清潔に保つことが重要です。

身だしなみの一環

頭皮の悩みを抱えた時にまず取り組むのが頭髪・頭皮ケアです。頭皮ケアを行っている理由として「身だしなみの一環」が挙げられます。

たしかに、社会人にとって身だしなみを整えることは重要です。
仕事に集中したいにもかかわらず、フケやかゆみが気になってしまうビジネスマンも多いでしょう。
また、髪やスーツにフケがつくと目立つため、身だしなみに気を使えていないビジネスマンだと思われてしまい印象悪化につながります。

社会人の身だしなみの一環として、頭皮ケアは重要となります。

薄毛予防・対策

また、薄毛予防・対策で頭皮ケアを行っている方も多いのではないでしょうか。

薄毛を気にする男性は多く、4割程度の男性が薄毛を気にしているといわれています。
薄毛であることも武器に変えてポジティブに捉えられる方もいるのでしょうが、中にはコンプレックスになってしまい消極的になってしまう方もいるでしょう。

薄毛予防・対策としても、頭皮ケアは重要になります。

【悩み別】メンズの正しい頭皮ケアについて

では具体的に、頭皮ケアはどのように行えばよいのでしょうか。ひとえに「頭皮ケア」といっても、悩みのパターンは複数考えられます。

・フケ・かゆみが気になる
・ベタつき・においが気になる
・薄毛が気になる

頭皮ケアは、頭皮の状態に合わせて変える必要があります。まずは、自分の頭皮の状態に合ったケア方法を知ることから始めましょう。

以下では、悩み別の正しい頭皮ケアの方法について解説します。

フケ・かゆみ対策

フケ・かゆみで悩んでいる方は、頭皮の乾燥が原因の可能性があります。
頭をポリポリとかいてしまうのが習慣になってしまうと、見た目もよくなくフケが服について目立つことになるので改善したいですよね。

フケ・かゆみ対策としては、以下のような頭皮ケアがおすすめです。

1.刺激が少ないシャンプーを使う

洗浄力が強いシャンプーや熱いお湯で洗うと、本来必要な油分や水分まで洗い流してしまいます。その結果、頭皮の乾燥を招く可能性が高くなります。
シャンプーは刺激が少ないものを使い、髪を洗い流すときはぬるま湯で洗い流すようにしましょう。

2.保湿力を高める

頭皮の乾燥の原因は、紫外線や冷気などの刺激の影響といわれています。
そのため、シャンプー後の保湿力を高めるためには頭皮用のトニックやトリートメントを使いましょう。保湿力を高めることで、フケやかゆみの症状の緩和が期待できます。

ベタつき・におい対策

先ほどお伝えしたとおり、男性は女性と比べると頭皮から分泌される皮脂の量が多いといわれています。
そのため、頭皮のベタつきやにおいで悩む方は多いでしょう。

ベタつき・におい対策としては、以下のような頭皮ケアがおすすめです。

1.シャンプー前に予洗いを丁寧に行う
シャンプー前には、ヘアワックスやジェルなどのスタイリング剤を丁寧に洗い流しましょう。スタイリング剤が残ってしまうと、皮脂汚れや頭皮のにおいの原因にもなり得ます。

ポイントは、以下のとおりです。

・ぬるま湯で髪と頭皮を十分に濡らす
・頭皮をやさしくほぐすように1〜2分程度予洗いする

予洗いすることで泡立ちもよくなり、頭皮の血行の促進が期待できます。

2.においをケアするスプレーを使う
シャンプーした直後は問題なくても、時間が経つにつれて頭皮のにおいが気になる方も多いでしょう。

シャンプー後のにおいが気になる方は、頭皮用のスプレーやトニックを使用することをおすすめします。
においだけでなく、頭皮のベタつきを抑える効果も期待できます。

薄毛対策

薄毛になってしまうのは、年齢や遺伝のみならず、ストレスも関係しているといわれています。適切な頭皮ケアを行うことで、薄毛対策につながることが期待されています。

薄毛対策としては、以下のような頭皮ケアがおすすめです。

1. 頭皮マッサージを実施する
頭皮マッサージによって頭皮をやさしくもみほぐすことで、血行促進効果が期待できます。

ただし、頭皮マッサージは薄毛の抜本的な改善までには至りません。頭皮の健康状態を維持するための手段の一つとして頭に入れておきましょう。

2. 頭皮ケアアイテムを使用する
頭皮環境の悪化が、薄毛の原因の一つといわれています。そのため、頭皮ケアに特化したアイテムを使用することで、頭皮の健康状態を維持することが期待できます。
例：スカルプシャンプー、トニック、トリートメントなど

メンズ用のヘアケア用品の選び方

さまざまなメーカーから数多くのヘアケア用品が出ているため、どれが自分に合っているか決められない方も多いでしょう。

ヘアケア用品は、以下の5つのポイントを意識して選ぶことをおすすめします。

頭皮の肌質に合っているものを選ぶ
頭皮の悩みに合う成分が含まれているものを選ぶ
医薬部外品を選ぶ
洗浄成分から選ぶ
形状や利用シーンに合わせて選ぶ

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

頭皮の肌質に合っているものを選ぶ

頭皮は肌の質感に近いため、肌が乾燥しやすい方は頭皮も乾燥しやすい傾向にあります。一方で、肌の皮脂が目立ちやすい方は、頭皮もベタつきやすいといえます。

ヘアケア用品は、頭皮の肌質に合っているものを選びましょう。一例を挙げると、以下のとおりです。

・頭皮の乾燥が気になる方：しっとりしたテクスチャーのトリートメント
・頭皮のベタつきが気になる方：さっぱりと保湿しやすいローション
また、年齢によって頭皮環境は変わりやすくなるため、頭皮状態は定期的にチェックしましょう。

頭皮の悩みに合う成分が含まれているものを選ぶ

頭皮の悩みは人それぞれなので、悩みに合う成分が含まれたアイテムを選ぶようにしましょう。一例を挙げると、以下のとおりです。

・保湿成分：グリセリン・DPG・セラミド・ヒアルロン酸など
・整肌成分：パンテノール・センブリエキス・グリチルリチン酸2Kなど

また、混合肌などで乾燥もベタつきも気になる方は、サンプルなどを使用して試してみるとよいでしょう。

医薬部外品を選ぶ

医薬部外品とは、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されていて、予防や衛生目的で作られているものです。たとえば、医薬部外品には以下のような表記が認められています。

・フケ・かゆみを防ぐ
・頭皮の汗臭を防ぐ
・頭皮をすこやかに保つ
・毛髪をしなやかにする

薬用効果や予防などの効果を強調できるのが、医薬部外品の強みです。
ヘアケア用品を選ぶときは、医薬部外品として認められた表記がされているアイテムを選ぶようにしましょう。

洗浄力で選ぶ

ヘアケア用品ごとに洗浄力や洗浄成分が異なります。
頭皮の悩みに合わせてヘアケア商品を選びましょう。具体例を以下でまとめます。

洗浄力	洗浄成分	おすすめの方
やや弱め	ベタイン系＜例＞・◯◯ベタイン・ココアンホ酢酸Na	・頭皮の乾燥が気になる方・髪が傷んでいる方
弱〜中	アミノ酸系＜例＞・◯◯グルタミン酸・◯◯アラニン・◯◯グリシン	頭皮の乾燥、ベタつきともに気になる方
中〜強	石鹸系＜例＞・石けん素地・純石けん・脂肪酸ナトリウム	・頭皮のベタつきが気になる方・スタイリング剤をしっかりつけたい方

使いやすい形状のアイテムを選ぶ

頭皮ケアを継続していくためには、アイテムが使いやすい形状であることが大事になってきます。使いにくいと面倒になってしまい、途中でやめてしまうことも考えられます。

自分の好みに合った使いやすい形状のアイテムを選びましょう。

【簡単】頭皮ケアの効果を高めるコツ

頭皮ケアを毎日しっかり行うのであれば、効果を実感したいと思いますよね。効果を実感できれば、これからも続けていきたいとモチベーションを維持できるでしょう。

以下では、頭皮ケアの効果を高めるコツを解説します。

・シャンプー前後のブラッシング
・ぬるま湯のシャワー
・しっかりとした髪のすすぎ

それぞれについて、詳しく解説します。

シャンプー前後のブラッシング

シャンプー前後には、軽くで構いませんのでブラッシングして髪の毛や頭皮についた汚れやほこりなどを落としておきましょう。事前にブラッシングしておくことで、髪についているスタイリング剤を洗い流しやすくなります。

また、ブラッシングすることで頭皮のマッサージ効果も期待できます。頭皮の血行促進のためにも、一手間かける価値はあるでしょう。

ブラッシングは、手軽にできるスカルプケアの方法です。シャンプー前後にブラッシングして、髪の毛・頭皮についたホコリや汚れを落としましょう。

指では届かない汚れを落とすだけでなく、固まっているワックス・ジェルなどのスタイリング剤が、事前にブラッシングすることで洗い流しやすくなるというメリットもあります。
また、シャンプーの泡立ちもよくなり、シャンプーの濃密な泡で頭皮を満遍なく包み込めるでしょう。その他にも、ブラッシングは頭皮全体のマッサージの役割にもなり、頭皮の血行を促すことで頭皮、毛髪をすこやかに保つこともできます。

ぬるま湯のシャワー

家のお風呂のシャワー温度が調整できるのであれば、温度調整してみましょう。

熱湯で洗い流すと、本来必要な油分や水分まで洗い流してしまいます。
その結果、頭皮の乾燥を招く可能性が高いため、シャンプーの際にはぬるま湯で洗い流すことをおすすめします。温度は、38度程度がよいでしょう。

しっかりとした髪のすすぎ

丁寧にシャンプーしても、すすぎが不十分だと頭皮にシャンプーやリンス、トリートメントの泡が残っていると、泡の刺激で頭皮のトラブルを招くことがあります。

シャンプーした時は、しっかりと髪をすすぐようにしましょう。

メンズの頭皮ケアに関するよくある質問

最後に、メンズの頭皮ケアに関するよくある質問についてまとめます。

頭皮ケアで悩んでいる多くの方が気になっていることなので、ぜひ参考にしてください。

ヘアトニックは頭皮に効果があるの？

ヘアトニックとは、頭皮に潤いを与えることや血行促進を目的とした液体のヘアケア商品です。

継続して使用することで、頭皮環境の向上が期待できます。
ただし、アルコール成分が多すぎるものや、自分の頭皮に合わない成分が含まれている商品を選ぶと、逆効果になることもあります。

そのため、自分の頭皮の状態に合った商品を選ぶことが重要です。

頭皮ケア以外にできる悩み改善対策はあるの？

頭皮ケア以外にも、薄毛やフケ・かゆみ対策になることがあります。具体的には、以下のとおりです。

食事：特に脂質の摂りすぎに注意
禁煙：喫煙によって血行不良を招くおそれがある
睡眠：睡眠時間の確保とともに質を高めることも大事
ストレス：日常的にストレスを減らしていくことが必要
運動：身体の血行促進効果が期待できる

頭皮ケアに取り組むと同時に、できることから始めていきましょう。

頭皮ケアは何歳から始めたほうがよいの？

頭皮ケアを始める年齢に決まりはありません。

薄毛や白髪に気になり始めるのは30代以降の方が多いかもしれませんが、頭皮の健康を保つためには、20代からケアを始めてもよいでしょう。

逆に、40代以降になったらもう遅いということもありません。
気になったときから頭皮ケアを始め、毎日の生活に取り入れていきましょう。

正しい頭皮ケアの方法を学んで、頭皮のお悩みを改善しよう！

本記事では、頭皮のお悩みを抱えている男性に向けて、正しい頭皮ケアの方法とヘアケア用品の選び方を解説しました。

頭皮ケアは、抱えている悩みに合わせて変えていくことがポイントです。

悩み	ケア方法
フケ・かゆみが気になる方	・刺激が少ないシャンプーを使う・保湿力を高める
ベタつき・においが気になる方	・シャンプー前に予洗いを丁寧に行う・においをケアするスプレーを使う
薄毛が気になる方	・頭皮マッサージを実施する・頭皮ケアアイテムを使用する

また、ヘアケア用品を選ぶときは、以下の5つのポイントを意識して選ぶことをおすすめします。

頭皮の肌質に合っているものを選ぶ
頭皮の悩みに合う成分が含まれているものを選ぶ
医薬部外品を選ぶ
洗浄成分から選ぶ
形状や利用シーンに合わせて選ぶ

本記事を参考にして正しい頭皮ケアの方法を学び、頭皮の悩みを改善していきましょう。