「なんだか最近膝が痛い……」
「外に出るのが億劫になってきた気がする」
「グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを飲んだほうがよいのかな?」
膝が痛いと歩くのも億劫になっていき、思うように歩けないためなんとかして改善したいと考える方は多いでしょう。
膝の痛みを感じている方におすすめしたい手段の一つが、サプリメントの服用です。
テレビの通販番組やインターネット広告で、膝の痛みを改善するためのサプリが紹介されているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
ただ、さまざまなメーカーがサプリメントを販売しているため、どのサプリを選べば効果が期待できるのかわからないですよね。
本記事では、膝の痛みを感じている方におすすめのサプリメントを紹介するとともに、なぜ膝の痛みが生じるのか原因について解説します。
膝の痛みを引き起こす原因を知ろう
ひとえに「膝が痛い」といっても、膝の痛みを引き起こす原因はさまざまです。
なぜ、膝が痛いのか、原因がわからないと対策も立てられないですよね。
以下では、膝の痛みを引き起こす原因について解説します。
原因を探ることから始めてみる
まずは、自分の膝がどのような状態なのか探ってみることから始めてみましょう。
具体的には、以下のとおりです。
・いつから痛いのか:1か月前?3か月前?
・膝のどこが痛いのか:外側?内側?皿の上?
・どのようなときに痛むのか:座るとき?立ち上がるとき?歩いているとき?
・どのような痛みか:ちょっと痛い?うずくように痛い?
また、これまでのケガや病気の有無や家族に膝関節の痛みを抱えた方がいるか、これまでの生活状況(スポーツ歴や仕事環境など)なども加味して振り返ってみましょう。
膝の痛みのおもな原因
「えっ……膝が痛くなるのは病気なの?」
と思ってしまう方もいるでしょう。実は放っておくと症状が悪化し、通院・治療が必要になってくる可能性が高くなります。
痛みの程度がひどくなる前に、膝の痛みの原因となる症状にはどのようなものがあるのか知識として入れておきましょう。
膝の痛みのおもな原因は、以下のとおりです。
1.変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨の質が低下して少しずつすり減っていき、歩いているときに膝の痛みを感じる症状です。
症状が進行すると、痛みが強くなっていく傾向があります。以下では、症状の進行に合わせて3つの時期に分けたときの症状の特徴をまとめています。
●初期
・階段の上り下り(特に下るとき)や、立ち上がる動作のときに痛む
・膝が腫れて、重だるさを感じる
●中期
・関節の変形が徐々に進む
・痛みは増え、可動域は減少傾向になる
・歩行障害を起こす
・膝がピンと伸びなくなり、曲がりも悪くなる
●進行期
・膝関節の靭帯のバランスが悪くなる
・筋力が低下し、膝がぐらぐらした不安定な状態になる
・杖やシルバーカーなどの補助具がないと歩くのに支障が出てくる
変形性膝関節症の自覚症状がある患者数は1,000万人、自覚症状がない人数も合わせると3,000万人もの患者がいるといわれています。
参照:厚生労働省|介護予防の推進に向けた運動器疾患対策について報告書
自覚症状がない方においては、必ずしも痛みを伴っているわけではありません。
ただ、関節の変形は徐々に進行していき、痛みも増していく傾向にあります。膝に痛みを感じ始めたら、早めの対策が必要となるでしょう。
2.半月板損傷
膝関節内には、半月板と呼ばれる軟骨様の組織があります。半月板は、関節に加わる体重の負荷を分散させたり、関節の位置を安定させたりする役割を担っています。
膝には、骨と骨をつなぎとめる筋肉がありません。そのため、半月板は筋肉の代わりのような役割を担い、じん帯や軟部組織、腱などをぐらつかないように安定させています。
そんな半月板が損傷してしまうと、以下のような症状が生じやすくなるといわれています。
・膝を曲げたり伸ばしたりすると痛くなる
・膝の関節が完全に伸びたり曲がらなくなったりする
・階段の上り下りや膝の屈伸の際に、ゴキっと異常音がする
・歩いているときに、突然ガクッと膝が落ちる
・膝がガキッと引っかかって動かなくなる
半月板は、年齢を重ねるにつれて摩耗していきますが、磨耗することで痛みは生じません。膝を守るために筋肉が収縮し、それに伴って炎症を起こすことで痛みが生じてきます。ただし、摩耗によって関節の安定性が低下していく結果、変形性膝関節症を発症する可能性があります。
3.関節リウマチ
関節リウマチとは、関節が炎症を起こすことで関節が腫れたり、変形してしまったりする症状です。膝だけにとどまらず、全身に広がる可能性があります。
以下では、症状の進行に合わせて3つの時期に分けたときの症状の特徴をまとめています。
・初期:熱っぽい、食欲がない、全身がだるいなど
・中期:手足の指などの関節が腫れて、全身に痛みが広がる
・進行期:関節が動かせなくなったり歩くのが難しくなったりするレベルの痛みを伴うなど、日常生活に支障が出てくる
関節を動かさなくても痛みを伴うのが特徴で、まだ明確な原因が明らかになっていません。
4.腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)
腸脛靭帯炎とは、慢性的な膝の痛み(特に膝の外側)を抱える症状で、ランナー膝とも呼ばれます。
ランニング競技や自転車競技など、膝の曲げ伸ばしが多いスポーツでよく見られるのが特徴です。膝の酷使が原因でなりやすく、膝の曲げ伸ばしによって腸脛靱帯が硬くなります。その結果、大腿骨の外側の部分で靱帯が擦れるようになってしまい、炎症が起こります。
初期段階では痛みがすぐに無くなりやすいのですが、適切な対処をせず放置すると慢性化し、痛みが残るようになります。
膝の痛みセルフチェック
「膝に違和感があるし曲げると痛みを感じるから、私はもしかしたら病気かも……」
ここまで読んで、上記のように思ってしまった方もいるかもしれませんね。以下では、簡易的な膝の痛みセルフチェックリストを紹介します。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
- 歩き始めるときに膝が痛む
- 朝起きて膝を動かすと痛む
- 膝が腫れる
- 階段の上り下りで膝が痛む
- 膝の内側を押すと痛い
- 正座がしづらい
- 30分以上歩くと膝が痛い
- 和式トイレがつらい
- 膝を動かすとギシギシ音がする
- 鎮痛剤を飲んでも膝が痛い
引用:あしたのクリニック|膝の痛み症状や違和感のチェックリスト!原因や気になる膝の病気・痛まないために予防策も徹底解説!
●5〜10個:膝の病気である可能性が高い
●1〜4個:膝の病気の可能性あり
●0個:膝の病気の可能性は低い
回答に悩んだ項目もあった方もいるでしょう。あくまでこれは一つの目安にすぎないため、チェックリストに当てはまる項目がなくても100%問題ないとはいえません。
気になる方は、何かしらの対策を練ってみてはいかがでしょうか。
対策の一つとして本記事で紹介したいのが「膝の痛みに効くサプリメント」です。以下で詳しく紹介していきます。
膝の痛みに効くサプリメントでおもに使用される成分3選
膝の痛みに効く成分は数種類ありますが、商品によって配合成分が異なります。
サプリメントで成分を補うには、以下で紹介する3つの成分が多く含まれている商品を選びましょう。
グルコサミン
グルコサミンとは、動物の皮膚や軟骨、エビやカニなどの甲殻類の殻に含まれている糖の一種です。
関節の動きを滑らかにしたり、関節の健康維持をサポートするといわれています。
また、グルコサミンは加齢とともに体内で生成する能力が衰え、身体から減少していくといわれています。
エビやカニなど意識しないと食べる機会が少ない食品に含まれているため普段からの摂取が難しく、サプリメントを利用した摂取がおすすめです。
コンドロイチン
コンドロイチンとは、フカヒレなどに含まれているサメの軟骨の成分です。
グルコサミンと併用されることが多く、テレビCMなどではグルコサミンとセットで取り上げられているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
ネバネバとした物質で保水性が高く、関節や軟骨の健康維持をサポートするといわれています。
グルコサミンと同様に食事からの摂取が難しいため、サプリメントを利用した摂取がおすすめです。
プロテオグリカン
プロテオグリカンとは、タンパク質と糖(グリカン)からなる糖たんぱく質です。
膝の痛みに効く成分として「グルコサミン」と「コンドロイチン」はよく知られていますが、プロテオグリカンも大事な働きを担っています。プロテオグリカンは高い保水力があり、柔軟性や弾力性を維持するとともに、美容にも大きく関与しているといわれています。
膝の痛みに効くサプリメントの選び方
膝の痛みに効くサプリメントを選ぶときは、どのような点に着目するとよいでしょうか。以下では、膝の痛みに効くサプリメントの選び方について解説します。
機能性表示食品を選ぶ
機能性表示食品とは、安全性の確保を前提として事業者の責任で科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。機能性表示食品であれば、特定の保健の目的が期待できる食品の機能性を表示できます。
膝の痛みに効くサプリメントを選ぶときは、先ほど紹介した3つの成分を含む機能性表示商品を選ぶのがおすすめです。
- グルコサミン: 軟骨の生成をサポートし、関節の動きを滑らかにする成分。
- コンドロイチン: 軟骨の弾力性を保つ働きがあり、関節の健康を維持する成分。
- プロテオグリカン: 軟骨の保水性を高め、クッションの役割を果たす成分。
GMP認証されているものを選ぶ
GMP認証とは、材料の受け入れから製造や出荷までのすべての過程において、製品の安全と一定の品質が保たれるようにするための製造工程管理基準を満たしていることです。
サプリメントは品質を確保するため、製造工程の管理が欠かせません。正しく管理しないと異質が混入する可能性があるため、品質の管理が必要です。
GMP認証は、商品によって差が生じたり問題が発生したりするのを未然に防ぎ、製品が一定の品質基準を満たしていることを保証するものです。
サプリメントを選ぶときの一つの参考として、GMP認証があるかどうかチェックするようにしましょう。
続けやすいものを選ぶ
サプリメントは決められた期間のみ使用するのではなく、長い期間飲み続けることが大事になってきます。
そのため、続けやすいものかどうかを選ぶときに重要なポイントとなります。
具体的には、以下のようなポイントを意識して選ぶようにしましょう。
- 形状: 自分が飲みやすいものか。
- コスト: 毎日飲み続けるのに負担にならないコストか。
- 飲みやすさ: 一度に飲む量、1日に飲む回数はどのくらいか。
膝の痛みに効くおすすめサプリメント5選
本記事で紹介するおすすめの膝の痛みに効くサプリメントは、以下の5つです。
- イコリス 快活ひざ楽ティブ9000
- DHC グルコサミン 2000
- ディアナチュラ グルコサミンコンドロイチン
- ヘルシーライフ グルコサミンコンドロイチンコラーゲン3in1
- 日本安惠 非変性Ⅱ型コラーゲン+プロテオグリカン
成分や価格に注目して、自分に合ったものを選びましょう。
商品名 | Amazon | 楽天市場 | Yahoo!ショッピング |
---|---|---|---|
イコリス 快活ひざ楽ティブ9000 | 1,480円 | 1,680円 | 1,680円 |
DHC グルコサミン 2000 | 1,151円 | 729円 | 1,062円 |
ディアナチュラ グルコサミンコンドロイチン | 1,373円 | 1,652円 | 1,462円 |
ヘルシーライフ グルコサミンコンドロイチンコラーゲン3in1 | 1,889円 | 1,990円 | 2,115円 |
日本安惠 非変性Ⅱ型コラーゲン+プロテオグリカン | 3,380円 | 3,380円 | 3,380円 |
イコリス 快活ひざ楽ティブ9000
- 価格:1,480円〜1,680円 (税込)
- 容量:90粒
機能性関与成分「N-アセチルグルコサミン」は、歩行や階段の上り下りのときにひざ関節の悩みを改善することが報告されています。
また、コンドロイチンやプロテオグリカンなどのサポート成分も配合していて、アクティブな毎日を過ごしたい方におすすめです。
DHC グルコサミン 2000
- 価格:729円〜1,151円 (税込)
- 容量:180粒
ひざ関節のスムーズな曲げ伸ばしをサポートし、ひざの違和感の緩和が期待できます。
階段を敬遠しがちだったり、ひざの違和感で悩んでいたりする方におすすめです。
ディアナチュラ グルコサミンコンドロイチン
- 価格:1,373円〜1,652円 (税込)
- 容量:180粒
立つとき座るときが気になる方や、活動的な日常生活を送りたい方におすすめです。
ヘルシーライフ グルコサミンコンドロイチンコラーゲン3in1
- 価格:1,889円〜2,115円 (税込)
- 容量:540粒
グルコサミンとコンドロイチン、コラーゲンの3つの成分が、スムーズな動きをサポートします。他のサプリメントと比べても大容量になっているので、経済面でおすすめできます。
日本安惠 非変性Ⅱ型コラーゲン+プロテオグリカン
- 価格:3,380円 (税込)
- 容量:60粒
粒の大きさが8mmと小さめで飲みやすいと評判です。階段の上り下りや運動後の違和感などがあり、関節痛の痛みをなんとかしたいと考えている方におすすめできます。
膝の痛みに効くサプリメントについてよくある質問
膝の痛みに効くサプリメントを使用するにあたり「本当に効果があるの?」などと不安に思う方は多いでしょう。
以下では、膝の痛みに効くサプリメントに関するよくある質問について解説します。
膝の痛み改善のサプリメントは本当に効果があるの?
グルコサミンやコンドロイチンは、関節の健康維持をサポートする成分としてサプリメントで広く利用されています。
ただ、アメリカ国立衛生研究所(NIH)やアメリカ食品医薬品局(FDA)などによると、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントは膝の痛みを軽減する十分な科学的証拠がないとしています。
サプリメントは、膝の痛みなど特定の症状の治療や完治を目的とするものではありません。しかし、サプリメントを摂取することで、グルコサミンやコンドロイチンなど機能性関与成分を簡単に摂れます。
サプリメントで栄養補給しつつ、痛みが気になる方は一度専門機関の受診も検討しましょう。
グルコサミンやコンドロイチンが含まれている食べ物は?
グルコサミンやコンドロイチンは、以下のような食べ物に含まれています。
成分 | 含まれる食品 |
---|---|
グルコサミン |
・甲殻類の殻(カニやエビなど) ・牛や豚、鶏の軟骨 ・ほしえび ・うなぎ ・ふかひれ ・きのこ類 ・山芋 ・オクラ |
コンドロイチン |
・鶏の皮 ・牛や豚、鶏などの軟骨 ・甲殻類の殻 ・納豆 ・オクラ ・かまぼこ ・すっぽん |
納豆やおくらなど食べる機会が多い食品もあれば、カニやエビなどの食べる機会が少ない食品もあります。いずれも主食になるような食品ではないため、グルコサミンやコンドロイチンを摂取するためには、サプリメントでの摂取がおすすめされます。
グルコサミンやコンドロイチンに副作用はあるの?
グルコサミンとコンドロイチンともに、適切に使用すれば副作用の心配はないとされています。ただし、副作用の可能性がないとも言い切れません。
吐き気や体調不良など、異変を感じた時は服用を中止しましょう。
また、妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないため、十分に注意しましょう。
おすすめのサプリメントをうまく活用し、膝の痛みをケアしていこう
本記事では、膝の痛みを感じている方におすすめのサプリメントを紹介するとともに、なぜ膝の痛みが生じるのか原因について解説しました。
ひとえに「膝が痛い」といっても、膝の痛みを引き起こす原因はさまざまです。痛みの原因を知り、膝の病気にかかっている可能性があることも頭に入れておきましょう。
また、膝の痛みに効くサプリメントを選ぶときは、以下の点に着目して選ぶようにしましょう。
- 機能性表示食品を選ぶ(機能性関与成分:グルコサミン・コンドロイチン・プロテオグリカン)
- GMP認証されているものを選ぶ
- 続けやすいものを選ぶ(形状・コスト・飲みやすさなどを考慮)
日頃から膝の健康に気を付けたうえでおすすめのサプリメントをうまく活用し、膝の痛みをケアしていきましょう。