日本人の多くが一度は見たことがあるであろう「イチョウ」は、中国原産の落葉高木樹です。実は、イチョウの木の葉が健康に有能な成分が含まれていることをご存知の方は少なくないのではないでしょうか。イチョウの木の実である銀杏は、美味しくて人気の食材の一つです。

サプリメントでも「イチョウ葉サプリ」として各メーカーが販売していますので、気になって使用してみたいと思っている方もいるでしょう。

ただ、イチョウ葉は決してメジャーな成分ではないため、どのような効果が期待されているのかあまり知られていないといえます。

本記事では、イチョウ葉の成分を取りやすいサプリメントは本当に効果があるのか、副作用など気になる点も含めて詳しく解説します。

イチョウ葉に効果はある?

イチョウについては、人の健康に対する効果やリスクなどさまざまな研究がされています。

ただ、2025年1月現在では、特定の健康状態全般において広く有用であるとする十分な科学的根拠(エビデンス)は確立されていません。ちなみに、「イチョウ葉フラボノイド配糖体」と「イチョウ葉テルペンラクトン」については、機能性関与成分として認可されています。
※機能性関与成分:特定の保健の目的(疾病リスクの低減に係るものを除く)に資する成分

安全面においては、適量のイチョウ葉エキスを経口摂取した場合、ほとんどの人にとって安全だと考えられています。

本記事ではイチョウ葉のおもな成分やサプリの選び方について解説しています。イチョウ葉の特性を知ったうえで、日々の健康管理に活用してくださいね。

イチョウ葉の基本情報

まずは、イチョウ葉の基本情報についてまとめます。
どのような方におすすめで、どのような効果があるといわれているのでしょうか。詳しく解説します。

イチョウ葉とは

イチョウは、中国原産の落葉高木樹です。
日本では街路樹などに使用されることが多く、秋になると紅葉し見栄えがあります。
イチョウの木の実である銀杏は独特な香りを有し、料理にも用いられます。

現在では「イチョウの葉エキス」として、サプリメントを中心に摂取可能です。
サプリメント以外では、イチョウ葉茶として飲む方法もあります。

イチョウ葉の摂取がおすすめとされている方

イチョウ葉の摂取は、以下のような方におすすめとされています。

  • いつまでも若々しくいたい方
  • 記憶の精度を高めたい方
  • 頭の回転がよく、冴えている毎日を過ごしたい方
  • 季節の変わり目などの寒暖差が気になる方
  • 仕事や勉強で頭を使うことが多い方

イチョウ葉に含まれている成分

イチョウ葉に含まれている有効成分として知られているのは、先ほどお伝えした「イチョウ葉フラボノイド配糖体」と「イチョウ葉テルペンラクトン」です。
両者は、機能性関与成分として有用性が認められています。

一方で、イチョウの葉や種子の外皮に含まれる「ギンコール酸」は、人によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があるといわれています。
日本の品質規格では、5ppm以下と規定されているため、安心してお選びいただけます。
※ppm=parts per million(1ppm=1mg)

イチョウ葉のおもな効能

イチョウ葉には、以下のような働きがあるといわれており、現在も研究が進められている注目の成分です。
※効果は個人差があります。
1.血流サポート
イチョウ葉エキスには、血流をサポートするといわれています。血流がスムーズになることで、体調のバランスを整えるサポートが期待されます。

海外の研究では、血流改善に関連した示唆も報告されています。

2.記憶力のサポート
イチョウ葉エキスに含まれるおもな成分「イチョウ葉フラボノイド配糖体」と「イチョウ葉テルペンラクトン」は、記憶力を維持するサポートが期待される成分です。

脳の血流をスムーズにし、抗酸化作用によって酸化ストレスから神経細胞を守る働きがあるといわれており、学びや集中が必要なシーンで取り入れる方も多いですよ。

イチョウ葉の1日の摂取目安量

成分規格を有するイチョウ葉エキスの1日の摂取目安量は、60〜240mgです。
適量を守ることで、安心して取り入れることができますよ。

サプリメントやお茶などでイチョウ葉エキスを摂取する際には、一度にどのくらいのイチョウ葉エキスを摂取するのか、パッケージなどで確認しながら、上手に活用しましょう。

イチョウ葉サプリの選び方

イチョウ葉を手軽に摂取する方法として簡単でおすすめなのが、サプリメントです。
色々なメーカーからイチョウ葉サプリが発売されているため、どのイチョウ葉サプリを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

以下では、イチョウ葉サプリの選び方について解説しますので、選ぶときの参考にしてください。

ギンコール酸が適切に除去されているもの

1つ目は、ギンコール酸が適切に除去されているイチョウ葉サプリを選ぶことです。

先ほどもお伝えしたとおり、ギンコール酸はイチョウの葉や種子の外皮に含まれていて、人によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。購入時には成分表記をチェックし、品質規格(5ppm以下)をクリアしているイチョウ葉サプリを選ぶようにしましょう。

GMPマーク・JHFAマーク付きのもの

2つ目は、GMPマーク・JHFAマーク付きのイチョウ葉サプリを選ぶことです。GMPマークやJHFAマークは、サプリを選ぶ基準の一つとしてぜひ参考にしてみてください。

GMPマーク
Good Manufacturing Practice(適正製造規範)を順守していると認定された、国内の工場で作られた健康食品に付けられるマークです。

JHFAマーク
日本健康・栄養食品協会(JHFA)が認定する、健康食品の品質を保証するマークです。JHFAマークがついた食品は、安全性と品質が確保されていることが証明されます。品質にこだわる方は、GMPだけでなく、こうした認定を持つ製品も参考にするとよいでしょう。

サプリメントなどの健康食品は、製造過程で成分量にばらつきが生じたり、異物が混入しないようしっかり管理されることが大切です。

GMPマークは、第三者機関の審査をクリアし、安全性と品質の一定基準を満たしている食品に付与されるもの。品質にこだわって選びたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

イチョウ葉エキスの成分量をチェック

3つ目は、イチョウ葉エキスの成分量をチェックすることです。

日本で流通しているサプリメントでは、一般的に1粒あたりイチョウ葉エキスが20mg以上含まれている製品が多いとされています。購入時には、成分量が明記されているかをチェックし、安心して続けられる信頼性の高い製品を選びましょう。

また、1日の摂取目安量(60〜240mg)は、一度にまとめてではなく、1日数回に分けて摂るのがおすすめです。パッケージの記載を確認しながら、適量を守って取り入れてくださいね。

おすすめのイチョウ葉サプリメント

ここでは、以下のようなポイントでおすすめのイチョウ葉サプリメントをご紹介します。

  • 機能性食品である
  • 国内のGMP認定工場で製造されている
  • 主要成分の配合量が記載されている
認知ヘルプ
  • 価格:1,680円~1,980円
  • 容量:30粒(1日1粒目安)

安心の国内製造のイチョウ葉サプリメントです。着色なしの自然な色味で、1日1粒で手軽に続けられます。
1粒当たりイチョウ葉由来フラボノイド配糖体19.2mg、イチョウ葉由来テルペンラクトン4.8mg配合。さらにDHAやEPA、葉酸、還元型コエンザイムQ10など、ハリがある毎日に欠かせない成分を配合したサプリメント。

※機能性関与成分 イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン

イチョウ葉に関するよくある質問

最後に、イチョウ葉エキスやサプリに関するよくある質問について解説します。
気になるポイントをわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

イチョウ葉サプリを飲まないほうがよい方はいる?

イチョウ葉サプリメントを摂取する前に、以下に当てはまる方は専門家に相談することをおすすめします。

● 歯科治療や手術を予定している方:成分によっては、治療や手術に影響を与える可能性があります。医師や歯科医に相談のうえ、適切に判断しましょう。

● 妊娠中・授乳中の方:妊娠中や授乳中の方への影響については、十分な情報が確立されていないため、かかりつけ医に相談してからのご使用をおすすめします。

イチョウ葉サプリはいつ飲むのが効果的?

イチョウ葉サプリは、食事と一緒のタイミングで飲むのがおすすめです。
イチョウ葉エキスは脂となじみやすく、食事と一緒に摂ると良いでしょう。

ただ、サプリメントは薬ではないため、ライフスタイルに合わせてどのタイミングで飲んでも問題ありません。

イチョウ葉と併用しないほうがよい薬はある?

イチョウ葉サプリメントは、お薬によっては相性に注意が必要です。
現在服用中のものがある場合は、サプリメントを取り入れる前に、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

特に、以下のようなお薬を服用中の方は、注意が必要とされています。

・血液をサラサラにする薬(ワルファリン、アスピリン、チクロピジンなど)
・非ステロイド性抗炎症薬(ジクロフェナク、イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)
・降圧薬
・抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム、フェニトインなど)
・てんかん閾値を低下させる薬(抗精神病薬、抗うつ薬、テオフィリンなど)
参照:福岡県薬剤師会|イチョウ葉エキスと医薬品の飲み合わせ

イチョウ葉の副作用はある?

ごく稀ではありますが、胃や腸の不快感、頭痛、めまい、動悸、便秘、皮膚アレルギー反応などが生じる可能性があるといわれています。

イチョウ葉サプリなどを使用する際には、1日の摂取目安量を守りながら、徐々に使用量を増やすなど、自身の体調に合わせて無理のない範囲をこころがけましょう。

銀杏に効果はあるの?

イチョウの木の実である銀杏も、栄養価が高い食品として知られています。
1粒あたりの栄養素は少量ですが、ビタミン・ミネラルを補える食品です。

ただし、銀杏は食べすぎると体に負担をかけることがあります。
また、小さなお子さん(5歳以下の子ども)には与えないことが推奨されているので注意しましょう。
参照:日本中毒情報センター|ギンナンの食べ過ぎに注意しましょう

イチョウ葉サプリを活用して、いつまでも若々しく過ごしていきましょう!

本記事では、イチョウ葉の成分を取りやすいサプリメントは本当に効果があるのか、副作用など気になる点も含めて詳しく解説しました。

健康に役立つ可能性があるといわれていますが、血流や記憶力への影響については、科学的に十分な証明がされているわけではありません。ただし、イチョウ葉エキスは長年注目されている成分のひとつであり、多くの方に親しまれています。

集中したい方やいつまでも若々しく過ごしたい方にとって、毎日の習慣に取り入れやすい成分です。
本記事を参考にしながら、イチョウ葉サプリをぜひ一度活用してみてくださいね。