「風邪を早く治したい。風邪にいい食べ物ってある?」「のどが痛いし、お腹も壊しているし…何を食べたらいい?」
風邪をひいた時は、何を食べたらいいのか悩む方は多いようです。

そこで今回は、風邪をひいたときにおすすめの食べ物を、症状別に解説します。
コンビニで買えるおすすめの食べ物も紹介しますので、辛い風邪を早く治したい方はチェックしてみてください!

風邪をひいた時の4つの対処法

風邪をひいた時は、免疫力を上げてウイルスの増殖を抑え、身体の回復をサポートすることが大切です。
風邪をひいた時の対処法は以下の4つです。

  • たっぷり睡眠を取る
  • 身体を温め安静にする
  • 栄養のあるものを食べる
  • しっかり水分を取る

具体的にどのようなことをしたら良いのか、くわしく解説します。

たっぷり睡眠を取る

 
「風邪は寝て治す」という言葉をよく耳にしますが、風邪をひいた時は睡眠を取ることがとても重要です。 

体内に風邪のウイルスが入ってきた際、ウイルスを体外に排出させようと身体の免疫が活発に活動するようになります。

普段より多くの睡眠時間を取ることで免疫の働きをサポートし、眠っている間に消耗した体力も回復できます。

熟睡できる環境を整え、7〜8時間の睡眠を取るのが理想です。
質の良い睡眠のために、寝室を快適な温度・湿度にする(温度は13~29℃、湿度は40~60%)、寝る前は交感神経を活発にさせるスマホなどの利用を控えるなどの工夫を取り入れてみてください。

【質の良い睡眠を取る工夫】

・快適な温度にする(13~29℃)
・快適な湿度を保つ(40~60%)
・スマホなどの強い光を控える
・ラベンダーなどリラックスするアロマを焚くなど

身体を温め安静にする

風邪をひいた時は、まずは身体を温め、安静に過ごすことを意識してみてください。
風邪をひいた時の身体は、なんとか免疫力をアップさせ、ウイルスが増えるのを抑えて排出させるために戦っている状態です。

身体を温めることで、ウイルス撃退の働きをサポートします。

特に寒気がするときは、ウイルスを排泄するために体温を上げようとしているサイン。
暖かい服装をする・布団をしっかりかけて横になるなど、身体を温めながら安静にすることが重要です。

汗をかいた場合は、身体を冷やさないように服や下着に着替えてください。
無理をせず休むのが正しい対処法です。

栄養のあるものを食べる

風邪をひいた時は発熱などでエネルギーも消費するので、栄養のあるものを食べることも重要です。
特に免疫の働きをケアするビタミン類を含む野菜や果物を、意識して取るようにしてみてください。

風邪をひいている時は消化機能も衰えがちなので、おかゆ・野菜スープ・豆腐など、消化が良くて栄養補給できるものが適しています。
肉や、油を多く含むものは胃腸に負担のかかるため、風邪をひいている時には控えるようにしてください。

お腹を壊している時や吐き気がある時は、無理に食べずに水分補給でOKです。

しっかり水分を取る

風邪をひいた時は、しっかり水分を取ることも重要です。

身体を健康な状態に回復させようと体の細胞が活動する際に、水分が必要になります。

特に発熱している時は、汗をかきやすく水分が失われやすい状態です。

脱水症状を防ぐために、水分を積極的に摂るようにしましょう。
水分は一気に取るのではなく、こまめに少量ずつ摂取するのがポイント。

特に食事が取れない時は水だけではなく、電解質を補給できるスポーツドリンクや経口補水液を利用してみてください。

風邪の症状・シーン別におすすめの食べ物

「栄養のあるものを食べて早く風邪を治したい!」と思っても、症状が辛くて食べられなかったり、何を食べたら良いか迷うこともありますよね。
そこでここでは、風邪の症状やシーン別に合う、おすすめの食べ物を紹介します。

せき・のどの痛みにおすすめの食べ物

のどの痛みや・せきがひどい時は、炎症を抑えて粘膜をケアする食べ物がおすすめです。
のどの痛みやせきを和らげるには大根やネギ、殺菌作用のあるはちみつ、同じく殺菌作用のあるカテキンを含む緑茶などがおすすめです。

喉の粘膜をケアするためには、ビタミン類を補給できる野菜ジュースやゆずティーも適しています。
痛みが強く食べ物を飲み込むのがつらい時は、ゼリーやヨーグルトなど、のどごしがよく食べやすいものを摂るようにしましょう。

発熱におすすめの食べ物

熱がある時は、うどん・温やっこなど、水分とエネルギーを補給できる食べ物がおすすめです。
発熱で消耗しやすいビタミンB群を積極的に摂れると、なお良いでしょう。

卵がゆ、卵とじうどんなど、ビタミンB2を含む卵を使った消化の良い食べ物がぴったりです。
熱がある時は、冷えた物の方が食べやすいことがあるので、ビタミンを摂取できるフルーツ入りのゼリーや果物なども適しています。

鼻水・鼻づまりにおすすめの食べ物

鼻水・鼻づまりがつらい時は、鼻の粘膜をケアするビタミンA・ビタミンC・ビタミンB群の入った食べ物を摂るようにしてみてください。

野菜をたっぷり使ったスープや、豆腐や魚などのタンパク質と野菜を一緒に摂取できる鍋もおすすめです。

鼻づまりがひどい時は、温かいものを食べることで鼻の通りが良くなることもあります。

下痢・吐き気におすすめの食べ物

下痢や吐き気がある時は、無理に食べ物を摂らず、スポーツドリンクや経口補水液で水分と電解質を摂取するのがおすすめです。

水分不足で脱水症状を引き起こす恐れがあるため、こまめに水分を補給することが大切。

一気に水分を取ると吐き気を起こしやすくなるので、水分は少量ずつ取るようにしましょう。

軽い下痢の場合は、スープやおかゆなど、消化の良い温かいものを食べてもOKです。

整腸作用のあるリンゴのすりおろしも消化が良く食べやすいのでおすすめ。
症状を悪化させる恐れがあるので、刺激の強い香辛料や冷たいものは避けるようにしましょう。

風邪のひきはじめにおすすめの食べ物

風邪の引きはじめは、身体がウイルスと戦おうとしている状態です。

症状を悪化させないために栄養補給する必要があります。

ただ、風邪の引き初めは消化機能が低下しがちなので、消化の良い食べ物を選ぶようにしましょう。
身体を温めることで免疫力アップもサポートできるので、雑炊や具だくさんのなべ焼きうどん、野菜鍋など温かくて胃腸に負担をかけない食べ物がおすすめです。

風邪の治りかけにおすすめの食べ物

風邪の治りかけの時も、消化に良いものを中心に食べるようにしましょう。

風邪のウイルスと戦ったことで体力が消耗し、消化機能もまだ低下しています。

湯豆腐・温野菜・卵や鮭を入れたおかゆなど、タンパク質やビタミンをバランスよく取れる食べ物がおすすめです。
鶏のささ身や白身魚など、脂身の少ない肉や魚を取り入れつつ、少しずつ普段通りの食事に戻していくのが良いでしょう。

子どもの風邪におすすめの食べ物

子どもが風邪をひいた時も、基本的には大人と同じものを食べるのが良いでしょう。

ただ身体が小さい分、脱水を引き起こしやすくなるため、水分補給には気を配るようにしてください。

食欲がなく何も食べたがらない時には、プリンやゼリーなど、甘くて食べやすいものを選ぶのがおすすめです。

風邪のときに避けるべき食べ物

風邪の時に食べると症状を悪化させたり、回復が遅くなる食べ物もあります。
代表的なものは以下の4つです。

  • 揚げ物などの脂っこいもの
  • 刺激の強いスパイス
  • 食物繊維の多い食べ物
  • カフェイン・アルコール

無意識に食べて風邪の回復が遅れることがないよう、避けるべき食べ物を詳しく紹介します。

揚げ物などの脂っこいもの

唐揚げやフライなどの脂っこいものは、風邪のときに避けるべき食べ物です。
脂っこい食べ物は消化が悪いため、胃腸に負担をかける恐れがあります。

さらに、腸を刺激し下痢を悪化させる場合もあるので、お腹を壊している場合は特に注意が必要です。

刺激の強いスパイス

風邪をひいている時は、カレーや唐辛子など刺激の強いスパイスを使った料理も避けるのがおすすめです。
風邪をひいている時は、のどや鼻などの粘膜が炎症している状態。

刺激の強いスパイスが入ったものや辛いものは、のどの炎症を悪化させる恐れがあります。
胃腸の負担も大きいので、のどの痛みがない時でも避けるようにしましょう。

食物繊維の多い食べ物

食物繊維が多い食べ物は胃腸に負担がかかるため、風邪の時には避けるのが無難です。
腸を刺激し、下痢を悪化させる要因になります。

キノコ類・わかめなどの海藻類・ゴボウなどの根菜類は、食物繊維が多い食べ物。
食物繊維の多い食べ物は腸活として免疫力をサポートする効果があるので、体力が回復してから取り入れるのがおすすめです。

カフェイン・アルコール

風邪をひいている時は、カフェインやアルコールの摂取も避けましょう。
カフェインやアルコールは利尿作用があるため、発熱などで水分が失われやすい時に摂取すると、身体が水分不足になる恐れがあります。

お酒を飲むと、アルコールを分解することに体力を消耗するため、風邪の回復が遅れる原因にもなりかねません。
たまに「アルコールで消毒して風邪を治す」などという話を聞きますが、これは事実ではないので、積極的にお酒を飲むなどの行動は避けてください。

風邪のときに摂りたい栄養素

風邪をひいた時は、辛い症状を緩和しできるだけ早く治したいですよね。
風邪の時に摂りたい、回復をサポートする栄養素は4つです。

摂りたい栄養素 効果 含まれる食べ物
タンパク質 ・免疫機能をサポート
豆腐
白身魚など
ビタミンA ・免疫を低下させる活性酸素を抑える
・粘膜をケア
ほうれん草
ニンジン
卵黄など
ビタミンC ・免疫を低下させる活性酸素を抑える
・風邪に対する抵抗力をアップ
ブロッコリー
ジャガイモ
アセロラなど
ビタミンB群 ・脂質からエネルギーを生み出すのを補助
・粘膜をケア

豆腐
鯛など

1つずつ詳しく紹介します。

タンパク質

タンパク質は身体のエネルギー源となる栄養素です。

タンパク質が不足すると免疫の機能も低下するため、風邪を早く回復するにはタンパク質を意識的に摂るようにしてみてください。

タンパク質と言っても肉類は消化に時間がかかるため、胃腸への負担が大きい傾向があります。

風邪をひいている時には、消化の良い食べ物でタンパク質を摂取するのがおすすめです。
具体的には、卵・豆腐・納豆・チーズ・たらなどの白身魚が適しています。

ビタミンA

ビタミンAは、抗酸化作用が期待できる栄養素です。

身体の免疫を低下させる「活性酸素」の働きを抑える効果が期待できます。

さらに粘膜をケアし、風邪による鼻やのどの症状を和らげる手助けもするので、積極的に取り入れましょう。
ほうれん草・ニンジン・かぼちゃなどの緑黄色野菜や、卵黄などに含まれています。

ビタミンC

ビタミンCもビタミンAと同様に、身体の免疫を低下させる活性酸素の働きを抑える効果が期待できます。

「風邪にはビタミンC」とよく言われる通り、風邪に対する抵抗力アップもサポートする栄養素です。
食べ物はブロッコリー・ジャガイモなどの野菜や、アセロラ・レモンなどの果物に多く含まれています。

固形物が食べられない時は、ビタミンCの入ったドリンクなどでの摂取もおすすめです。

ビタミンB群

ビタミンB群は、体力の回復をサポートします。

脂質からエネルギーを生み出す際に補助する役割があるため、回復のためにエネルギーを消耗しやすい風邪の時には、積極的に摂りたい栄養素。

粘膜をケアする働きもあるので、鼻の炎症やのどの痛みなどもケアにもおすすめです。
具体的には、卵・豆腐・鯛などの食べ物に多く含まれています。

風邪のときに便利!コンビニで買えるおすすめの食べ物7選

風邪の時は、消化が良くて栄養のあるものを食べるのが一番ですが、症状がつらい時に自炊するのは大変です。

そんな時は、調理なしで食べられるものが揃っているコンビニを利用しましょう。

ここでは、風邪の時に便利な、コンビニで買えるおすすめの食べ物を7つ紹介します。

おかゆ

食欲がない時にも食べやすいのが、おかゆです。
お米をとろとろに煮たものなので、とにかく消化が良い点が◎。

お腹を壊すなど、胃腸に症状が出る風邪の時にもおすすめです。

お湯を注ぐタイプや、そのまま温めて食べられるパウチタイプなどがあり、簡単に食べられる点も魅力です。
鮭入りや卵入りのおかゆを選べば、たんぱく質も同時に取れるので栄養補給にも適しています。

うどん

温かいうどんも、コンビニで買える風邪におすすめの食べ物です。

お腹にやさしく、身体を温めてくれます。

コンビニで購入できるレンジで温めるだけのうどんは、調理の手間をかけずにすぐ食べられる点も魅力です。
かき揚げや天かすなど、消化に負担のかかる具材が入っているものは避けるようにしましょう。

スープ

スープやポタージュも、コンビニで購入できる風邪におすすめのメニューの1つです。
温めてそのまま飲めるタイプや、お湯を注ぐだけのタイプがありますが、どれも簡単に食べられます。

食欲がない時でも、ポタージュなどのスープなら比較的食べやすいでしょう。

身体を温められて、水分と塩分を補給できる点も、風邪の時にぴったりです。
辛味のあるものや春雨入りなどは、消化の負担になるので避けるようにしてください。

ゼリー・プリン

のど越しが良いゼリーやプリンも、風邪の時におすすめの食べものです。
のどの痛みや腫れがある時、熱のせいで食欲がない時でも、冷えたゼリーやプリンなら気持ちよく食べられます。

ビタミン補給できるフルーツ入りのゼリーなど、コンビニなら多くの種類から選ぶことが可能。
プリンは卵・砂糖・牛乳が入っているので、エネルギーや栄養の摂取にぴったりです。

ヨーグルト

ヨーグルトは、のど越しが良く食べやすい点が魅力です。

ひんやりとした食感で、熱がある時にも気持ちよく食べられるでしょう。

腸内環境を整える効果があるので、免疫力をサポートできる点も風邪に適しています。

コンビニはさまざまな種類を取り扱っていますが、食事をあまり取れない時は、タンパク質量の多いタイプがおすすめ。
ビタミンを取るなら、フルーツ入りのヨーグルトがぴったりです。

卵豆腐・茶碗蒸し

卵豆腐や茶わん蒸しも、風邪の時の栄養補給におすすめの食べ物です。
どちらも卵を使っているので、タンパク質を取ることができます。

塩分と栄養補給ができ、消化が良い点もポイント。

温めても食べるのはもちろん、冷たいままでもおいしく食べられるので、のどの痛みがある時や熱がある時にも食べやすくておすすめです。

経口補水液・スポーツドリンク

食事を取れない状態の時は、経口補水液やスポーツドリンクを利用しましょう。

スポーツドリンクの方が飲みやすいと感じる方が多いようですが、下痢などで水分が不足しがちな時には、電解質濃度が高い経口補水液がおすすめです。

風邪を予防する3つのポイント

風邪をひいた時の対処法や、おすすめの食べ物を紹介しましたが、なにより風邪をひかないように予防することが重要です。

ここでは、風邪を予防する3つのポイントについて解説します。

手洗いうがいを徹底する

基本中の基本ですが、風邪を予防するためには、手洗いとうがいを徹底することが大切です。

外出先でもらってしまったウイルスが、手を介して口や鼻から体内に入り込むことで風邪に繋がります。
帰宅後はすぐにハンドソープで手を洗い、ウイルスを除去しましょう。

身体の免疫力を上げる

風邪を予防するためには、自分の身体の免疫力を上げておくことが重要です。

体温が1℃低いだけで免疫力が30%低下すると言われているため、免疫力を上げるには身体を冷やさないようにしましょう。

温かい食べ物を摂取したり、ウォーキングなど適度の運動を行い血流を良くしたり、日常生活で身体を暖めることを意識してみてください。
免疫力アップにつながります。

出典:『免疫力は上げられます!』|茨城産業保健総合支援センター

食事やサプリで栄養バランスを整える

風邪を予防するためには、日ごろから栄養バランスの良い食事を取ることが大切です。

エネルギーの元となるタンパク質を含む肉・魚・卵や、免疫力をサポートするビタミン類を含む野菜や果物を積極的に摂るようにしましょう。

ただ、忙しい毎日の中で栄養バランスよく食事を取るのは、なかなかハードルが高いもの。外食やインスタント食品を摂る機会が多い場合は、サプリを利用するのもおすすめです。

サプリなら、必要な栄養素を簡単にまとめて取ることができます。
自炊するのが難しい方は、サプリを上手に取り入れて風邪予防を心がけましょう。

おすすめのサプリメントは、「機能性表示食品 ビオバイタル」です。

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症状別のおすすめの食べ物で、つらい風邪を早く治そう!

今回は、風邪の時におすすめの食べ物や対処法について詳しく紹介しました。

風邪の時には、睡眠と休養をしっかり取りつつ、栄養のある食べ物を摂ることが大切です。

消化機能が低下するので、おかゆ・うどん・スープなど胃腸に負担のかからない食べ物を摂るようにしましょう。

食事の用意が辛い時は、手軽に食べられるコンビニの食べ物を利用するのもおすすめです。
症状別にあった食べ物で免疫力アップを手助けし、辛い風邪を乗り切りましょう!