「夕方になると、足がパンパンにむくむ」「朝起きた時、顔のむくみがひどい」
年齢や男女問わず、むくみに悩まされている人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、むくみの原因や簡単にできるセルフケアについて解説します。
むくみに良い食べ物や、効果的な運動なども掘り下げて紹介しますので、むくみに悩んでいる方はぜひ最後までチェックしてみてください!
あなたはむくみやすい?6項目をチェック
自分がむくみやすいタイプか確認する6つのチェック項目を紹介します。
自分の体質や生活習慣と照らし合わせて、1つずつチェックしてみてください。
長時間立ちっぱなしや座りっぱなしでいることが多い
長い時間同じ姿勢でいると血液の循環が悪くなり、むくみを起こしやすくなります。
仕事の関係などで立ちっぱなし、座りっぱなしの状態が続く人は注意が必要です。
寝不足気味
十分な睡眠を取れていない方も、むくみが出やすくなります。
睡眠不足は自律神経を乱れさせ、血流が悪化する原因になるためです。
血流が悪くなることで水分や老廃物が溜まりやすくなり、むくみにつながります。
運動する機会が少ない
普段から運動する習慣がない方は、筋力が弱くむくみやすい傾向が。
運動習慣がないだけではなく、車を利用するなどで歩く機会が少ない方は特に気を付ける必要があります。
体が冷えやすい
身体が冷えやすい人は血液の循環が悪いため、むくみを引き起こしやすくなります。
特に女性は冷え性の方が多いため、男性に比べてむくみを感じやすくなるので注意が必要です。
塩辛い食品を好んで食べる
塩分の取りすぎは、むくみを引き起こす原因の1つです。
塩分を多くとると、体内の塩分濃度を薄めようと身体が水分をため込むため、むくむようになります。
ラーメンなど塩味の強い食事が好きな方やファーストフードなどの外食が多い方も注意しましょう。
アルコール類を飲む
お酒の飲みすぎも、むくみを引き起こす原因の1つです。
飲酒により血液中のアルコール濃度が高くなると、血管が拡張し水分代謝が乱れるため、むくみが進みます。
おつまみで塩分を取ることで、よりむくみが起きやすくなる恐れも。
お酒が好きで毎日飲む人は気を付けてください。
むくみが起こるメカニズムと原因
むくみと一言でいっても、むくみが起こる原因はさまざまです。
ここでは、むくみが起こるメカニズムとともに4つの原因について解説します。
むくみが起こるメカニズム
むくみの原因になるのは、体内の水分です。
皮下組織に余分な水分が溜まっている状態が、むくみの正体。
身体のむくみは、血流の滞りや水分代謝の乱れが主な要因です。
本来なら排出されるべき水分や老廃物が、代謝が滞ることでスムーズに排出できず、体内にたまってしまいます。
足のむくみに関しては、身体の血液が心臓から全身に送られる際、重力の関係で下半身や足に水分が溜まるのが原因です。
また顔のむくみは、リンパの流れが滞り、代謝が低下し水分や老廃物が滞ることで引き起こされます。
本来なら、溜まった水分をふくらはぎの筋肉が心臓に送り返すのですが、筋力不足などさまざまな理由により上手く機能せず、足のむくみとなって現れます。
筋肉不足が原因のむくみ
運動不足の人は筋肉量が少ないため、むくみが起こりやすい傾向にあります。
特に血液循環においてポンプの役割を果たす脚の筋肉量が減ると、めぐりが悪くなって下半身のむくみが出やすくなります。
デスクワークが多く身体を動かさない方や、筋肉量の少ない女性は注意が必要です。
生活習慣が原因のむくみ
生活習慣が原因でむくむ方も多くいます。
前の章でも説明しましたが、塩分の多い食事・飲酒・長時間の同じ姿勢・睡眠不足はむくみを引き起こしやすくする原因です。
塩分の摂りすぎでむくむのは、体内の塩分濃度を薄めるために身体が水分をため込むためです。
また、飲酒のむくみは、アルコール濃度が上がることで血管が拡張し、水分代謝が乱れることが原因。
どちらも過剰に摂りすぎないことが大切です。
長時間同じ姿勢を続けることや睡眠不足は、血流が悪くなる要因の1つ。
血液の流れが乱れると、水分や老廃物が身体に溜まりむくみが出やすくなるので、注意が必要です。
栄養バランスの良い食事やストレッチを取り入れるなど、できる範囲で生活習慣を整えるように心がけていきましょう。
病気が原因のむくみ
病気が原因のむくみは、顔や足だけでなく手もむくむ・片足だけがむくむ・息切れやだるさを伴うなど、さまざまなパターンがあります。
十分な睡眠を取り、むくみ対策を行っても改善せず体調不良が続く場合は、病気によるむくみも疑ってみましょう。
むくみが生じる可能性があるとされる病気は、以下のようなものがあります。
むくみが出る部位 | 関連する病気 |
---|---|
全身にむくみが出る病気 | 心不全、慢性腎不全、膠原病、糖尿病性腎症など |
顔にむくみが出る病気 | 急性腎障害科(急性腎不全)、劇症肝炎(急性肝不全)、甲状腺機能低下、C型肝炎など |
両足にむくみが出る病気 | 心不全、腎不全、ネフローゼ症候群、肝硬変、甲状腺機能低下など |
片足にむくみが出る病気 | 下肢静脈瘤、深部静脈血栓症、麻痺性浮腫(片麻痺の患側)、リンパ浮腫など |
また、降圧剤や漢方薬など、薬の副作用としてむくみが出る場合もあります。
服用している薬が気になるときは、かかりつけ医に相談してみましょう。
体質が原因のむくみ
冷え性など、身体の冷えを起こしやすい体質の方は、むくみやすい傾向があります。
身体の冷えは血行が悪くなるため、水分代謝が乱れてむくみが起きる原因に。
むくみによってさらに血行が悪くなり、さらに冷えるというループにおちいります。
頭痛やだるさを引き起こすこともあるので、体質だからといってあきらめず、身体を温める工夫をしましょう。
むくみ解消の対策と予防策
ここでは、むくみの解消法と予防の対策について紹介します。
自宅で簡単にできる対策をピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
身体を動かす
むくみの解消には、身体を動かすことが大切です。
汗をかくことで、身体の中の余分な湿気を排出します。
運動により筋力がアップすることで、血液のめぐりが良くなるのも利点です。
特にポンプの役割をする足の筋肉アップは、血液循環を促すのでとても大切。
血液やリンパのめぐりを良くし、肩や顔まわりのむくみをケアするには、首や肩の筋肉をほぐすことも効果的です。
ストレッチや軽い運動を日々の生活に取り入れるなど、余分な水分や老廃物をため込まないよう意識してみてください。
記事の後半で、具体的なストレッチ方法や筋力アップの運動を紹介していますので、チェックしてみてください。
マッサージやツボ押しをする
マッサージやツボ押しも、むくみ予防の効果が期待できます。
マッサージは血液やリンパの流れをサポートし、ツボ押しは身体のめぐりを良くし、むくみを緩和します。
専門のマッサージやツボ押しを受けるのが理想ですが、定期的に通うのはむずかしい場合も多いでしょう。
自分で簡単にできるマッサージ方法を記事後半で紹介していますので、ぜひ試してみてください。
寝る前にむくんだ部分を上げる
手や足は血流の悪化により、水分をためやすい部位です。
足を上げ、高くして眠ることで、むくみ具合が変わってきます。
寝る前にクッションなどで少し足を高くして横になるだけでも十分効果が期待できるので、試してみてください。
手を上げたまま眠るのは難しいので、寝る前の「ぶらぶら体操」を試してみてください。
やり方は簡単です。
仰向けになり手をまっすぐ上にあげ、そのまま30秒〜1分ほど、ぶらぶらと軽く揺らすだけ。
手を心臓より高い位置に上げることで、血液が心臓に戻りやすくします。
軽く揺らすことで毛細血管の循環を促し、むくみ解消の効果が期待できます。
塩分を取りすぎない食事を心がける
食事の際、塩分を摂りすぎないように心がけましょう。
塩分をとり過ぎると、体内の塩分濃度を下げるために、体は水分をため込もうとします。
喉も渇くため水分を必要以上にとってしまい、むくみにつながります。
塩分摂取を控えるには、できるだけ自炊をするのがポイントです。
ハーブなどのスパイスや出汁を利用することで、塩分が少なくても満足感のある味付けにできます。
弾性ソックスや着圧ストッキングを履く
むくみ解消には、弾性ソックスや着圧ストッキングを着用するのもおすすめです。
足首から太ももまで少しずつ適切な圧力をかけ、血流やリンパの流れを促進する効果が期待できます。
むくみが出てしまった後はもちろん、むくまないための予防として履くのも良いでしょう。
身体を冷やさない
むくみを起こさないためには、身体を温めることも大切です。
身体が冷えると血流が低下し、不要な水分や老廃物をため込みやすくなります。
冷え性の人は、夏場でもネックレス・靴下・レッグウォーマー・腹巻などで首や足首、腰回りをあたためるのがおすすめです。
また、冷えた飲み物は身体も内臓も冷やす恐れがあります。
水分を取る際は冷たすぎるものを極力避け、常温以上のものを飲むようにしましょう。
温めて血行を促す
顔のむくみが気になる時は、血行を促す方法を試してみてください。
ホットタオルや、温水と冷水で交互に洗顔するなどの方法があります。
ホットタオルは濡らしたタオルを軽く絞り、1分ほどレンジで加熱し、顔にのせるだけの簡単ケアです。
温められることで血行が促され、顔のむくみ解消を期待できます。
また洗顔の仕上げに、温水と冷水で交互に洗い流すのも1つの方法です。
血管の収縮と拡張が交互に行われることで、むくみ解消をサポートします。
食事でむくみを解消!おすすめの食べ物&飲み物
むくみ対策として、塩分を摂りすぎないのと同時に、むくみを解消する食べ物や飲み物を摂るのもおすすめです。
ここでは、むくみの解消をサポートする食べ物・飲み物・サプリについて紹介します。
むくみ解消におすすめの食べ物
むくみを解消するためには、「カリウム」を多く含む食材を積極的に摂るのがおすすめです。
カリウムは、むくみの原因となる塩分を排出するはたらきがあります。
カリウムを多く含む食品を表にまとめていますので、毎日の食事に積極的に取り入れてみてください。
カテゴリー | 具体例 |
---|---|
海藻類 | こんぶ・あおさ・ひじきなど |
果物類 | バナナ・すいか・いちじく・アボカドなど |
野菜類 | 小松菜・ほうれん草・きゅうりなど |
いも類 | さつまいも・じゃがいもなど |
豆類 | 大豆・納豆・豆乳など |
※腎機能が低下している方は、カリウムの摂りすぎには注意が必要です。
医師の指示に従って摂取してください。
むくみ解消におすすめの飲み物
むくみ解消には、塩分の排出をサポートするカリウムを含む飲み物や、余分な水分を排出する利尿効果のある飲み物がおすすめです。
むくみの解消と同時に、健康をサポートする栄養素も同時に摂れる飲み物をまとめました。
飲み物の種類 | 栄養素 | 期待できる効果 |
---|---|---|
トマトジュース | カリウム リコピン β-カロテンなど |
・余分な塩分を排出し、むくみを予防する ・抗酸化作用がある |
ニンジンジュース | カリウム β-カロテン 食物繊維など |
・余分な塩分を排出し、むくみを予防する ・抗酸化作用がある ・お腹の調子を整える |
純ココア | カリウム ポリフェノール |
・余分な塩分を排出し、むくみを予防する ・抗酸化作用がある |
コーヒーや緑茶など、カフェインを多く含む飲み物は利尿作用があります。
摂取しすぎるとカリウムが不足することがあるため、適量を飲むようにしましょう。
サプリメントの使用も選択肢の1つ
むくみを軽減するには、サプリを使用するのもおすすめです。
- 冷えによるむくみ:血流をサポートし冷え対策をするヒハツのサプリなど
- 塩分の取りすぎによるむくみ:塩分の排出をサポートするカリウムのサプリなど
- 同じ姿勢が続くことによるむくみ:メリロートなど血流をサポートするサプリなど
むくみの原因によっておすすめのサプリは変わりますので、自分のむくみの原因をよく見極めることが大切です。
むくみの悩みに!おすすめのカリウムサプリメント
- 価格:1,480円
- 容量:300粒(1日10粒目安)
- カリウム配合量:1,300mg
- 形状:タブレット
すっきりの秘訣「カリウム」と「ヒハツ」、さらに4種類の植物由来成分を配合しました。
「メグリウム」は、1日の摂取目安量に、業界トップクラスの1300mgの塩化カリウムをぎゅっと詰め込んだサプリメントです。
1300mgはバナナ約2本分に相当しますが、毎日食べ続けるのは、簡単そうに見えて難しいですよね。しかし、サプリメントなら手軽に摂取できます。
また、手足の冷えが気になる人のために、ヒハツ由来のピペリン類も配合。体のめぐりをしっかりとサポートしてくれます。
外食や、むくみやすい食べ物・飲み物を飲んだ時にも、「メグリウム」があると嬉しいですね。
食事以外でむくみを解消する方法
食事だけでむくみを解消するのは、なかなか難しいのが現実です。
ここでは、食事以外でむくみを解消する方法を紹介します。
食事と外側からのケアの両方を合わせることで、より効果を感じられるようになるのでチェックしてみてください。
マッサージでめぐりを良くする
むくみを解消するために、マッサージでめぐりを良くすることがおすすめです。
特に夜寝る前のマッサージは1日の疲れも癒し、むくみを明日へ持ち越さない効果があります。
簡単に取り入れられるマッサージを紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください!
【足の簡単マッサージ】
1. 足首からふくらはぎにかけて、軽く撫でるようにマッサージする
2. 揉むのではなく、下から上に血流を流すようにさする
3. ゴルフボールなどを使い、ふくらはぎや足裏にコロコロと転がすのも効果的
【顔の簡単マッサージ】
1. 耳の下にあるくぼみを、優しく10回ほど押す
2. エラからこめかみに向け、円を描くように10回ほどクルクルとマッサージする
3. 鼻と口を両手で覆い、こめかみまで少し斜めに引き上げるようにマッサージする
4. 力を入れすぎないよう、すべらせるように行います
顔のむくみにはリンパを流すマッサージや、血流を促すホットマスクもおすすめです。
ストレッチでほぐす
むくみ解消にはストレッチもおすすめです。
筋肉を程よく引き延ばすことで、血行が促進され、余分な水分を排出しやすくなります。
顔のむくみ・足のむくみ、それぞれに効果的なストレッチを紹介しますので、試してみてください。
顔のむくみには、首や肩の周辺をほぐすのがおすすめです。
腕を回して肩甲骨をほぐすのも良いでしょう。
【首の簡単ストレッチ】
1. 背筋を伸ばした状態で、首を左に倒して10秒キープする
2. 首を正面に戻し、右に倒して10秒キープする
3. ゆっくりと首を2~3回ほど回す
4. 1~3を3セット程度繰り返す
足のむくみには、ふくらはぎを中心に足裏や股関節をほぐすのもおすすめです。
座ったまま足首をクルクル回すなど、簡単にできるストレッチを日常的に取り入れましょう。
【足の簡単ストレッチ】
1. つま先立ちになり、かかとを持ちあげる
2. そのままストンとかかとを床に落とす
3. 1~2を20回×3セット繰り返す
運動で筋力アップする
むくみ防止には、たくさん身体を動かすことが大切です。
筋力がアップし、汗をかきやすくなり血流も良くなるため、むくみを起こしにくい身体になります。
自宅で簡単にできる筋力アップの運動は以下の通りです。
- ウォーキング
- スクワット
- その場で足踏みなど
ウォーキングがむずかしい場合は、自宅で足踏みをするだけでもOKです。
太ももをしっかりと高い位置まで上げ、手を振るように足踏みをします。
1日5~10分、出来れば1日に2~3回行うのが理想です。
参照:むくみ解消の運動|千葉県医師会 健康スポーツ医学研究委員会
シャワーで済まさず湯船につかる
湯船につかって血流を良くし身体を温めるのは、むくみ対策に重要なポイントです。
時間がないのを理由に、湯船につからずシャワーだけで済ませる人は少なくありません。
湯船に浸かると水圧により身体に適度な圧がかかり、血液や身体の水分の流れを良くします。
また身体の深部まで温まるので、冷え性の人は特に湯船に浸かるのがおすすめです。
効果的な入浴方法のポイントを紹介します。
- 38~40℃のぬるめのお湯に20分ほど入る
- 「岩塩」や「炭酸」入りの入浴剤で発汗を促しむくみ予防をする
- 湯船の中で、むくみやすい部分を軽くさする
対策してもむくみが解消できない時は?
むくみ対策を試しても改善が見られない場合は、なにかしらの病気が隠れていることも考えられます。
「転ばぬ先の杖」ということわざがあるように、症状が悪化する前に早めに対応することをおすすめします。
むくみが解消できない時は医療機関を受診しよう
自分でできる対策をしてもむくみが良くならない時は、医療機関の受診を視野に入れましょう。
「むくみくらいで病院に行くのはちょっと…」と考え、なかなか受診しない人も多いのが現実です。
しかし、むくみには心不全・腎不全・肝不全・膠原病など思わぬ病気が隠れている可能性もあります!
病気が原因の場合は早めの治療が大切になるため、気になったら、まずはかかりつけ医などに相談しましょう。
むくみがひどい時は何科を受診する?
むくみがある場合、基本的には内科を受診しましょう。
胸痛などを伴う場合は循環器内科、静脈瘤の心配がある場合は血管外科など、症状によって適した医療機関は変わりますが、自己判断ではなかなか決められないものです。
まずは、かかりつけ医に相談するか、内科の受診をおすすめします。
定期的に健康診断を受けよう
年齢を重ねると筋力不足によるむくみではなく、病気が隠れている可能性も高くなります。
「大丈夫だろう」と放置するのではなく、定期的に検診を受けるようにしましょう。
むくみを解消してスッキリ健康的に過ごそう!
今回は、むくみの原因や効果的な対策について紹介しました。
筋力不足や塩分の摂りすぎでむくみが起きる場合、食生活や運動習慣によってむくみ解消をサポートできます。
自宅でできるストレッチや、食事やサプリメントにカリウムを取り入れるなど簡単なものから試してみてください。
むくみの悩みを解消し、スッキリ健康的な毎日を過ごしましょう!