「なんだか今日、自分の口が臭い気がする…」
そんなふうに不安がよぎった経験はないでしょうか。
ふと外出先などで気になると、頭から離れなくなってしまいますよね。
また口臭は自分のみならず、話し相手や同じ空間にいる他人のものが気になることも。
私たちを悩ませる口臭は、一体どういったものが原因なのでしょうか。自分でできる口臭のチェック方法や、改善方法までを解説していきます。ぜひ、気になる口臭問題に役立ててくださいね。
口が臭い主な原因
私たちを悩ませる、口臭。一口に口臭といっても、その原因は様々です。
ここでは、その主な原因を解説していきます。
口内細菌が食べカスを分解するため
口臭の原因で多く見られるのが、口の中の細菌がたんぱく質を分解することで起こります。
たんぱく質は、食事によって口の中に残った食べカスなどに含まれます。
こう聞くと、「口内細菌が全てなくなってしまえばいい」と考える方もいるかもしれませんが、口内細菌にも役割があります。
口内細菌も腸内細菌と同様、善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在し、口内フローラのバランスを保っています。
この悪玉菌が口内のたんぱく質と混ざり合い、分解・発酵することで、その副産物としてニオイが発生します。
つまり、悪玉菌が優勢の口内では発酵が起こりやすく、口臭が気になる原因の一つとなります。
たんぱく質は、食べカス、舌苔、剥がれ落ちた口の中の粘膜などに含まれますが、身近なものでは食べカスが問題となってくるでしょう。
食事によって食べカスが口内に長時間留まっていると、発酵が進みやすくなり、ニオイがキツくなる原因になります。
参照:くすりと健康の情報局|by第一三共ヘルスケア―口臭の原因
腸内の悪玉菌が優勢のため
口内細菌だけではなく、腸内細菌も口臭に関わっています。
腸内環境が悪く、腸内に便が長く滞留していたり、悪玉菌によって臭いガスが腸内に充満していたりすると、口臭に影響をもたらします。
この現象は、腸内のニオイがそのまま口まで上がってきてニオイが発生しているわけではありません。
腸内のニオイ物質は、肝臓で分解されるため、通常であれば口内にニオイが上がってくることはほとんどありません。
しかし、ニオイの元があまりにも多く腸内に充満していると、肝臓での処理が追い付かず、腸管に吸収されます。
腸管に吸収されたニオイの元は血液を介して、肺に取り込まれ、呼吸に乗ってニオイが外へ漏れ出します。
悪玉菌優勢の腸内環境では、この仕組みが起きやすく、口臭がキツくなる原因となります。
唾液の分泌量が低下しているため
朝起きたとき、自分の口臭が気になったことはありませんか?
それは、睡眠中に唾液の分泌量が減少していることに関係しています。
唾液には、細菌の増殖を防ぐ抗菌作用が含まれています。
口内で唾液が減少すると、口内細菌が増殖しやすくなります。口内細菌は口内のたんぱく質と混ざり合うことで発酵し、その副産物として口臭をもたらします。
寝起きで唾液の分泌量が少ないとき、緊張で喉が渇いたとき、水分不足のときなどは、口臭が強くなる傾向があります。
病的な原因
口臭の原因には、病気が隠れていることもあります。その一例をご紹介しますので、心当たりがないか確認してみましょう。
疾患名 | 説明 |
---|---|
虫歯 | 虫歯の原因菌によって作り出された酸により、歯が溶けて穴が開く病気です。 虫歯によって開いた歯の隙間には、食べカスなどが溜まりやすく、菌の温床となることでニオイを放ちます。 |
歯周病 | 口内細菌によって歯周組織に炎症が起きる病気です。歯磨きなどの口腔ケアが不十分だと、歯垢(プラーク)が溜まります。 この歯垢には多くの細菌が含まれていて、その毒素により歯周組織を破壊します。 歯周病は、揮発性硫黄化合物というガスが発生することで口臭を悪化させることがあります。 |
口腔がん | 口腔内で発生するがんで、舌癌や頬粘膜癌などがあります。自覚症状に口臭が強くなることが挙げられます。 発生率の高い病気ではありませんが、痛みや出血などが続く場合は医療機関の受診を検討しましょう。 |
病気によって発する口臭は、病気を取り除かないことには改善が難しいです。
もし何を試しても口臭が改善されずに異常を感じる場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
女性ならではの原因
気になる口臭の元には、女性ならではの原因もあります。
それには、女性ホルモンであるエストロゲンの低下が関係しています。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、加齢に伴って分泌量が低下していきます。エストロゲンの分泌量が低下すると、唾液の分泌量も低下していきます。
口内の唾液が不足すると、どうなるでしょうか。乾燥した口内は細菌の繁殖が起こりやすく、口臭が強くなる原因を招きます。
口臭と聞くと、つい男性のイメージを浮かべがちかもしれませんが、実は女性こそが注意が必要かもしれません。
口臭のセルフチェック方法
気になる口臭は、口臭外来などの医療機関を受診することでも相談が可能です。
しかし、まずは自分で手軽にチェックしてみましょう。簡単にできるチェック方法をご紹介します。
ビニール袋に息を吹き込む
自分の口臭を確認する手軽な方法として、ビニール袋を活用した方法があります。
ニオイのついていない小さめのビニール袋を用意しましょう。ビニール袋に息を十分に吹き込み、ビニール袋の口を閉じます。
一呼吸置いたあと、ビニール袋の中のニオイを嗅いでみてください。
ビニール袋の中のニオイはどうでしょうか?このときニオイを感じられた場合は、口臭ケアが必要かもしれません。
歯間ブラシで歯垢を取る
口腔ケアグッズを使ったセルフチェック方法をご紹介します。
歯間ブラシを用意し、歯垢(プラーク)を取り除きましょう。歯垢のついた歯間ブラシのニオイを嗅いでみてください。
歯間ブラシを普段から使用していない場合は、ニオイを感じる場合があります。もしニオイを感じられた場合は、このニオイが普段から口内に広がっているのかもしれません。
セルフチェッカーを使用する
確実なチェック方法としては、セルフで行える口臭チェッカーを使用した方法がおすすめです。
自分の口臭を数値として目視できるため、少し口臭が気になったときやお出かけ前など、いつでも気軽に確認することができます。
家電量販店やドラッグストアなどで購入できますので、一つ持っておくと便利かもしれませんね。
口臭の治し方
口臭を自覚している人も自覚していない人も、口臭ケアを意識することは大切です。
なかなか改善しないとお悩みの人も、まずはこちらをお試ししてみてはどうでしょうか。
今のところ口臭のお悩みがない人も予防のためにおすすめです。
食後に歯磨きをする
食後に歯磨きをすることは、口臭を抑えるうえで重要です。
基本的なことではありますが、できていない方は今一度見直してみましょう。
食後に歯磨きをすると、食事による食べ物のニオイを軽減できるだけではなく、口の中に残った食べカスの発酵を抑えられます。
口の中には多くの口内細菌が存在し、食べカスなどのたんぱく質と触れて分解・発酵することで、ニオイを発します。
食後に歯磨きを行うと、食事によって付着した食べカスを取り除くことができるため、口内細菌による分解・発酵が行われにくくなり、口臭を予防できます。
また、「プロテインを飲んだ後、なんだか口臭が気になる」と感じた経験はありませんか?
これには、食品中に含まれるたんぱく質の含有量が関係しています。たんぱく質の補給を目的としたプロテインには多くのたんぱく質が含まれているため、口内での発酵も盛んになりやすくなります。
口内細菌とたんぱく質が多く発酵することでニオイ物質も増し、普段より口臭が強く感じることがあります。
食後の歯磨きに加え、プロテインを飲んでいる人は、プロテインを飲んだあとも歯磨きやうがいを行うといいでしょう。口内からたんぱく質を取り除くことができ、口臭を抑えられます。
歯間ブラシや舌ブラシを使用する
口腔ケアには、歯ブラシに加えて歯間ブラシや舌ブラシを取り入れましょう。
歯ブラシで徹底的に歯を磨いても、実は全ての汚れは落とし切れていない場合が多くあります。
口腔内の汚れを歯ブラシだけで落とし切るのは難しく、歯と歯の隙間や、舌の上などに多く残っています。
歯ブラシで念入りにケアを行っていても、これらの場所に汚れが残っていると、口臭を招く原因となります。
特に舌の上はザラザラとした凹凸があり、ここに汚れや細菌が溜まりやすい傾向があります。
口腔内において舌が占める面積は広く、それほど舌のケアは重要といえます。
また、口内が汚れたまま食べ物や飲み物を摂取すると、口内の悪玉菌までも一緒に消化管へ運ぶこととなってしまいます。
腸内環境を良好に保つことも口臭ケアにおいては重要ですので、食事前に口内を清潔にしておくことも効果的です。
こまめに水分補給をする
こまめに水分を補給することは、口臭の原因を取り除くために有効です。
口内細菌は、人によって数の違いはあるものの、誰にでも存在しています。
つまり誰の口内でも細菌とたんぱく質の発酵が行われているため、多少なりともニオイ物質が存在します。そのため発酵を完全にゼロにして口臭をなくすことは難しいですが、その働きを抑えることで、口臭を気にならなくさせることはできます。
それは、水分をこまめに摂取すること。
水分をこまめに摂取することで体内の水分量が上がると、唾液の分泌量が増えます。口内に十分に唾液があることで、口内細菌とたんぱく質の発酵の活動を抑えることができます。
また唾液には抗菌作用が含まれ、口内細菌の増殖を防ぐことができます。
重要なのは「こまめに」水分補給をすること。
一気に水分を摂取しても、体はその全てを一度に吸収できません。良かれと思ってたくさん摂取した水分も、吸収できなかった分は尿として排泄されてしまいます。
同じ量を一度にたくさん飲むよりも、こまめに分けて飲む「ちょこちょこ飲み」の方が体内の水分量を上げるためには効果的です。
体内の水分量が少なく、口内が乾燥した状態は口臭の原因になります。こまめに適量の水分補給をすることで体内の水分量を上げ、口臭を予防しましょう。
腸内環境を整える
口臭ケアを制するためには、口の中だけではなく腸もキレイに保ちましょう。
腸内環境が乱れ悪玉菌の多い腸内では、悪臭を放つガスが充満しています。その悪臭の原因物質は腸管や肺を経由し、呼気に現れます。つまり、誰かと至近距離で会話したときなどに相手にそのニオイを感じさせてしまうかもしれません。
「便秘の人は口臭が強くなる」などと耳にしたことはないでしょうか。それは、このような仕組みが関係しています。
腸内環境を整えるためには、自分に合った腸活が大切になります。食物繊維や発酵食品を取り入れるなどの食事改善や、乳酸菌のサプリメントを取り入れるなど、すっきりとした腸内環境を目指しましょう。
指摘しづらい口臭問題
口臭とは、恥ずかしくてネガティブなイメージの強いもの。
自分の口が臭かったらどうしようと悩む一方、第三者の口臭が気になるという人も多いのではないでしょうか。
そんな、なかなか切り込みにくい口臭問題について解説していきます。
口臭は自分では気付きにくい
口臭というのは、自分では気付きにくい傾向があります。
これには「嗅覚疲労」という現象が関係しています。
人間は、同じニオイを長時間嗅いでいると徐々にそのニオイを感じにくくなる性質があります。自分から発するニオイであれば当然その現象は起きやすく、自分の口臭を自覚しづらくなります。
「あの人はどうしてニオイのケアをしないんだろう?」そういう疑問を抱く機会もあるかもしれませんが、それはケアを怠っているわけではなく、口臭に気付いていないだけかもしれません。
他人の口臭問題に理解を示すことで、自分自身の意識も変えていきましょう。
参照:環境省ー感覚への影響
口が臭い人の共通点
口が臭くなりやすい人には、いくつかの共通点があります。
- 虫歯や歯周病がある
- 毎日タバコを吸う
- 唾液が少ない
- 腸内環境が悪い
虫歯や歯周病は、口臭の大きな原因となります。
虫歯によって歯に穴が開くと、その隙間に食べカスなどが溜まりやすく、菌が繁殖しやすくなります。また、歯周病の原因である歯垢(プラーク)には多くの菌が含まれています。
これらの菌はニオイの原因となりますので、虫歯や歯周病を抱える人は口臭が強くなる傾向があります。
また、タバコに含まれるタールやニコチンをはじめとした有害物質は悪臭を放つため、喫煙者の口臭が気になるのはよく聞く話かと思います。
それだけでなく、タバコは口内が乾燥しやすく、唾液の分泌量を減らす原因となります。乾燥した口内は細菌が繁殖しやすく、口臭を引き起こす大きな原因になります。
一見、口臭とは関係が薄そうな腸内環境も実はとても大切。前項でもお伝えした通り、腸内の悪臭は呼気に現れます。口内を清潔に保つことも大切ですが、それだけでは十分に口臭をケアできていない可能性も。腸内環境を整えることも、口臭ケアには大切です。
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口が臭い人への伝え方
自分の口臭を気にしていると、他人の口臭までも気になるもの。
恋人やパートナー、同僚など、身近な人であるほど気付きやすく、伝えにくいですよね。
「最近、彼氏・彼女の口臭が気になる」「同僚からニオイがするけど、伝えてもいいものか」
そんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
そんなときには、相手のニオイを指摘するのではなく、さりげなく意識を変えてもらう言葉を選んでみてはいかがでしょうか。
「歯ブラシだけでは、口臭ケアは十分じゃないみたいだね。口腔ケアのグッズに最近興味があるんだ。」
「口のニオイは自分では気付きにくいみたい。もし私からニオイを感じたら、教えてね。」
このように、相手が口臭ケアに興味を持つように誘導してあげることがおすすめです。
ハッキリと指摘してほしい人もいるかもしれませんが、一般的に口臭はデリケートな問題であり、その指摘に対してネガティブなイメージを抱くことが多いもの。
あなたと相手の関係性を崩さないためにも、優しい言葉選びで伝えましょう。
「口が臭い」その前のセルフケアが大事
口が臭くなる原因には、不十分な歯磨きや水分不足、腸内環境の乱れなど様々ありますが、ほとんどが自分の意識次第で改善できそうなものでしたね。
あなたのお口のニオイはどうでしょうか?少しドキドキしますが、自分の口臭を把握することも大切です。
虫歯や歯周病を抱えている人はまずは医療機関を受診し、健康的な口内を手に入れたうえでセルフケアを行うといいでしょう。
口臭ケアをすることで清潔感をアップさせ、相手に良い印象を与えたいですね。
口が臭くなるその前に、無理なくできるセルフケアで口臭を予防しましょう。